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平清盛 28話 感想 [平清盛]

平清盛 第28話「友の子、友の妻」の感想(あらすじネタバレ含む)です
第16話の父・忠盛の死去が「第1部・完」であれば、今回の第28話は「第2部・完」という区切りの回でしょうね
長らくキャストのNO2に名前を連ねていて、「最後の初期メンバー」でもあった玉木宏演じる源義朝の最期です
これで初期キャストは皆クランクアップを迎え、出演者もガラリと変わって「2周目」という印象です

その最期ですが、やはり史実とは異なる死に方でした
史実では源義朝は入浴中に潜伏先である長田氏の裏切りに合い殺されるわけですが、
このドラマでの義朝は主人公・清盛のライバルでありそんな情けない最期は描けなかったのでしょう
史実と異なり入浴前に長田の裏切りを悟り、盟友でもある鎌田正清と刺し違えて共に自害を選びました

義朝の子孫も、「鎌倉悪源太」こと源義平は捉えられ斬首
その他子孫も逃亡中の落ち武者狩りで深手を負い自害など、源氏は滅亡へと突き進みます
そんな中、頼朝は道中ではぐれ孤立した所を平氏の手にかかります

この頼朝の処遇をどうするか・・・
日本の歴史を大きく左右する決断を平氏は迫られたわけです
史実通り、処刑しようとする清盛に対して、清盛の義母・池禅尼は頼朝の助命を嘆願します
早世した家盛に頼朝が似ているという設定や、その為に断食をするなども史実に忠実です

史実では清盛はこれに参って頼朝を助命する事になりますが、
ドラマでは最初から助命したい気持ちがあったように描かれています
清盛の真意はともかく、この頼朝助命が後の日本の歴史を大きく変えることになったのです
ついでに言えば常盤が産んだばかりの幼子達も皆助命しましたが、
その中には源平合戦最大の功労者である源義経(通称・牛若丸)もいたわけで、
清盛は将来の「危険の芽」をあちこちに残したままにしてしまったわけで、
これが後に平家を滅ぼすきっかけとなるわけです

戦国時代の武将はこの清盛の古事を反面教師とし、
合戦で勝利した相手の一族は女子供容赦なく皆殺しにするようになりました
将来の危険の芽を徹底的に摘み取るそのやり方は「根切り」と称され、
織田信長などは泣きすがり幼子の助命をする母親を母子もろとも躊躇せず首を跳ねたと言います

どちらにしてもそれは後の事であり、
ここで平清盛は将来の危険分子を残したままにしてしまい、将来の滅亡の種を残してしまいました
このドラマではどこまでも「ナイスガイ」で描かれる清盛は、義朝の愛妻である常盤を抱くのも極めて躊躇し、
このあたりは史実とは大分違う印象に描かれました

結果的に常盤は抱かれることになるわけですが、史実ではそれにより子供達の命を守ったとのことですが、
このドラマでは既に助命が叶ったあとの行為であり、清盛の「優しさ」が随所に描かれます

しかしこんなに清盛を「ナイスガイ」に描いてしまって今後残酷な仕打ちが増す清盛をどう描くんでしょうか
例えば、今回頭を丸めて出てきた西光などは後に二度も清盛に拷問を受けた末に首を跳ねられてしまう
清盛は西光の顔面を踏みつけて責めたようであるが、そんなシーンは描けるのかどうか・・・

あまりにも「クリーンな平清盛」すぎて、実際のイメージとはどんどんかけ離れていく気がするが、
それはそれで良いのだろうか・・・
なにはともあれついに清盛は武士として始めて公卿の座に就き、亡き父・忠盛の念願を果たすわけである
ここからは平氏は繁栄の一途を辿るわけです

次回はそのきっかけとなる後白河上皇と滋子の結婚が描かれそうです
以上、平清盛 第28話「友の子、友の妻」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
今回で実質的に「第2部・完」といったところでしょう

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