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恋愛ニート 最終回 感想 [恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~]

恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方 最終回(第10話/Lesson10)「赤い糸の行方」の感想(あらすじネタバレ含む)です
「恋愛ニート」と称される、恋愛・結婚否定症の現代独身男女の恋愛観を露骨に描き続けたドラマ
視聴率的には奮わなかったですが、個人的にはいろいろ興味深くて毎週楽しみにしていたドラマでした
この最終回はコメディー要素をかなり排して、シリアス・ラヴ・ストーリィーっぽく展開していきましたね
最終回にしてようやく主題歌の「Be…」(Ms.OOJA)にふさわしいドラマっぽくなったなという印象です(笑)


前回のラストでついに凛(仲間由紀恵)は大好きで大好きでたまらない直哉(佐々木蔵之介)と別れます
ただこれは直哉が悪い
「しばらく距離を置きたい」と言ったり、約束したメールの返事をしないで凛を朝まで待たせたりとか・・・
あんなこと言われたら誰だってもう「この恋は終った」と思うのが自然
フられて当然
フられて元気


凛は同じく大好きで大好きでたまらない耕太(田中裕二/爆笑問題)との別れを選んだ菜々子(りょう)と「結婚しない同盟」のようなものを結んで、女同士で老後を楽しもうと開き直り同盟みたいなものを結成
美帆(市川実日子)だけは「私を一緒にしないで」と結婚願望を捨てないでいます


一方、直哉は富山にいる母(加賀まりこ/今回登場せず)の具合が悪くなり富山に帰ることに
荷造りをし、部屋荷物も全て片付けてしまう直哉
手伝いに来ていた耕太と駿平(永山絢斗)は本当に凛を諦めていいのかと諭しますが、
凛を傷つけた代償だと直哉は受け止め、これ以上凛を傷つけたり振り回したくないと思っているわけです


今回驚いたのは駿平の変貌ぶり
8話くらいから徐々に思慮深い性格になっていきましたが、
今回はもう登場人物の中で一番大人なキャラになっていました
人間、わずか10話でこんなにも変われるのかと思えるほどの変貌ぶりで、
素直にくっつくことができない凛と直哉の背中を必死に押し、
完全にキューピットに徹しちゃいます


駿平はすっかりヒモの面影もなくなり、凛に食事を奢ったり差し入れするようになります
いつもの中華屋に行く2人
そこに凛の妹の結衣 (本田翼)の恋人、山田拓也(永瀬匡)が注文を取っています
「そこで何をしているんだい?」と尋ねる凛に、ここは自分の実家だと告げる山田
凛の行きつけの中華屋はなんと山田の実家だったという衝撃の展開です
しかも雨宮社長(室井滋)も後ろの方に座ってましたし
今夜は最終回
今夜が山田


また、凛の弟の樹(西山潤)は、凛が名古屋出張中に怪我した時、直哉がかけつけてくれたことを告げます
直哉が一緒に泊まってくれたこと
直哉が一緒に寝てくれたこと
そして直哉が語った凛への思いも告げます
「彼女が笑うとオレも笑いたくなる。彼女が泣くとオレも悲しくなる・・・」
これでまた凛の心は揺れます


そうこうしているうちに「忘れた恋の始め方」の著者ゆあんのトークショー当日
そして当日
トークショーの舞台に現れたゆあん先生の正体はなんと雨宮社長
今までゆあんは別にいるように振舞ってきた雨宮社長
その意図はわかりかねますが、ついに社員誰もが知らなかった「素顔」を明かしたわけです


過去の恋愛経験を語るゆあん
仕事を優先して最愛の相手と別れてしまったゆあん
別れてから気づいた「離してしまった手」の尊さ
繋いでいた手は離してはいけないと観客に諭します
2人でいれば悲しみは半分にわかちあえる
逆に2人でいれば楽しみは2倍になると
散々方々で言われているフレーズですがなんだか新鮮に聞こえる今夜
客席に来ていた菜々子や美帆や耕太も感動している様子です


ここで先週から登場していたノンフィクション作家の中里圭吾(草刈正雄)が登場
ゆあん=雨宮社長の元夫は彼なのです
「あなたはまだ1人で生きていけると思っていますか?」と質問する中里
ゆあんは首を振ります
そして「また手を繋いで頂けますか?」と尋ねるゆあん
中里はその手を握り締め観客は拍手
2人はまた幸せな人生を歩むことになりました
タケダタケダタケダー
それにしても草刈正雄はハンサムすぎる・・・


それを見ていた駿平は凛に富山に帰る直哉を追いかけるよう説得
「もう二度と会えなくなる」と告げます
凛は駆け出しタクシーを飛ばし必死に空港へ急ぐもうあらゆるドラマでありがちなベッタベタな展開
その後の展開は間に合ったり間に合わなかったりとドラマによってまちまちですが
とりあえず凛は間に合いませんでした・・・


一方、菜々子はゆあんのトークショーでようやく耕太を突き放す気持ちをなくし、
素直に耕太の気持ちを受け入れることに
自ら「結婚してください」と逆プロポーズを敢行する菜々子
耕太は涙を流しながら受け入れます
今日のりょうはすごく美しかった・・・


