SSブログ
ショムニ ブログトップ
前の1件 | -

ショムニ 最終回 感想 [ショムニ]

ショムニ2013最終回「千夏さよなら・・・どうなる?庶務二課」感想(あらすじネタバレ含む)
日本ドラマ史に燦然と輝く金字塔ドラマ「ショムニ」もついにこれが正真正銘最後のストーリーです
前回、悪徳IT企業「フォローウィンドエージェンシー」に乗っ取られちまった満帆商事
社員達は系列子会社に次々と出向させられ慣れない仕事に悪戦苦闘する日々
ショムニのメンバーも子会社の「満帆食品」の豆腐二課、通称「トフニ」に飛ばされちまいました


場所は変わってもさすがショムニのメンバー
それぞれ持った強烈(超人的)な個性で厳しい販売ノルマを突きつけられたイカスミ豆腐をガンガン売りまくり
セールスレディとしても超一流であることを照明します
挫折の中にも光明を見出しささやかな幸せに浸る6人のオンナ達・・・
しかし平穏な日々は長くは続きません


「フォローウィンドエージェンシー」の代表取締・剣崎昴平が「満帆食品」にやって来ます
今月一杯で「満帆食品」を手放すと一方的に告げる剣崎
ショムニのメンバーだけでなく工場の従業員たちまで路頭に迷うことになります
千夏(江角マキコ)は剣崎に工場で作った製品を食べてみるよう差し出す
しかしそれを叩き落し帰ってしまうベタベタな悪役として描かれる剣崎


この剣崎を演じる戸次重幸
平岡祐太似のイケメンで、先日NHKで放送されていた「七つの会議」で見た時も平岡と見間違えてしまうほど似ている役者で、人事部長の星野を演じる安田顕やあの大泉洋らと北海道での劇団仲間でもあります
「ショムニ」の最後を飾る悪役ゲストとして登場したことで、
平岡祐太との「そっくりさん共演」などの期待も今後は高まるのではないかと個人的には期待している存在(笑)


それにしてもこの「ショムニ2013」はかなりファーストシリーズを意識して作られていますね
外国人社長の接待に縁日を利用するとか、就職活動の学生さんの苦闘とか、最終回で乗っ取られそうになるとか他にもいろいろファーストシリーズの設定をアレンジしてデジャビュー感満載でお楽しみ頂けます



もっとも、ファーストシリーズ最終回で満帆を乗っ取ろうとした鮫島を演じたゲストは陣内孝則
やっぱりファーストシリーズはキャスティングにも金かけてたなと感じます(笑)
戸次重幸も平岡祐太に似てはいるもののさすがに陣内孝則と比較したらまだ格落ちですからね


そんな剣崎ですが、左門(三浦翔平)だけは満帆乗っ取り発表の際に一緒にいた縁や左門の能力の高さを評価してか秘書として手元に置くことにしました
秘書に男性を置くのは優秀な経営者と言いますがこの剣崎も若手イケメン社長として悪人とは言え有能
左門が満帆への愛社精神に燃えるスパイであることを見抜き、
「帰ったフリ」のトラップを仕掛け左門の「キツネのしっぽ」を炙り出しに成功します


そして過去シリーズのメインキャストである右京友弘(石黒賢)がついに満を持して登場です
1話で古ぼけた写真のみの登場がありましたが本人は出演せず
そのまま出演なしで終わるのかなと思いましたが最後の最後に満帆だけに満を持して登場しました
今は満帆を出て「右京カンパニー」という右京にしては随分前時代的なネーミングの会社を経営する立場です
おそらく満帆と同程度の規模の会社であろうと推定されます



その右京カンパニーも喰いものにしようと企む剣崎
専務の古谷を演じる矢柴俊博もすっかり悪役が多くなってきた印象
人事部の下落合を演じる鈴木浩介とは「Ns'あおい」とか共演してますよね
とにかくどんどん会社を乗っ取って一時的に株価を吊り上げては高値で売却して儲けるやり口のようで
ただ剣崎は左門のスパイ性を見抜いただけでなく右京の「満帆愛」も見抜いているようでかなり優秀



千夏はついに剣崎の不正を暴き満帆を取戻す事を決意
下向させられた元社員達を奮起させ、ついに剣崎失脚のシナリオへ
用心深い剣崎はPCに不正の証拠を一切残さないようだが、
データ復旧業者に依頼すれば案外簡単に露見してしまうのでは・・・
しかし千夏はそれを見抜いていた


