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平清盛 10話 感想 [平清盛]

平清盛 第10話「義清散る」の感想(あらすじネタバレ含む)です
藤木直人ファン必見の今回
彼が演じる「佐藤義清」の武士としての姿が描かれるのも今回で終わりです
当代一の「もののふ」と称された義清
出家後は日本人なら誰もが知っている西行法師となり後の歌人に絶大な影響を与えます
文武共に優れて容姿端麗と完璧な人物として描かれています


西行法師の役にイケメン俳優藤木直人をキャスティングして最初は違和感ありました
でも出家前のこのイメージを考えると今にして思えば絶妙なキャスティングでしたね
藤木直人は時代劇でもモテモテキャラなんだなぁと見てて笑ってしまいました(笑)
実際彼は本当にモテますよね
時子を演じる深田恭子とは前クールの「専業主婦探偵~私はシャドウ」で共演もしている仲ですか絡みはなし


それと今回は特に待賢門院璋子を演じる檀れいの美しさが際立ちました
もうその美しさは見ていてため息が漏れるほど
ミッチー羨ましいなぁ・・・
僕のゼリー・・・
今夜、桃色クラブで・・・


普通は主人公の清盛(松山ケンイチ)の妻である明子(加藤あい)がヒロインになりそうなポジションです
でも檀れいという女優はとにかく十二単姿になるとさらにその美しさが引き立つようで
物語前半のヒロインは完全に檀れいですね


結局、院の正室に手をつけただけでなく、首を絞めてしまうという狼藉まで働いた義清
鳥羽院(三上博史)はそれを知りますが義清を処分しようともしません
璋子に向って「そなたが誰と何をしようと余の心は全く動じぬ」と突き放します
愛ゆえに・・・
可愛さ余って憎さ100倍なのか敢て突き放す事で気を引きたいのか
とにかく鳥羽院は璋子を本心では愛しているのです


義清はその鳥羽院の本心を知り、平安末期の乱れた末世にも嫌気が指し出家の道を選びます
23歳の若さでの出家
「身を捨つる人はまことに捨つるかは
     捨てぬ人こそ捨つるなりけれ 」
この歌は「よみ人しらず」となっていますが西行が勅撰の「詞花和歌集」に初めて入選した歌とされています
これを清盛の前で詠み聞かせたのは友情の証なんでしょう


清盛の友と呼べる存在は誰か
それは源義朝(玉木宏)であり、兎丸(加藤浩次)であり、信西(阿部サダヲ)なのかもしれない
でも最も心を通い合わせた友がこの義清だったようだ
涙を流してマウントを取って殴り続ける清盛の姿にそれを感じる
そして璋子への狼藉の罪まで自分が被ろうとするほどなのだから・・・


その義朝も東国でちゃくちゃくと勢力を築きつつあります
まして飛んでくる複数の矢を剣で叩き落すほどの剣術まで身につけてすっかり武闘派です


雅仁親王(松田翔太)はついに元服
・・・と、言うかまだ元服してなかったのか(笑)
でもその元服の場で今様を披露し父・鳥羽院を激怒させる奇行ぶり
さらには得子(松雪泰子)とも激しくやり合います
本当に争い好きな性格なようで


その場で雅仁親王を「いらぬ存在」と罵った得子に激しく反発しつかみかかった璋子
「空っぽの目」だった璋子は義清の愛を知り「感情」を持つ人間となったわけです
檀れいの演技力なのか本当に目に心が宿ったように見えたのが不思議
確かに以前は空っぽのような目をしてましたし
この違いも演技力によるものだとしたらすごいですよね


とりあえず、今回は佐藤義清の出家と西行の誕生の経緯が描かれました
義清の出家の原因も高貴な相手に恋をしたが叶わずに失恋したからなのか、
それとも友人の死がきっかけなのかで二分しているようですが、
このドラマでは前者を取ったようですね
ちなみに娘を足蹴にするシーンありましたがあれはこのドラマの脚本家や藤木直人を責めるなかれ
仏教説話の中でも実際そうしたと伝えられている逸話があるからこそ忠実に再現したわけです
最も、そこでは出家を決意した義清の袖に泣いてすがった娘を足蹴にしたということですから、
ちょっとニュアンス違いますけどね


西行法師が後世の文化・歌人に与えた影響は大きいです
後鳥羽院や藤原定家・慈円ら後の歌人も皆西行に影響を受け、
西行の旅歌集でもある「山家集」は松尾芭蕉の「おくのほそ道」にもインスパイアされています
さらに「方丈記」で有名な鴨長明と共に中世の隠者文学の祖としても重要な位置を占めています
仏教的思想でもある末世・末法思想や「世の無常」を表現し続けたのは鴨長明と通じるものがあります


以上、平清盛 第10話「義清散る」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
来週は深くは言及しませんが加藤あいファンにとっては必見となりますからお見逃しなく
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