平清盛 出生

平清盛の出生について
平清盛の生母は不明である
これはおそらく当時でも謎の部分があったようで様々な憶測を呼んでいたようだ
まして現代はそこから1000年も経過した時代である
歴史の闇の中に永遠に消えてしまうのか
でもそれでも気になるところである


ドラマ「平清盛」の作中で松田聖子が演じる祇園女御は白河法皇（伊東四郎）の晩年の寵妃である
この祇園女御の妹が清盛の生母ではないかと言われている

しかしこのドラマ内では吹石一恵演じる舞子という白河法皇の妾が清盛の生母とされている
実際これも当時からあった説のようだ

そしてさらには祇園女御そのものが生母だとも言われていた
実際に清盛は幼少期を祇園女御の元で過ごしたとされている説もある
生母が誰であれ父親はやはり白河法皇
平忠盛（中井貴一）が実の父であると考えるのも自然だが、白河法皇説も根強い

実際このドラマ内でも祇園女御は清盛に並々ならぬ配慮と関心を示している
まるで我が子のように・・・

清盛は後年太政大臣に任命される
これは皇族か摂関、清華の血筋でなければ絶対に任命されない位である
院近臣家の出身である清盛がいくら権力を手に入れたからと言って任命されるはずがない位である
平安貴族は「血筋」が全ての時代なのだから

つまり、実情はこうである
当時の皇族や朝廷は「トップシークレット」として清盛の「本来の血筋」を知っていたと推定される
つまり白河法皇の子であると
だから清盛が院近臣家出身の身でありながら太政大臣になり得たのである

とは言えこれも証拠はない
結局普通に忠盛の子なのかもしれない
清盛は生母だけでなく父親までもが謎に満ち溢れている
そんな一面を知った上でこのドラマを見るとより一層楽しくなると思う

逆に源氏の方は父も母もしっかりしています
後継者の差で平氏と源氏の明暗は別れたわけですが、
出生にあれこれ謎が多い平氏とで既に差がありますよね

八幡太郎義家の系統であるとしっかり自負している為義
清盛は祖先の事など全く関心ない様子
ちなみに「新皇」こと平将門と平清盛に血縁的な繋がりはありません
清盛はその将門を討った「平将軍」こと平貞盛の系統なのです
ちなみに将門と貞盛はいとこの関係
貞盛の息子である平維衡から始る「伊勢平氏」一派から清盛が生まれたわけです

だから今も伊勢地域は平清盛ゆかりの地とされているわけです
津市などもそうですね

今回はちょっとした平清盛の家系図に触れてみました
以上、平清盛の出生についてでした