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平清盛 9話 感想 [平清盛]

平清盛 第9話「ふたりのはみだし者」の感想(あらすじネタバレ含む)です
この「ふたり」とはもちろん清盛(松山ケンイチ)と今回初登場の雅仁親王(後の後白河)です
雅仁親王を演じる松田翔太と高階通憲(後の信西/阿部サダヲ)の妻を演じる浅香唯が初登場
70、80年代の大スター松田優作の遺伝子を受け継ぐ松田翔太
祇園女御を演じる80年代前半のトップアイドル松田聖子
80年代後半のトップアイドル浅香唯
80年代に青春を過ごしたファンにはたまらない回だったのではないでしょうか


松田聖子も浅香唯も普通に「女の子」って感じの若々しいルックスですよね
特に浅香唯は僕もあまり詳しくはなかったんで、
最初見た時は「どこの新人女優さんかな」と思ったくらいの若々しさですから


ルックス面で言えば今日も待賢門院璋子を演じる檀れいの美しさには見とれてしまいました
なんだろうこの魔性的な美しさ
白河法皇(伊東四郎)に鳥羽院(三上博史)に佐藤義清(後の西行/藤木直人)が皆惚れるだけあります
鳥羽院は得子(松雪泰子)についに本当に愛しているのは璋子だと告げますね
璋子に激しい嫉妬の炎を燃やす得子


しかし璋子は愛というものを知らない人形のような性格
自分の夫にも息子にも愛を抱けない
それを変えたいと願う義清


その佐藤義清はついに璋子へ接近しましたね
史実にも実際にそれらしき記述がある部分です
そしてこの恋が原因で出家して高名な西行法師となり後の歌人に絶大な影響を与える事になるわけで


崇徳帝(井浦新/旧芸名ARATA)の孤立に胸を痛め、救ってあげたいと思う心優しき義清
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
 われても末に 逢わむとぞ思ふ
・・・崇徳帝によるこの有名な歌を鳥羽院と得子の前で歌う義清
これは保元の乱の後に隠岐に流された崇徳院が歌ったとされる歌ですが・・・
「歴史先取り」ですね


以前も義清は堀川局(りょう)の和歌も「先取り」していますね
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思へ
これにより堀川の心をつかみ肉体関係まで結んだ義清
そしてこの歌で既に璋子の心も掴み始めていた描写もありましたがやっぱりあれは伏線でしたね


それにしても国母にも等しい立場の璋子に手をつける義清
鳥羽院の前で崇徳帝の心情を歌った和歌を詠むのもすごいですが
どちらもすごく勇気のいることですよね
断罪されても仕方ないほどの行動ですから
実際、次週そうなるようですね


源義朝(玉木宏)も存在感を消さないよう巧妙にちょいちょい出演していますね(笑)
東国で勢力基盤を築き初める様が描かれています


鳥羽院と得子の間についに男子が生まれます
後の近衛天皇で、わずか2歳で即位します
つまり崇徳帝はあと2年足らずで帝位を鳥羽院と得子に奪われる事になるわけです
ここから朝廷の騒乱が生じるわけです
この近衛天皇は17歳で病死し、それとほぼ同時期に鳥羽院も崩御します
崇徳側と後白河側での後継争いが保元の乱へと発展するわけです


その、後の後白河天皇である雅仁親王
奔放に遊びまわっていたのも史実通りです
この時期に今様(流行歌・民謡)を愛好したようですがそこまでは今回は描かれず
博打に興じているところでしたね
「生まれてくること自体が博打のようなもの」とも言っています


清盛との双六対決は鬼気迫るものでしたね
これはもう後白河像と言うよりは俳優・松田翔太の世界感だと感じました
やっぱり貫禄が違いますよねこの俳優は
あまり父親のことは触れられたくないようですが
そりゃそうですよね
いつまでも「松田優作の息子」扱いじゃね
ボクは兄の龍平の大ファンですが、翔太のこの独特な世界感も悪くないと思っています


清盛と後白河
手を組んだり対立したり複雑な関係です
しかしやはり根本的には「敵」
そんな関係の原点が描かれたストーリーとなりました
清盛の息子の成長速度からすると今回のストーリーだけで2,3年の時系列が生じていますね
それにしてもあそこで10の目を出すとは・・・
さすが後の重盛だなぁと思わせる場面でした


以上、平清盛 第9話「ふたりのはみだし者」の感想でした
来週は佐藤義清の武士としての最後の姿となりそう
藤木直人ファン必見です
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