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さよなら私 3話 感想 [さよなら私]

さよなら私 第3話 「秘密」(視聴率4.3%) 感想(あらすじネタバレ含む)
友美(永作博美)になった薫はいつものように髪の毛を掴んだまま眠る健人(髙橋來)に「いいね君は、掴まるものがあって」とつぶやく
前回薫(石田ゆり子)になった友美に「なんで私が今更“ひとりぼっち”にならないといけないの」と自分の境遇を「一人ぼっち」呼ばわりされ、誰にも掴まることができない1人暮らしの寂しさがこみあげてきたか
男だとなんとかなっちゃうものかもしれないけど、女性はやっぱり1人って辛くなることもあるでしょうね


友美と薫はお互いが入れ替わった時にお互いの自宅にあるもので見られたくないものを言い合っていた
どちらもクローゼットの奥にある小箱に隠してあるものだがお互いそれをクローゼットの中でみつけるものの、約束を守って見ないでいる
しかしこれは「振り」感がハンパない
ダチョウの竜ちゃんの「いいか、押すなよ!絶対に押すなよ!」に似たものがある
こりゃ絶対そのうち見ることになるなと感じてしまう(笑)


夫の光雄(尾美としのり)の不倫がますます濃厚だと感じた春子(佐藤仁美)は友美の家でホームパーティーをすることを決意する
これまでは着信があればすぐ出る友美と、1回目の着信でなかなか出ない薫だったが、
中身が入れ替わったことで今度は友美が1回で電話に出なくなり、薫が1回で電話に出るようになる
そして薫として電話に出た友美はそのホームパーティーに賛成する
友美になった薫は自分がパーティーの準備をしなきゃいけないのに勝手に賛成されたことに愕然とする


光雄は日曜日に不倫相手の冬子(谷村美月)とホームセンターに家具を買いに行く約束をしていた
しかし春子が「日曜日は絶対参加してもらう」と恐ろしい剣幕で言われた事で冬子に土下座してドタキャン
冬子は寂しそうな様子を見せそんな冬子が愛おしくてたまらない光雄は冬子を強く抱きしめ「好きだよ・・・好きだよ冬ちゃん・・・好きだ」とささやき続ける
これはむ完全に惚れちまってる状態だけどずっと隠れて不倫し続ける気なのか別れるのかどうするのか?


それと冬ちゃんは足を引きずってたけどあれは障害なのかケガなのかわからないけどどうしたんだ?
普通に正座しちゃってたけど足を引きずるほどの状態なら正座なんてできないでしょ
設定ミス?


薫は勝手に自宅でホームパーティーすることに賛同した友美に文句を言おうとするが友美は電話に出ない
友美の肉体で本来の自分の職場に乗り込む薫
相変わらず仕事もせず遊んでる山崎(水田航生)に友美の体で睨みつけ、「仕事しろ、山崎」と言ってしまう
山崎もその言い方が聞きなれた薫口調だったからかつい体が条件反射のパブロフの犬状態で「はい、すいません」と返してしまう
そこで薫の肉体の友美がフォローを入れるがまだ怒りが収まらない友美になった薫は睨み続ける(笑)


カフェで話す2人
薫は「洋介・・・洋介さん」と言いなおしたり、「洋介・・・洋介さん・・・お宅のダンナさん」と言いなおしたりするのが面白い(笑)
結局ホームパーティー結構となり、薫はケータリングを頼むことも許されず全て料理は自分で作ることになる
「できるわけないでしょ」と言いながらも結局普通に作れてしまう薫
てっきり薫は料理できないタイプと思ってたけど普通に料理もできてしまうのが前回から意外だった


ただ、中身が入れ替わったって体質とか身体能力とか体調とかは相手のものになるわけで
包丁の使い方だって当然友美の方が経験値が高いんだから友美になった薫が料理できるのも友美の肉体に染みついた料理技術が「発動」するからなのかと考えてしまう
料理技術も記憶から連動して動くのであれば記憶も一緒に入れ替わってるからそれもなくなるだろうけど
あとは寝起きが悪いとか寝つきが悪いとかあとは何か持病的なものとかどこか痛んでるとかお互い何かしらあると思うんだけどそのあたりが全く触れられず、まるでお互いの車を取り換えただけみたいな感じも受ける


しかし入れ替わったのは車でもロボットでもなく人間だ
その人間が持つ体質や体調、そして身体能力など自分と違う部分に戸惑うのが普通だと思うんだけどね
薫の肉体で洋介に抱かれても感じ方や性感は自分の肉体とは全く違うだろうし
それと薫になった友美が薫の映画プロデューサーという仕事をそんな簡単にこなせてしまうのがムリありすぎる
「ただ不機嫌そうにしていればいい」って人を動かす立場になった人間ならそれでいいのかもしれないけど、今時そんなやり方で動かしてたら人心掌握は不可能だぜ?


