SSブログ
ゴーイング マイ ホーム ブログトップ

ゴーイングマイホーム 最終回 感想 [ゴーイング マイ ホーム]

ゴーイング マイ ホーム最終回(第10話)「あなたの、いなくなったあとに」の感想(あらすじネタバレ含む)です
山口智子「ロングバケーション」以来16年ぶりドラマ復帰作であり、
宮崎あおい「しあわせのシッポ」以来10年ぶりの民放ドラマ出演作と話題を呼んだドラマ
結果的に視聴率は大低迷しますが、なんだかんだで最終回まで見続けてしまいました
まードラマというよりは「映画」でしたね


日常の生活から、人間の生と死を見つめた作品で、
見れば見るほど、噛めば噛むほど「あ~なるほど」と思わせられる作品でした
「家族」というテーマで括っても捉えられる作品だったと思います

しかしドラマってやはり「続きがどうなるんだろう?」と思わせる仕掛けがないと視聴率は取れないんでしょうね
視聴率だけがドラマの良し悪しを図る尺度ではないですし、実際このドラマは評価自体は割と高いです

ただ、テレビ局側とすれば数字は全てでもあるわけで、その意味では失敗だったのかもしれない
だから評価が本当に難しい作品でした

個人的にも第1話で何の起伏もない平凡でゆる~いストーリーを2時間もかけて流してしまい、
その次の週が放送なしで1週空いてしまうという流れになった時「あ、このドラマはコケるな」と直感しました
案の上、第1話視聴率は山口智子の16年ぶりや宮崎あおいの10年ぶりの話題性もあり13%の視聴率
しかし一週間空けた第2話で一気に8.9%までガタ落ち
前回の第9話ではついに4.9%という5%を割ってしまうというとんでもないラインまで落ちてしまいました

視聴率の推移はこのような感じ
1話 13%(初回2時間スペシャル)
ー翌週放送がない為2週間開いてしまうー
2話 8.9%
3話 8.4%
4話 7.7%
5話 6.5%
6話 5.9%
7話 5.9%
8話 5.6%
9話 4.5%
最終回(10話) 6%
全話平均 7.9%

第1話で視聴者に強い「興味付け」をできない内容を2時間かけて流してしまった
その後2週間間隔を開くことで期待していた視聴者の多くが完全に冷めてしまった
2週間後に放送された2話ではもうほとんどの視聴者が離れてしまっていた
1度失った客足はなかなか戻らない飲食店の法則
結局その後視聴率は最終回まで全く上昇することなく毎回数字を下げ続けていった・・・

あと見てて個人的に思ったのは阿部寛のあーゆーボソボソ喋る皮肉屋みたいなキャラクターってそろそろ飽きてきたなと思いました
何かどのドラマや映画に出てもそーゆーキャラクターばかり演じているような気がします
特に「結婚できない男」の桑野信介とこのドラマで演じた坪井良多はあまりにもキャラが被りすぎていた感じ
そろそろ新鮮味を感じるようなハイテンションな役とか悪役とか新境地を開く転換期にきてる気もします

どんなキャラクターでも幅広くこなす阿部サダヲの演技力が眩しく見えるほどでした
あと「女にやりこめられる男」キャラばかりで、たまには女に強い男とか女を服従させるような役もやってみたらどうなのかと「俳優・阿部寛」に大してはいろいろ思う事があります

あとは萌江がそういうキャラ設定だったのかもしれないけど、愛想がなく秘密主義で何を隠してるかもずっとわからないままだったし、すましててマセてて正直可愛くなかったなぁ・・・
同クールの悪夢ちゃんの古藤結衣子の愛敬とか子供子供してる可愛らしさを見てるから余計にそう感じた

安田顕もバカリズムもどっちも38才の年齢設定みたいだけどそれじゃ子供の年齢とか良多との関係から見て若すぎる設定だなぁと感じたのも事実
バカリズムなんて童顔だから最初登場した時画面も引きだったからてっきり隣に住む高校生なのかと思ったほどなのにあんな大きい娘がいるとか
どちらももっと年齢が上で良多と同年代の役者じゃないとキャスティング的に不自然感がずっとありましたね
安田顕演じる健次も良多の義理兄だからって38才(健次)が45才(良多)ににタメ口で「君」付けとか
おかしな家族だなぁと思って見ていました

しかし、山口智子と宮崎あおいは良かったですね
どちらもキャラが立っていましたし
沙江の誰とでも打ち解けるオープンなキャラクターは山口智子そのものですね
気取らず飾らずあくびをする時も手で口を隠さず大口開けちゃうのが山口智子です
沙江と菜穂の絡みはもっと見てみたかったかな

あと栄輔(夏八木勲)も良かったと思います
ドラマにいろんな味を加えていました

全体的には何とも言えないドラマでしたけどお疲れ様でした
ロケは大変だったと聞きます
この手のドラマはもう作られないのかもしれないなぁ
もう少し何か波乱とかあれば面白かったかもしれないけど・・・
クーナもどうやって「落とし所」を見つけるかいろいろ試行錯誤したようですね

個人的にはクーナを見つけてしまっても良かったと思うんです
第9話でオブラートに(葉の下でガサガサ言ってる)にモグラやネズミなどの小動物かクーナか曖昧な表現で終らせましたけど
そこははっきりさせても良かった気もします
リアリズム重視のドラマだから無理なのはわかりますけど
リアリズム重視だからバカリズムを起用したのかな
年齢的にも見た目的にもあの役どころは若すぎると思ったけど

それにしても山口智子と宮崎あおいの両女優は今後民放に出てくれるのかも気になる所ですね
視聴率至上主義のテレビ業界ではおそらくこのドラマは「失敗」と評価されてしまうと思います
残念な事ではありますが
そうなると山口智子や宮崎あおいは番組の「看板」でもあっただけに評価を落とす形にもなりかねない
そうなった2人にまたドラマのオファーがあるのか
そしてあったとしても受けるのかどうか
どちらもテレビドラマには10年以上出ていなかった女優さんだけに今後が気になりますね

賛否両論あるドラマだと思います
でも日本映画好きな方にはかなり評価の高い良いドラマであったのも事実です
ドラマの評価基準って視聴率だけが全てじゃない
だけどテレビ局側からすればCMスポンサー獲得の尺度は視聴率が全て
そんなジレンマをこれほど感じたドラマは過去にありませんでした

「実験的」と言えば聞こえは良いですが、やはりこの脚本は民放の連続ドラマ枠でやるのは無理あったかなという印象です
でもこれにめげず、今後も良いドラマを作り続けてほしいですし、個々の役者さんたちもさらに自己の表現力を高めていってほしいなと思います

以上、ゴーイング マイ ホーム最終回(第10話)「あなたの、いなくなったあとに」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
最終回の視聴率は6%でした


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(1) 
共通テーマ:テレビ
ゴーイング マイ ホーム ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。