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ラストコップ 京極 [ラストコップ]

ラストコップTHE LAST COP)の主人公・京極浩介唐沢寿明)についての詳細プロフィール
1693年生まれの52歳
22歳の時点で超一流の刑事かつ「落としの名人」でもあり結婚して妻子持ちという年齢的にかなり無理のあるキャラ設定の「スーパーマン」
この無理のある設定が、妻の加奈子和久井映見)・後輩刑事の鈴木宮川一朗太)・そして娘の結衣佐々木希)の年齢設定までおかしなものにしてしまっている


京極が1985年から2015年までの30年間昏睡状態に陥ったという設定は、おそらく「昭和から来た男」感の演出で昭和と現代の違いをドラマで描く狙いがあったのと、同じ1985年に世界的大ヒットを記録して、20世紀の映画史に燦然と輝く金字塔的名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Back to the Future)とかけて「タイムスリップ感」の演出を狙ったことがあったのではないかと思われる
京極のトレードマークでもあるスタジャンに白の無地Tシャツとジーンズのスタイルも映画内のマーティマイケル・J・フォックス)をイメージした可能性は高いだろう


さらに小ネタだが、マイケル・J・フォックス出演映画作品の日本語音声の吹き替えを主に担当していたのは実は鈴木誠役の宮川一朗太だったということ
さらに小ネタだが、フジテレビで何度も地上波放送され、おそらくその度に高視聴率を何度も記録したであろう「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Back to the Future)に限ってはマーティの声は織田裕二が担当していた
とにかく「1985年」には制作側の強い意思がいろいろ絡んでいるようである
斉藤由貴の「スケバン刑事」までその1985年に放送されている


この1985年から4年後に「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」が日米で公開される
「1」が過去へのタイムスリップだったストーリーは「2」では未来へタイムスリップするストーリーだった
そして作中でタイムスリップしたその「未来」が今・・・オレやあなたが生きているこの2015年なのである
作中では空飛ぶ自動車(スカイカー)や宙に浮くボードである「ホバーボード」など登場した夢のような世界
「実際に2015年になったが空飛ぶ車もスケボーもどっちも実現してないじゃないか」と思いがちではあるが、
実はスカイカーは普及までしていないものの「Aero Mobil」という2017年に販売開始の「空飛ぶ車」はある


ただこれは単に「羽を折りたたみできる飛行機」の意味合いも強い
滑走路も必要だし、普段公道を乗用車として利用するのも気が引けるデザインでもある
それでも自由に空を飛んで旅ができるのは魅力と言えば魅力だろうがセスナを購入するのと大差ない気もする
とても外国まで飛べるほどの容量はないだろうし
とにかく作中に飛んでいたようなよくSF作品や「ドラゴンボール」などでも良く見るスカイカーのように滑走路も不要でその場で浮上してすぐに適度な高さで宙を飛ぶような車ではない


もう1つのホバーボード(空飛ぶスケボー)
こちらの方も「そんなもんないだろ。ふざけんなコノヤロー。ありがとうこのヤロー」とあなたは思うかもしれない
しかしこれはスカイカーよりさらに作中に近いレベルで完成していて既に販売も開始されている
価格は日本円で現在140万円
小型自動車の新車並みの価格だがこれを高いと取るか安いと取るか


これは磁力で浮くもので、浮く事が出来る高さはわずか2.5㎝だからパッと見では宙に浮いてるように見えない
作中のものは15㎝は浮いていたから視覚的に圧倒的な差があるしちょっとした小石でもつまづく高さだ
だが実際に浮いているのも事実
メカニズムは磁力のようで、電導性のある場所でしか浮く事が出来ないから当然浮かぶことができる場所も限られてしまう
それもあるがやはり2.5㎝しか受けないのであれば道路の上を飛ぶこともできないし魅力は激減する


そう考えるとやはり作中の2015年で実現されていた科学力を実現するまではまだ遠いようにも思える
作中でドククリストファー・ロイド)は若返りの手術を受けて30年前と全く変わらない容姿をしていた
こんな手術も現実にはまだ不可能だろう
ただ唐沢寿明52歳の外見・身体能力両面でのアンチエイジング技術はすさまじいものがあるが
とにかく整形手術と若返り手術は別だからね
そしてスカイカーホバーボードのような「半重力」分野は映画やマンガのように簡単には進歩しない・・・