そして時は流れ耕太と菜々子の結婚式
場所はいつものスイーツバー
結衣は「私も早く結婚したいなぁ」と結婚願望を語ります
山田が嬉しそうにします
凛が「ちゃんと人生設計しっかりしてからじゃなきゃ妹は嫁にあげない」と頑固親父のようなセリフ(笑)
結衣は「結婚したら私はあの店の女将になる」とあの中華屋を切り盛りする気満々です(笑)


そして駿平はパティシエの専門学校に通っていたことが判明
複雑な気持ちにさせられるスーツを着こんで登場した駿平は2人のウェディング・ケーキを持参
凛に差し入れしていたシュークリームが見るからに手作りだった時点でピンと来たけど・・・ね
駿平は歌舞伎町でナンバー1ホスト目指したほうがあのルックスとキャラなら稼げそうだとも思うけど・・・
まーこれはこれで良い選択かなと思う
今流行のイケメンパティシエってやつですね
甘いスイーツに甘いマスクが重なれば、女性はもうたまりません


そしてパーティーは終了
これから二次会というところで一人たたずむ凛
そこに遅れてやってきた直哉


「何しに来たんですか?」と凛
さらに「普通友達の結婚式に遅れてきますか?」と凛
「道込んでたんだからしょうがないでしょう」と直哉
またもいつもの口論モードになる2人
やっぱりこの2人ってとことん相性が良いんだなと感じるシーンでした
仲良くなかったら絶対こーゆーケンカはできません


そして帰ろうとする直哉
しかし凛は「行かないで」とついに本心を打ち明けます
「あなたが笑うと私も笑いたくなる。あなたが悲しむと私も悲しくなる」という言葉を返す凛
だからこれからも側にいてほしいから戻ってきてほしいと涙ながらに告げる凛
あれだけ恋愛に石橋を叩いて叩いて叩きまくるほど慎重な凛がついに本心を打ち明けたシーンです
直哉はあっさりと「えぇそのつもりですけど」と切り返す


そのあまりのあっさりぶりに「え?」となる凛
凛は直哉の母が重病だと思っていたが、実際は単に骨折をしただけで、
そのリハビリに付き合っていただけだとのこと
駿平が大袈裟に言うから凛はここまで本気モードになってしまったわけで
でもそれがなければ本心は言えなかった


直哉は「返事していいですか?」とまたあっさり
そして前回のラストで言おうと思っていた言葉を凛に告げます
「あなたと一緒にいたい」と
2人は笑顔で抱き合いようやく結ばれました
ここまで来るのにどんなに困難があったことやら
その最大の「困難」の要因だった駿平はその2人の姿を見て嬉しそうにキューピットの笑顔


そして時はさらに流れる
春になり新入社員に説教をする2年目の高橋(夕輝壽太)
成長した彼に仕事を任せる凛
雨宮社長がこのシーンに登場しなかったのがちょっと不満
仕事を変わらず続けているのかなど中里とのその後を少し描いてほしかった
正直そっちのほうが重要な気がする(笑)


美帆は元夫から慰謝料をむしるのをやめる
ゆあんのトークショーで菜々子が感化されたように美帆にも感化があった
夫と別れた理由は夫に幸せにしてもらおうとするばかりで、
自分が夫を幸せにしてあげようとする気持ちに欠けていたからだと
夫に電話してもう慰謝料はいらないと告げ、新しい結婚相手と「今度は幸せになって」と告げる


そして散々バイトの面接に落ちまくっていた美帆はグルメ雑誌のライターになり様々な飲食店に掲載依頼の飛び込み営業をかける日々
そこで凛のセクハラ上司・神山(橋本じゅん)と出会い2人は結ばれる?
でもこの2人がくっつく描写を描いた意味あったのかな?
唐突過ぎる気もするし・・・
なんかこれはこれで無理矢理感が・・・


ゆあんのトークショーの後、凛と駿平が2人で話すシーンがあったから、
やっぱり「残った者同士」でくっつくのかな?と思ったけどそんなあからさまな展開はさすがにならず
でも神山とくっつくくらいならまだ面識がある駿平とくっつく方がありそうだけど・・・
もう駿平は年下と言っても立派なパティシエみたいだし
そもそも美帆はもう改心して、金にこだわらなくなり、
「相手を幸せにする」ことを考えるようになったわけだし


その改心のおかげかで仕事も見つかったんだと思う
誰かに幸せにしてもらおうと思っていた頃の美帆は人事担当者には良く映らなかったと思う
しかし自分が相手を幸せにしてあげようと思う美帆は人事担当者に輝いて見えたんじゃないかと


駿平はパティシエとして完全に軌道に乗ったのか、
例のスイーツバーの専属パティシエ(?)みたいになって、
そのイケメンぶりもあってか女性たちに大人気状態
それにしても専門学校通い始めてからパティシエになるまでいくらなんでも早すぎるだろ(笑)
まードラマだから・・・と言ってもね・・・
そんだけ才能があったということにしときましょう(笑)


