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プラトニック 7話 感想 [プラトニック]

プラトニック 7話 「約束」 感想(あらすじネタバレ含む)
まずはこの7話に来て撮影疲れもあり痩せちゃったのか(?)堂本剛の顔がシャープになってよりカッコ良さが増したのが気につきました
1話の頃とか見るとまだちょっとぽっちゃりした感じなんですがこの7話は輪郭もシェイプされ目力も増してます
同性の立場からしてもそのカッコ良さは伝わってきました
元々10代の頃の堂本剛のカッコ良さは男性芸能人史上最高だったと個人的には思っているほどですから


今回のストーリー
沙良(中山美穂)は紗莉(永野芽郁)に「ママは可哀想だから彼(青年)のことを好きになったの?」と聞きます
「可哀想だから」という理由で誰かを好きになるってあまりないような気もしますが・・・
「私がいなきゃこの人はダメになってしまう」的なものでしょうか
「うお座生まれ(沙良)は自己犠牲を求めると占いの本に書いてあったと」と紗莉
科学的には星座も血液型も性格には全く関係ないんですけどやっぱり信じちゃうのが女性というものですよね


沙良は「可哀想だから好きになったんじゃない。好きになった人が可哀想だったの」と答えます
紗莉は「だったらママが一番可哀想だね・・・ママ可哀想」と返します
もうすぐいなくなってしまう相手を好きになってしまう母が可哀想でたまらない紗莉
沙良も自分の気持ちをわかってくれて嬉しいと返します
「もっと早く紗莉にいろいろ相談すればよかった」と沙良は紗莉を抱きしめます


青年(堂本剛/KinKi Kids)は倉田(尾美としのり)に脳腫瘍が小さくなっていることを告げられる
「そんなことが・・・」と驚く青年
「ストレスで胃に穴が開くということを良く聞くだろう?その逆も然り。環境から受けるメンタルなことで人の体は思いもよらぬ変化を遂げることがある」と説明する倉田
「原因が・・・」とつぶやく青年に「医者の私にもわからない。もしかしたら君がその命を諦め、平穏な日常を過ごしていたことも影響しているかもしれない」と返す倉田


「平穏な日常」・・・
さらに言えば沙良が青年に与えてくれた「例えようのない安らぎ」が脳腫瘍を小さくさせたと考えるのが自然か
さらに言ってしまえば沙良の愛がさらにさらさら青年の脳腫瘍を縮小させ命を救ったという見方もできる
倉田ははっきり言った
「君に助かる可能性が出てきたんだ」と


武彦(吉田栄作)は沙良の叔母の雅子(加賀まりこ)に会いに来る
会社の常務の奥さんに取り入る為に覚えたダンスで雅子の相手をする武彦
雅子に対しても思いっきりタメ口などこまでも傍若無人な武彦
武彦は雅子の過去の不倫を「いい歳した大人が周りが見えなくなるというのはどういう気持ちだ?」と問う
雅子は「周りが見えなくなるんじゃないよ。世界に2人しかいなくなるのさ」と返す
「プラトニック・・・」とつぶやく武彦


「相手の男は・・・それから?(どうなった?)」と問う武彦
一瞬悲しそうな顔をした雅子は「さぁね、どっか消えちまったよ」と返す
「相手の男」とはテツ(尾藤イサオ)のことであり、雅子はテツがホームレスに堕ちたことまでは知っている
しかしそこまでは答えなかったが、最初の一瞬の悲しそうな表情にそれが出ていた雅子
こんな細かい小さい部分の加賀まりこの演技力がすごいと思う
そしてテツの死ももちろん知らないだろうし、知る事もないんだろう・・・