ただ、作中には他にも3D映像(ジョーズね)、テレビ電話、液晶テレビなども「未来の技術」として登場している
これらは普通に実現できているし、想定していた未来に全く追いついていないわけでもない
とは言え鉄腕アトムが2003年の設定だったようにやはり実現困難なものが多い
タイムマシーンなどはその最たるものだろう
来世紀中にドラえもんやその便利アイテム全てが実現してるともとても考えにくいし


未来の話はさておき、この京極はその「原点」となった1985年に22歳という設定である
22歳で刑事というのは最年少レベルの若さであり、現実には当時でもほとんどいないだろう
しかも京極は既にその歳で横浜中央署刑事課のエースのような奮闘ぶりである
22歳のド新米刑事が既にエース状態の刑事課って・・・
他の先輩刑事たちはなにやってたんだ・・・
横浜だけに「タカとユージ」みたいな刑事はいなかったのか・・・


そりゃあんだけマンガチックな身体能力を有していればどんなベテラン刑事も太刀打ちできないだろうけどさ
それにしてもこれじゃ先輩たちの面子丸つぶれな気もしないでもある
さらに「落としの京極」と言われるほど犯人を自供させる説得術にも長けていたらしい
普通は人生経験を経たベテラン刑事でないと難しいポジションをわずか22才の小僧が担当していたとは・・・
しかしその説得方法は今や新喜劇のコントでしか使われないような「田舎に親父さんがいるんだろう?」→「親父はもういないよ」→「おふくろさんは」→「おふくろもいねぇよ」→「親戚の叔父さんは・・・」という昭和の流れ


それはともかく22歳で刑事としての実績やポジション・キャリアだけでなく、人間的にも成熟しすぎている
さらに既にその若さで妻も子供もいるわけだから・・・
「1985年」をどうしても譲れないのであればせめてその当時の京極の年齢を27歳くらいまで上げておけば大分違和感も薄れたのになぜ22歳という極端に若い年齢に設定したのか・・・
しかもその22歳の京極を52歳の唐沢寿明に演じさせるんだから
でも22歳はともかく27歳なら納得できるほど30年前のシーンを演じる唐沢寿明は若い


京極を27歳にしてしまうと、先輩だった鯨井田山涼成)や遠藤佐野史郎)が2015年には定年間近か定年退職していなきゃいけない年齢になってしまう為、この2人の年齢設定が苦しくなるから22歳ということにしたんだろうか
それよりも加奈子が18歳で結衣を産むとか、鈴木がさらに若い21歳で刑事になっていることのほうがよっぽど無理がある気がするけど
2015年は鯨井が定年間近の59歳、遠藤が58歳ということでもよかったんじゃないだろうか・・・?


そもそも27歳だって現代感覚で言えば刑事としては新米のひよっ子の小僧みたいな感覚だろう
やはり一流刑事となると30代か40代くらいでないと無理がある
ただ昭和の時代は早熟だったようだから27歳で一流刑事なら「ギリギリ」ありかもしれないけど


このように京極の30年前は22歳という年齢、そして30年間という長い昏睡期間が他のキャラクター設定にいろいろ歪が出てしまっているが、他にもこのキャラクターはいろいろすごい部分がある
まずはやっぱりその超人並みの身体能力である
ビルからビルに10メートル以上はジャンプして飛び移る跳躍力はとんでもないものである
5年後の東京五輪に出場して史上最年長57歳で陸上のジャンプ系種目すべての金メダルを独占してもらいたいもんである


そして、その跳躍力を生かした「必殺技」が京極にはある
犯人を倒す時の「トドメ」はその跳躍力を生かした「ライダーキック」だ
これは唐沢寿明自身が売れない頃仮面ライダーライダーマン)のスーツアクターをやっていたことも関係しているだろう
52歳になった今でも唐沢寿明はスタントマンを使わずに完璧なフォームでライダーキックを放っている
本当に素晴らしいことです
たまりません