耕太と菜々子は子供服を選ぶ
耕太は相変わらず口やかましいようで
しかも結婚してもまだ敬語
耕太の方が年上なのに
ここはさすがに変化付けてもよかったんじゃないかなと思いました


そして最後はもちろん凛と直哉
直哉も相変わらず凛を「木下さん」と呼び、未だに敬語で喋りあっている2人
あれだけ心を打ち明けあって劇的に結ばれた二人なのに
最初の駿平の「凛ちゃん」とタメ口は8歳年下の人間の態度としてどうかと凛と同じ三十路の立場として見ていたけど、今になると耕太や直哉など年下相手に未だに敬語と「さん」付けのままなのはもっと問題だと思う(笑)


結局最後はコメディー的な展開
明らかに婚約指輪のケースと思われるケースを凛に渡す直哉
凛の心の声がまた登場(笑)
「ついに来たのね?」と(笑)
しかし中身は沖縄のシーサーの小さい木彫り人形
学界で沖縄行ってきてそのお土産だとのこと
普通あんなケースに人形入れて渡すかよ(笑)
これもさすがに視聴者への「引っ掛け」が露骨かなと思いました
そもそも富山に一時的に戻るだけなのにまるで部屋を引き払うような荷物整理をしていたりと、
ちょっと「不自然」なフェイクばかりかます直哉でした


結局凛はスネて帰ってしまいます
駿平に「追いかけなよ」とまた諭される直哉
もう完全に駿平の方が大人です
人間こんなにも変われるものなのかと
とても思慮深い大人になった駿平
コンクリートの隙間から咲いたパンジーに雨を避ける為に自分の傘をそこに置いて濡れて帰る駿平
俳優・永山絢斗はこれからの逸材
初期のめちゃくちゃな駿平のキャラ設定でイメージダウンになるのはあまりにも可哀想
だから最後に駿平がこんなにも「いいひと」になって良かったと思う


このドラマで一番名前を売ったのは言うまでもなく彼
それまではTRICK劇場版とらんま1/2実写版でしか見たことがなかった俳優さんでした
でもらんまの久能帯刀役はちょっと似合ってて面白かったかな
あれはイイ感じでした
実兄の瑛太に負けないような俳優に育っていくのだろうか
松田龍平・翔太兄弟や窪塚洋介・俊介兄弟のように、
瑛太・永山絢斗の2人も兄弟俳優として頑張ってほしいなぁと思います


香里奈の姉の能世あんな(駿平の彼女役で最後も強烈な嫌味だけ言って登場は終った)
市川実和子の妹の市川実日子
兄弟・姉妹俳優・女優が多く登場したドラマでしたね


最後は桜並木の下をケンカしながら歩く凛と直哉
「アンタがそんなに意固地だからこっちはプロポーズできないんだ」と本音も漏らす直哉
それを聞き逃さなかった凛は追求
直哉は交す
凛はまたスネる
そんな事の繰り返しなんでしょうねこの2人(笑)


「そのシーサー返して」と言う直哉に対し、
「いや、貰います」と切り返す凛
「何に使うんだよ」と突っ込んだ直哉でドラマは終わり
なんだかこの漫才みたいな会話の空気に飲まれて笑っちゃいました(笑)


最終回、結婚式の後に直哉が現れるまではガチガチなシリアス恋愛ドラマでした
でも直哉が現れるとまたいつもの凛との口ケンカが始り、
コメディー要素も戻ってきました
やっぱりこの2人の口ゲンカもこのドラマの魅力だったんだろうなと再認識
とにかく「ケンカするほど仲が良い」という言葉の典型みたいな2人ですね
あんな風に口ケンカできる相手いたらいいなぁって思ってしまいました


あとは加賀まりこも登場させてほしかったですね
すごくいいキャラだっただけに残念
草刈正雄と同時出演はギャラ的に厳しかったかな(笑)


とにかくこのどらまの凛と直哉を通して、現代の未婚男女の恋愛事情の全てが濃縮されていた気もします
「恋ほどリスクの高いものはない」というキャッチコピーだったこのドラマ
しかしラストは「1人では生きていけない」ということをしっかり描いたドラマでもありましたね
史上類を見ないほどの少子化・晩婚化・非婚化に悩む現代日本
それだけにこのドラマが与えたメッセージは決して小さなものではないと思うんです
晩婚化・非婚化以前に「恋愛拒否症」な男女がたくさん増えてきているのが現実です
「1人でいるほうが気楽」と思ってしまうのはもしかしたら危険信号なのかもしれないですね
視聴率は悪かったようですが、このドラマはいろいろ啓発を与えてくれた気がします


あなたは今、恋をしていますか?
ちなみにオレはまたフられました・・・
でも大切なのは「素直になること」なんじゃないかとオレは思います
結果、オレはフられましたけど・・・
でもそれでも良かったと思うんです
「素直」な気持ちを伝える事でそれを受け止めあってくれる相手がみつかるなら
凛と直哉の姿見ててそう思いませんでしたか?


以上、恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方 最終回(第10話/Lesson10)「赤い糸の行方」の感想でした
TBSさん、面白いドラマをありがとうございました


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