「みじめでみっともないところ・・・そういうところにヒントがある。男と女が奥の方で繋がる為にはね」とさすがの深い深いお言葉をビールをグビッといきながら言い放つ雅子
「だったらオレには無理だ。カッコつけてツッパってでも弱みなんか見せたくねぇ。誰にもな」と武彦
雅子は沙良のことは諦めるよう告げる
「オレには沙良は合わねぇか?」と武彦
即答で「全くね。だからアタシはあんたたちの結婚は反対した」と返す雅子


武彦は苛ついて帰ろうとするが立ち止まって「野郎(青年)の方が・・・死んだらどうなる?」と武彦
「物騒な事言うんじゃないよ」と雅子
「例えばの話だ」と武彦
「だからって・・・何にも変わりゃしないよ。何にもね」と雅子
ダメ押しされてトドメを刺されたような表情で「そうかい・・・」と答えて立ち去る武彦


和久(小泉孝太郎)はあんな酷い目にあわされたのに都築(野村麻純)を駅で待ち伏せする
仕事・・・しなくていいの?
駅で待ち伏せしてたってそう都合よく会えるわけがないのに都合よく現れる都築
さすがドラマ
都築は当然逃げ出す


しかし和久は都築に「あんな店はやめるんだ」と告げる
和久が怒っているのかと思っていた都築はそれで安心して公園でおしゃべりをすることに
あの店は都築の知り合いがオーナーでノルマはないからバイトしてくれと頼まれていたとのこと
「ノルマもないのに何でオレを誘ったの?」と問う和久
都築は和久の脳腫瘍話が嘘だと即座に見抜いていて和久を痛い目に合わせてやろうとして店に誘ったとのこと
冗談でもそんな嘘つく人は大嫌いだと答える都築


「ホントは真面目なんだな」と和久
「根っこはたぶんね。そんなもんなくなったらもっと気楽に生きられるのに」と都築
「根っこがなくなったら自分がわからなくなるだろ」と返す和久に何か心ときめいた様子の都築
お互い優柔不断であれこれ気にしちゃう性格であることも共通点として感じていたのもあったんだろう
ただ都築の青年に対する態度からはとてもそんな性格は見られなかったけど・・・
とにかく何か打ち解けた感じになり都築は自分の部屋に和久を誘う・・・


雅子(マーサ叔母さん)は紗莉の見舞いに行く
70歳すぎても女子力の塊みたいな雅子は紗莉に化粧をほどこす
すっぴんのままでも可愛いような気がするが目が妙に光っているのはなんだ?
目にカラコンでもいれたのか?
寧ろ目の輝きばかりが気になるビフォーアフター


マーサ叔母さんは沙良とロビーで話す
紗莉から青年の脳腫瘍の事を聞いた雅子
「入口はどうであれ今は本当の夫婦になったってことだろ?」と嬉しそうに語る雅子
「血筋かね・・・アンタは私に良く似ている・・・性格だけじゃないよ。幸せが長続きしないところ」と雅子
武彦との結婚生活も破綻し、青年とも死別が控えている沙良だけに説得力がある・・・


しかしマーサ叔母さんはさすがに超ポジティブ
「まぁいいか。女は刹那を生きればいいんだから」と雅子
沙良も「永遠はいらないのよね」と同感
「未来をたくらむ女にロクな奴はいない」と雅子
武彦の母が夫の出世に貪欲だったことを「つまらない女」と切り捨てた雅子らしい発言


「計算高い女を男は見抜いたら一番嫌う」と雅子
うん、確かにこれはかなり真実ですよね・・・
「掛け値(損得)なしの愛情」のようなものを感じられたとき男の感情は揺さぶられるんですよ
でもこれは男女どちらにも言えることでしょうけどね
「女は今が良ければいいってこと?」と沙良
「そうさ、それが最高の女」と雅子


「私・・・彼を愛してるの・・・とっても」と切なくなって涙ぐみながら告げる沙良
「時々バカみたいにはしゃいじゃうの」と続ける沙良
雅子は「わかるよ・・・楽しいねぇ・・・羨ましくなっちゃうよ」と肩を抱いて共感
「あんたも・・・気分変えてさ、新しい服でも買って髪型も化粧も・・・」と続ける
「未来を・・・考えず?」と沙良
「あぁ・・・今の幸せをね」と雅子