そして格闘能力も凄まじいものがある
1人で何十人と相手にしても徒手空拳(素手)で武器を所有している相手を倒してしまう
そして日本刀やヌンチャクまで扱えるスーパーマンぶり
日本刀はしっかり峰打ちで打っているし、
ヌンチャクもブルース・リーを意識したムーブらしい


しかしこの人物の身体能力で最も驚愕すべきは30年間寝たきりだったのにすぐに立ち上がって歩く事もできた(フラフラではあったけど)ことと、30年間寝たきりで全く筋肉を使わずに52歳になれば普通の人間以上に肉体は衰え老化してしまっているはずだが、寧ろ22歳当時の身体能力を52歳になってもキープしていて全く年齢的衰えや老化がない
普通に化け物である


また視力もアフリカのマサイ族並に強い
この分じゃ聴覚や嗅覚も超人並みではないかと思われる
肉体派の脳みそ筋肉キャラっぽく扱われているが頭の回転も早く、
記憶力自体も30年間も眠っていたのに事故直前の部分以外はほぼ完ぺきに覚えていることもすごいが、
一瞬見ただけのアルファベットと数字の組み合わせの数字も記憶していたり、52歳としてはもちろん、常人レベルから見ても人間離れした記憶力まで有していて、まさに完璧な刑事・完璧なヒーローの要素を持っている


性格は猪突猛進型の熱血漢で、身勝手で傍若無人で遠慮もない
しかしそんな性格でも誰からも好かれる人間味まで持ち合わせていて典型的な「スーパーヒーロー」でもある
刑事課の人間だけでなく、商店街を歩いていればあちこちの店主から声をかけられ差し入れを渡されるほどの「愛されキャラ」で、上司など上下関係のない相手なら年上相手でもタメ口で話し壁を作らない性格である
不必要に腰が低く敬語ばかり使ってる人間に愛されキャラがいないのはドラマでも現実でも変わらない


昭和男の肉食系な熱さと行動力を持ち、理屈ばかりで行動力が伴わない草食系の現代っ子の亮太とは対照的なコントラストとなっている
その性格からか亮太と同年代と思われる若者の合コンに参加しても「主役」になってしまい、女の子にも好かれてしまっていたようである
誰とでも打ち解けられるのも一種の才能か


性格面で特筆すべきなのは22歳の時点で時間が止まっていたわけだから、当然中身は22歳のままであり、
実年齢と精神年齢のギャップに悩み戸惑うはずであるが、時間もかけず自然と自分が52歳だと認識し、
「体感」的に皆年上になる刑事課の面々にも実年齢通り「年下の後輩刑事」と見なして接している適応力がある
娘の結衣も精神年齢としては10歳も上で「年上の女性」という表現を超えるほど離れてしまっているが、
やはりそこもしっかりと自分が52歳と認識して接している
何気ない事のように見えるがこれはすごいことである


いくら実年齢が52歳と言っても30年間眠っていたことで22歳の人生経験のまま時計の針は止まっていたままだ
その間何の人生経験も積んでいないしやはり精神面では22歳の若僧のままなのである
22歳の視点・精神年齢からすれば皆年上である刑事課のメンバーを年下として呼び捨てタメ口上から目線で接するのもそう簡単に切り替えられるものじゃないだろう
普通に生きてきて52歳になったわけじゃないんだから
番組内ではその部分の気持の切り替えがサラッと流されてるけど決して簡単な切り替えじゃないだろう


元々22歳当時から先輩にもタメ口で傍若無人であり、それが昭和の男だと考える事もできるかと思いがちだが、鯨井遠藤など当時の先輩刑事にはしっかり敬語は使ってる
そもそも昭和時代の方が上下関係は今より厳しかったと思われるし、年上にタメ口とかあまりなかった時代だったように思われる
男性だったら年上の友達に「くん」付けや名前の呼び捨て、女性だったら年上の友達に「ちゃん」付けや名前の呼び捨てなども今では珍しい事でもないが、当時はあまりそのようなことはなかったんではないだろうか