剣崎のPCから不正の証拠を得られない事を見抜いていた千夏は、
敢て剣崎の前で証拠が得られず断念したフリをする
安心した剣崎はベラベラと満帆乗っ取りの経緯を話してしまう
ここでボイスレコーダーでも使って録音してるかとなんとなく予感したけど・・・
実際はその部屋にカメラをしかけてその様子を剣崎の社長就任式の会場にまで流してしまうやり方でした


これまでとても優秀で用心深かった剣崎が随分あっさりとベラベラ大事な事を喋ったなと少し違和感を感じたものの、やっぱりこーゆー時の千夏ってカッコいいなとファーストシリーズの最終回の時を思い出して感慨に浸る思いでした


剣崎一味は皆失脚したものの、前川進社長(升毅)は右京との再会シーンも描かれる事なく「どっちみちこんな姿を見せてしまった以上満帆はもうダメだ」と情けないお言葉を吐きます
左門も右京に満帆を助けるよう懇願するが右京は「利益の見込めない会社に投資などできない」と突き放す
確かにあんな簡単に乗っ取られるなんてあまりにも脆弱すぎるし非公開株主の情報をあっさり外部の者が入手できてしまうなんてここまで情報管理がずさんなのはいくらドラマでもありえないでしょう(笑)



しかしここで福田益代(堀内敬子)が「満帆食品」で1人熱心にこさえていたあまり美味そうじゃない豆腐食品が雑誌で話題になっているという超・ご都合主義な展開を右京の持っていた雑誌からもたらされる
ツンデレ右京の古巣愛に千夏も「相変わらず、食えない男だねぇ」と言いながらもどことなく嬉しそう
ところで右京と塚原(京野ことみ)は結局どうなったんだ?
1話で出てきた塚原の左手薬指は「フリー」だったし右京もまだ独身のままなんだろうか・・・?



とにかく益代のおかげで満帆は再建だと気勢を上げる社員達だが・・・
たった1つの低単価食品のそれも雑誌で話題になってる程度のことでガタガタの会社の再建などできるとは・・・
なんか無理あるなぁと盛り上がってる出演者たちに共感できない冷めた自分が嫌になっちまいました(笑)
ファーストシリーズの最終話では画期的育毛剤の成分が発見されて会社再建のメドが立ったという流れでした「
「必ず生える!」な育毛剤ならわかるんですが、この食品だけで再建はさすがに・・・



そんな様々なご都合主義を乗り越えて、満帆商事はあるべき姿に戻りました
そして千夏はインドの「カレー王」とも言える「一国を買えるほどの金」を持つ資産家との結婚も断る
ショムニの一員として働く方が充実しているからとのことで
ショムニのメンバーはちょいちょい理想的な相手と結ばれるチャンスがやってくるのにお約束のように拒みます
千夏の選択を揶揄してた益代だってイケメン社長の求婚を大した理由もないのに突っぱねてるわけで(笑)



そして最後はメンバー6人の「モデル・ウォーク」でエンディングに入りドラマは終了
1998年から15年続いたドラマシリーズ「ショムニ」はこれで完全に終了となりました

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

大好きな「ショムニ」シリーズがこれで完全に終わりかと思うと寂しくて、愛しくて切ないですよね・・・
これだけのドラマなのに10話でしかも時間延長もなく最終話を終えてしまうのも残念な思いです