そんなこんなでいろいろおかしなことになってるが、友美になった薫は洋介と健人と3人でパーティーの準備をすることで家族というものの幸福感を感じ始める
洋介は不倫野郎ではあるけれどやっぱり夫としてはキラキラして理想的な存在に描かれる
子供好きで、家事にも協力的で、家庭を大切にする姿勢もあり、イケメンで高収入とスペック的には申し分ない
それでも不倫野郎ってことだけで全てがぶち壊しという考えもあるけど


ただこのドラマの女性陣は友美も春子も夫の不倫を「止めてくれるならいい」というスタンスを取っているようだ
人によっては1回不倫しただけでも即離婚と考える妻だっているが、友美も春子も不倫で即離婚とは考えないタイプのようで


ホームパーティーが始まる
前回、バーで奇跡的確率(お互いの妻が親友同士という間柄で星の数ほどあるバーの1つで偶然カウンターの隣り合わせで座るという)で知り合っていた洋介と光雄は当然驚愕する
お調子者の光雄は今回のパーティーの出席者の中に洋介の不倫相手の薫もいるシチュエーションになぜか興奮して「黙ってられるかなぁ~」と面白そうにはしゃぐ
「冬ちゃんは今日どうしてるんですか!」と思い切り光雄に釘をさす洋介


そして友美は薫が友美としてだんだん本当の家族のように浸透し始めている事を感じ冷静でいられなくなる
突然健人にハグを求めて全員をドン引きさせKY状態になった薫は「帰る」と出て行っちまう
後を追う友美ともみ合ってケンカになる
「あの家は私の家なの。健人は私が生んだ子なの」と言って食ってかかる友美
さらに「薫楽しんでるでしょ今の生活。わかるよ」とまくしたてる


「楽しいよ毎日。健人君のこと愛してるとさえ思うようになってきた。でも、そのうち私のものじゃなくなるんだって思いながら毎日過ごしてる。そんな私の気持ちあんたにわかるの」と薫
「あなたとなんて友達にならなければよかった。ロクなことがないのよあなたと一緒にいると。大っ嫌い!」とヒステリーを起こす友美
「こっちのセリフだよそれは。そうやって自分ばっかり可哀想な顔して。そういうとこ大嫌い。本当に嫌だ。ムカつく!」と返す薫


そしてお互い家に帰った2人は「見ないで」と言われていたクローゼットの奥にある「宝物」をお互い見てしまう
その中にあったのは高1の時初めて2人が友達になった時の「友情の証」だった
高1の時登山遠足ではぐれてしまい、登山遠足でそんな危険な場所に行くわきゃねーだろってレベルのものすごい断崖絶壁で自殺しちゃおっかな~と悲劇のヒロインン気取ってた友美を抱きしめて「友達になろう」と言った薫の回想シーン


このロケはCGやセットでなければものすごく危険なロケだったと思うけどどうだったんだろうか
高校時代の友美と薫を演じる萩原みのりと秋月成美の体を張った熱演ということなのかな
その時手から出血していた友美に薫は自分の首に巻いていたスカーフを半分割いてその出血箇所に包帯代わりに巻き付けて止血してあげたわけだ
そしてお互い半分に引き裂かれたスカーフを一番大切な宝物としてクローゼットの奥に・・・そしてその思いもお互いの心の奥深くにしまっていたのである


薫がその時のスカーフを持っていたこと、そしてその時の思いがこみ上げ「友達にならなきゃよかった!大嫌い」とまで言った友美は涙を流し薫との友情を再認識して今回は終わり
とにかくあの断崖絶壁のシーンがすごく美しすぎて印象に残ったストーリーでした

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それにしても2人が元に戻ろうと全くしていないのがちょっと不自然ではありますね
まるで自然の成り行きでそのうち時間が解決して元に戻れるみたいに構えちゃってるようにさえ見える
入れ替わりものドラマなんてみんなそうかもしれないけど
ぶっちゃけまたあの石段から2人一緒に落ちれば戻れるんだろうけど、
弾みで落ちたあの時と意を決して「投身」するのでは度胸と覚悟が必要だよな


そもそも一緒に落ちてまた元に戻れる確証なんてないけどさ・・・
でも今までのこの手の「入れ替わり物」ドラマは大抵同じことすりゃ元に戻るってパターンが多かった
なぜ早く戻ろうとしない
まして薫は家族というものを持ち今のままでもいいなんて思い始めてもいる
でも友美は薫のままでいるメリットが何もないから戻りたくて仕方ない
そう考えると薫の人生はそれだけ辛いものなのかもしれない


あとドラマタイトルの「さよなら私」というのが気になるところ
自分にさよならってことはもう元に戻れないのか
それと次回友美(の肉体)に乳がんの疑いが発生する
入れ替わる前からのことらしいが
それらのことを考えるとこのドラマは結構悲劇的結末もあるのではないかと考えたりもして・・・


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