1980年代といえば当時のマンガなどを見ていても25歳過ぎればオジサン・オバサン呼ばわりされているほど若さに対する許容年齢が厳しい。下手すりゃ20過ぎればオッサン・オバサンみたいに扱われているのもある。さらに当時のテレビ番組などを見ると当時の20代は現在の20代に比べて明らかに外見的にも老けてしまっている。女性ならアンチエイジング技術の進化や作中のムーンライト清美みたいにメイク技術進化と説明ができるが、メイクをしない男性までも老けるペースが遅くなったような感があるし、役者が30過ぎても高校生役をやるのが当たり前になってきているように、全体的に日本人はこの30年間で「若い時代が長くなった」と考える事ができる


まるでサイヤ人みたいな話ではあるが、30年前と比べるとその違いは明らかである
女性はともかく男性まで外見上老けなくなった理由はよくわからないが・・・
ただ平均寿命の延びは関係しているかもしれないね


だから2015年で22歳の亮太も当時の感覚だと22歳の京極より大分年下に見えるかもしれない
まして32歳であの若さと美貌をキープしている結衣は当時じゃかなり珍しかったんではないだろうか?
当時の30歳って今の40歳くらいの認識だったように思われる


ただ結衣の年齢が32歳という違和感は演じる佐々木希がまだ27歳ということもあるかもしれない
ここは実際に32歳の女優をキャスティングしたほうが良かったかもしれない
真木よう子とか吹石一恵とか深田恭子とか


とにかく元々後輩という間柄で面識があった鈴木はともかく、亮太結衣や刑事課の面々に自分が年上なんだとすぐに気持ちを切り替えて接するのってそんな簡単じゃないはずだ
中身は22歳なんだから


結局は、22歳にしては京極はあまりにも成熟しすぎているということにもなる
80年代当時だって22歳はさすがに若者だしもっと若者らしくチャラく「ナウい」とか言ってサングラスかけて車に乗って「マブいピチピチギャル」を「ガールハント」したりして弾けたりするもんじゃないだろうか
夜はディスコ(現在ならクラブ)に繰り出して踊るとか
亮太とは同じ若者同士もっと若者コンビみたいな感覚で弾けて意気投合してもおかしくないはず


しかし眠っている間に若い感覚を失ってしまったのかそこは普通に52年の人生を普通に過ごしてきた中年みたいに落ち着いてしまっている
眠っている間は「無」なんだし、その間に精神的に成熟することも考えにくい
22歳の感覚で目覚めるはずなのに、なぜか「若者感」が出ない
ここを出せばもっとキャラ的に面白さが出たと思う


唐沢寿明が若いからそれほど目立ってないが、京極は眠っている間も外見的には加齢現象はあった
つまり、外見は中年になっても22歳の若者感が出る状況になってないとおかしいのだ
それが30年間の昏睡状態から目覚めた人間の自然な姿じゃないだろうか
具体例を挙げると、よくある「入れ替わり」ドラマで52歳が22歳と入れ替わっちゃったような感じにならないとおかしいのである
「実質年上」の刑事課のメンバーへの接し方なども含めこの辺りが不自然ではある


結局は1985年の京極は刑事としての実績なども含めていろいろと22歳という設定は無理がありすぎではある
普通の刑事ドラマで言えば22歳なんて新米扱いで、先輩に怒鳴られまくって半泣きになってるようなイメージだ
それが京極は見る限りじゃまるで刑事課のエースのような活躍ぶりなのである
そもそも普通の刑事ドラマじゃ22歳の刑事自体あまり登場することもないだろうが・・・
「新人刑事」でも25歳とかくらいからがザラだもんね


とにかく半分マンガやアニメの世界のドラマの設定にあれこれ言ってもしかたないが、
京極浩介という人物を知れば知るほどあれこれと「ありえないだろ」と突っ込まずにはいられないポイントが出てくるから、できるかぎりコラム的に掘り下げてみた
もちろんこんな細かい事は気にせずにこの「めちゃくちゃだけど魅力的」な京極のキャラクターを楽しめばいいだけだし、実際このオレもドラマ視聴中はそこまでこれらの違和感や不自然さを意識などしていない
あくまで「冷静に考えてみると・・・」いろいろおかしいぞってことになるキャラクターってわけである