とにかく視聴率に尽きるでしょう
各話視聴率は以下↓の通りです

第1話 2013年7月10日放送 「復活! 10年ぶりの庶務二課で最強女子坪井千夏が会社斬り」・・・18.3%

第2話 2013年7月17日放送 「恋バナいじりで大騒動早くも仲間割れ」・・・13.8%

第3話 2013年7月24日放送 「心がポッキリ! あなたの悩み治します」・・・9.9%

第4話 2013年8月7日放送 「今夜は卓球合コン! イマドキ草食斬り」・・・11.7%

第5話 2013年8月14日放送 「隠し子発覚! 社内ギャンブル全員クビ」・・・9.3%

第6話 2013年8月21日放送 「新メンバー空気を読めない男が大暴走」・・・11.3%

第7話 2013年8月28日放送 「就職難女子 コネ学生に社内危機一髪」・・・8.8%

第8話 2013年9月4日放送 「号泣…元カノ現れ、花嫁姿にサヨナラ」・・・8.7%

第9話 2013年9月11日放送 「容疑者千夏? コスプレ事件に会社危機」・・・8.9%

最終話(第10話) 2013年9月18日放送 「千夏さよなら…どうなる? 庶務二課」・・・7.8%

全話平均視聴率・・・11.14%


歴代シリーズとの視聴率は↓

・第1シリーズ

第1話 1998年4月15日放送 「女の墓場庶務二課」・・・18.8%
第2話 1998年4月22日放送 「今夜はラブラブ接待」 ・・・19.4%
第3話 1998年4月29日放送 「アミダで!? リストラ」・・・21.4%
第4話 1998年5月6日放送 「愛と肝臓の再検査!!」・・・18.8%
第5話 1998年5月13日放送 「ご懐妊だが父親不明」・・・19.1%
第6話 1998年5月20日放送 「今夜はHに全員喪服」・・・19.1%
第7話 1998年5月27日放送 「OLの花道寿退社!!」・・・24.0%
第8話 1998年6月3日放送 「命がけ!! の社内恋愛」・・・18.4%
第9話 1998年6月10日放送 「女子採用はコネのみ」・・・23.2%
第10話 1998年6月17日放送 「社運をかけた見合い」・・・23.0%
第11話 1998年6月24日放送 「逆セクハラ総攻撃」・・・24.7%
最終回(第12話) 1998年7月1日放送 「やっぱり倒産!!」・・・28.5%

全話平均視聴率・・・21.8%

・第2シリーズ

第1話 2000年4月12日放送 「復活!!」(←それだけかよッ!)・・・20.7%
第2話 2000年4月19日放送 「男の磨き方教えます」・・・19.8%
第3話 2000年4月26日放送 「出来る女の切り札は」・・・18.8%
第4話 2000年5月3日放送 「お局OLの恋愛力!?」・・・18.2%
第5話 2000年5月10日放送 「(秘)社内恋愛のススメ」・・・19.0%
第6話 2000年5月17日放送 「千夏、秘書になる!?」・・・22.2%
第7話 2000年5月24日放送 「会社でダイエット!?」・・・20.3%
第8話 2000年5月31日放送 「千夏、マジで怒る!!」・・・19.4%
第9話 2000年6月7日放送 「ノーと言える会社員」・・・20.6%
第10話 2000年6月14日放送 「ダメOLが辞める時」・・・19.5%
第11話 2000年6月21日放送 「休日出勤は命がけ!?」・・・20.7%
最終回(第12話) 2000年6月28日放送 「サヨナラ仲間達!?」・・・24.3%

全話平均視聴率・・・20.4%

・第3シリーズ「ショムニFINAL」

第1話 2002年7月3日放送 「千夏が寿退社!?」・・・23.1%
第2話 2002年7月10日放送 「新社長に玉の輿!?」・・・19.0%
第3話 2002年7月17日放送 「昔の女にご用心!」・・・18.7%
第4話 2002年7月24日放送 「夢か男か梅の初恋」・・・15.1%
第5話 2002年7月31日j放送 「満帆査定ボウル!?」・・・15.6%
第6話 2002年8月7日放送 「VSフクニ歌合戦!?」・・・14.1%
第7話 2002年8月14日放送 「遂に美園が寿退社!?」・・・17.2%
第8話 2002年8月21日放送 「エステで夫婦円満」・・・15.1%
第9話 2002年8月28日放送 「OLデカの迷推理」・・・14.3%
第10話 2002年9月4日放送 「女の価値は男の数」・・・14.9%
第11話 2002年9月11日放送 「モテる男の大失態」・・・11.6%
最終回(第12話) 2002年9月18日放送 「解散!! 庶務二課」・・・16.5%

全話平均視聴率・・・16.4%

・スペシャル版

ショムニスペシャル第1弾 1998年10月7日放送 「社員旅行で結ばれたカップルは一年以内に結婚!?
ショムニ最大の敵「満帆奥様会」登場で一生に一度の恋も前途多難…」・・・24.6%

ショムニスペシャル第2弾 2000年1月2日放送 「リストラ課長が誘拐!?
開運温泉旅行をかけ企業テロVS最低OL達の闘いが始まる…あのショムニが遂に復活!! 」・・・20.1%

ショムニスペシャル第3弾「ショムニFOREVER」 2003年1月1日放送 「今夜ついに完結千夏を襲う絶体絶命の危機・女のプライドを賭けたショムニ最後のおつとめ」・・・14.2%


歴代シリーズも「尻すぼみ感」はありましたが、
この新シリーズではついに話数の半分が視聴率1桁で、
しかも終盤7話以降は8%台で定着してしまうという完全に末期的状況で終わってしまいました


この最終話は強かった裏番組「WOMAN」が既に終わっている事から数字は上げそうかと思いましたが、
まさかの過去最低を更新する7.8%という低視聴率でゴールするという「トドメ」とも言える結果になりました