唐沢寿明自身が仮面ライダースーツアクターとしてキャリアを積んだ実績を生かして完璧なフォームで放つ「必殺技」である「52歳のライダーキック」に関しては、靴底を発火させて放つ「ファイアー・ライダーキック」などの応用技もある
SPYAIRの主題歌じゃないけどまさにこれがホントの「ファイアスターター」ってやつである
こんなもんくらった相手はさすがに爆発まではしないけど、一撃で失神してしまうほどの威力である
下手したらそのまま30年間昏睡状態に陥るかもしれない



また遠心力を効かせたジャンピングハイキックもなかなかの威力で、エピソード1“では肉体派の強敵・五十嵐鈴之助)に決定打を与えフィニッシュのフロントキックに繋げ、2話でも炎に包まれた犯人グループの1人をこれでKOし、その際に靴底を発火させて、「ファイアー・ライダーキック」に結びつけた
とにかくめっちゃマンガチックなキャラクターである(笑)
特撮チックと言うべきか・・・


ちなみに、口癖は「オレは不死身だ」だが、これはそれほど定着してない気がする
好きな有名人は斉藤由貴ブルース・リーマイケル・J・フォックス
ただ1985年を強調するならブルース・リーよりジャッキー・チェン成龍)の方が良かったんじゃないだろうか


タバコは吸う
80年代当時は大人はタバコ吸って当たり前みたいな風潮があったようで、
当時のマンガとか見ても大学生にもなれば男女ともまるでファッションのようにタバコを吸っていた
当時のドラマを見ても男性キャストはほぼ確実というほどにタバコを吸うし、女性キャストでも吸う事はザラ
それが今じゃドラマでメインキャストがタバコを吸うシーンなど悪役や犯罪者以外じゃほぼ放送されない
ヒロインは当然だが男性キャストでさえメインキャストはタバコを吸う事を制限されるほど


このオレもタバコは吸わないし、他人の煙は大嫌いだが、一昨年のジブリ映画「風立ちぬ」の喫煙シーンが未成年に悪影響だとモンスタークレーマーからのクレームが殺到した事象はさすがにやりすぎではないかと感じた
表現の自由の領域にまで踏み込んでしまうのはどうなのかと
とにかくそんなあれこれのアンチテーゼのように京極の喫煙シーンは多い
現代の男はタバコはほとんど吸わない事を亮太が示しているのと対照的である


現実にも京極のように長期間の昏睡状態から目覚める例は世界で多数ある
長ければ20年間の昏睡状態から目覚めたような例もある
そもそもこのドラマのドイツ版原作DER LETZTE BULLE」も昏睡状態の期間は20年である
さすがに30年以上となると意識が戻っても眠っていた時間が長すぎて元の状態に戻るのは絶望的だろう
肉体的にも頭脳的にも・・・そして加齢も進んでしまっているし家族や知人も30年も経過すれば皆大きく状況は変わってしまっているのだから


京極は30年眠っている間に加齢現象はみられるものの、肉体的・頭脳的衰えは全く見られないサイボーグのような人物だから悲壮感がなく見れるけど実際はこんなのムリだろうし
ただそんな京極も30年の昏睡状態の間に両親が逝去している事実もあり、家族(加奈子結衣)も鈴木と別の家庭を築いているなど、当然のことながら「ノーダメージ」ではない
「失われた30年間」は“時間”という意味では京極にも重くのしかかっている
本来ならさらに“体力”や“若さ”など他に様々なものも失ってしまうケースだろうけど京極に関してはそれはない


ドイツ版の原作含め、このドラマの設定や京極のキャラクターなどは1990年のスティーヴン・セガールの主演映画「ハード・トゥ・キル」(Hard To Kill)と結構似ている部分が多い
セガール演じるメイソン・ストーム刑事も妻と共に銃撃を受け、妻は死亡し自身も7年間の昏睡状態に陥った
そこから目覚めて、7年前の復讐のために厳しいリハビリを経て元の無敵の肉体を取り戻して立ち上がり、憎き犯人グループをたった1人で全員ブッ殺して全滅させるという「セガールテイスト」全開の映画ではある
ただこの映画は不評が多いセガール映画の中でも評価は割と高い作品なんで見ても損はないかもね?


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