この数字ではもう続編など単発でも検討される余地さえなさそう
そう考えると寧ろ「FINAL」で終わりにしておいた方が良かったのかなとも思ってしまいます
「金字塔」とも言えるコンテンツを汚してしまったような形にもなってしまいましたし
視聴率が全てではないとこのブログでは何度も言っていますが、
さすがにここまで酷い視聴率ですと擁護のしようがありません


今は「録画視聴率」というものも潜在化しています
リアルタイムで見ずに録画してあとから見る視聴者もかなり多く、
通常視聴率が悪くても録画視聴率が良かったりする作品もあったりします
しかしさすがに通常視聴率が7.8%まで落ちてしまったらそれも厳しい気がします
完全にかつての視聴者が離れてしまったことの現われですね・・・



やはりキャスティングをあまりにもゴッソリ変え過ぎたのと、
最終回ゲストの陣内孝則と戸次重幸の比較のように「安上がり」感をどうしても感じるキャスティングでした
新・ショムニのメンバーはそれはそれで面白いと思ったんですが、
その他の部署が弱かったです
取締役(専務とか常務含め)も9話でチラッと出た程度でほぼ登場なしだったし
過去シリーズではこの部分にもそれなりのキャスティングをしていました
海外事業部もやっぱり三浦翔平一人が頑張ってる感じで、あの3人組はビジュアル的にもキツかった
相島一之とか沢村一樹とかいた過去シリーズと比べると寂しく感じてしまうキャスティングでした


エンドロールのキャストで最後に名前が出てくるのが安田顕というのもキャスティングの弱さの現れでしょうね
しかも最終話だけ登場した石黒賢に最後は「その座」を奪われる程度のものだったのであれば尚更です
1話では過去シリーズでその枠が「指定席」だった森本レオを抑えて彼の名前が最後に出たんですけどね
森本レオは「友情出演」という位置づけでもあったわけですが、
「友情出演」でありながらキャストの一番最後に名前が出ることだってありますからね
つまり本来この位置に名前が出るようなベテラン系のキャスト不在だったということでしょう
結局、空席のままだったショムニの課長の席に座る井上課長(森本レオ)の後任になるべき存在とか
そういったものも不在のままでした
過去シリーズでショムニのメンバーに振り回され、そして空気のような存在だった井上課長の存在も大きかったと思うんです


前川進社長も過去シリーズはもっと強く自己主張していたのに、この新シリーズは「空気」みたいな感じになったり、受付の女性に手を出したりと存在がかなり軽くなってしまいましたね
これでは先代社長の早坂光宗(久保晶)とあまり変らないような・・・


片瀬那奈は牛丼屋のシーンなど「やりすぎ」感もありましたが、過去シリーズの戸田菜穂に比べ、より個性は強く出ていてこれは魅力的なキャスティングだと思います
それよりもこの女優さんはいつ頃からかコメディリリーフな役がどんどん増えてきたなぁとある意味そっち方面で稀有な存在だと注目しています
普通にしていれば美人なんですが、江角マキコとも「地獄の沙汰もヨメ次第」で共演済の間柄ですね


まーあれこれいろいろ言ってはみたものの、やっぱりショムニが好きだしどうせ再開したならまだまだ続いてほしかったんですよ
新しいショムニメンバーは決して悪くなかったと思うし、もう少し脇を強くすればまだ違ったような気もするんですけど、さすがにもうショムニテイスト(「女は時代を作る」的な)が飽きられてしまっているのかなとも感じました
キャッチコピーとしては「男は組織を作る 女は時代を作る」ってすごく秀逸だと思うんですけどね


ただ「女は強くならなきゃいけない」と新時代の女性像をこれでもかとアピールしてきたこの作品ですが、
15年経って女が強くなった現在ではもう時代に合わなくなってしまったのかもしれませんね
寧ろ昨今は「男が弱くなった」と言われるような状況ですし
キャスト入れ替えてまたスタートするよりは男版・「ショムニ」でもやったほうが良かったかもしれませんね
主役は松岡修造あたりで「熱い」男をこれでもかとアピールして・・・ダメか^^


女優・江角マキコと言えば「ショムニ」と言えるほどの代名詞です
10年ぶりの新シリーズでも以前と全く変わらない容姿をキープしてドラマを引っ張った彼女の女優としての姿にはただただ賞賛を送りたい気持ちです
そんな彼女が最も輝いて“活きる”ドラマがこの「ショムニ」でもあるわけです
まだまだ「その後」が見たい気持ちもありますがまずは「お疲れ様」というところですね


とりあえず終わってみての反響がどうなのか気になるところですね
キャストの皆さんも本当におつかれさまでした


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ
前の1件 | - ショムニ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。