一方、青年はちょっと落ち着いた大正時代チックな喫茶店に武彦と和久を呼び出す
このロケ地となった店舗は東京都小平市にある「Homer」↓という店舗
http://tabelog.com/tokyo/A1325/A132501/13035096/dtlphotolst/3/smp2/
青年はアイスミルクティー、武彦はホットコーヒー、和久はメロンソーダとアイスパフェというオーダーにそれぞれの性格が出ている
青年はついに脳の腫瘍が小さくなっていることを武彦と和久に告げます


まだ検査前だからはっきりしないが命が助かる可能性が出たと告げる青年
なぜか妙に冷静に聞く武彦と対照的に和久は激昂
「ふざけんなよ!今さらそりゃねぇだろ。散々回り振り回しておいて。姉さんはもちろん、オレや本部長(武彦)も。実際問題、紗莉にもてめぇの心臓で助けてやるって話したんだろうが?期待させて、同情もしてもらって、今更ジョークでしたとハシゴ外されて笑えるかよ。ドッチラケの大ブーイングだろうが!」とまるで青年に死んでほしくてたまらないような酷い言葉を次々とまくしたてる和久


しかし武彦は突然笑い出して「良かったじゃねぇか。和久、お前さっきから何言ってんだ。目の前のあんちゃんが
命が助かるかもしれねぇって話じゃねぇか。つべこべ言う前にまず人として言うべきことがあるだろ」と突然人格者のようなお言葉
そして「おめでとうよ」と青年に言葉をかける武彦
それに対して「すいませんでした」と返す青年
「別にあんたのせいじゃねぇだろ。神様のいたずらってやつだろ」と武彦


しかし、やはり武彦が突然に“慈愛の精神”に目覚めるわけがない
「それにしても・・・そうか、あんた死なねぇのか」と突然バカにしたように笑い出す武彦
どう見ても青年の命が助かって喜んで祝福している人間の笑い方ではありません
青年もその笑いに複雑な表情
武彦の笑いの意味は・・・
命が助かることになれば元の家と仕事に戻って沙良と別れると思ったからなのだろうか


家に帰った青年はネットカフェで暮らしていた時ネット掲示板やブログ・ツイッターに悪口が溢れているのを眺めていて、それを書き込んでいる本人たちは「犯罪予備軍」だと沙良に語る
「言葉の暴力を使う人は、何かの拍子にもっとわかりやすい行動で悪意を表現する」と青年
「最近、イライラする人を街でも良く見かける。バスや駅、病院の待合室で」と沙良
「結局、自己顕示欲が強くて自分が愛されたい人ばかりなんじゃないかなぁ」と青年


「愛されたい?」と問う沙良
「世の中が殺伐として見えるのも、愛されたい人がばかりで空気が悪い。二酸化炭素の濃度が高くて」と青年
「どうしたらよくなるの?空気」と沙良
だんだん禅問答みたいな会話になってきた
たまりません


「逆の人間がもっともっと増えることだね・・・たとえば・・・あなたのような」と青年
「私?」と驚く沙良
「愛したい人、酸素を供給する」と青年
「今時めずらしいの?」と嬉しそうに返す沙良
「昔は多かったのかな?あなたのような人がたくさん増えれば、相互作用で満たされる人が多くなって、結果世の中の空気がとても澄んでおいしくなる」と青年


「褒めてくれてるのよね?」と沙良
「もちろん、すっごい褒めてる」とめっちゃイケメンな顔で返す剛・・・じゃなくて青年
こんなイケメンフェイスでこんなこと言ってくれる彼氏いたら女性はみんな幸せなんでしょうね
こんな美しい言葉を恋人に投げかけられる青年ってすごい・・・
オレの口からはこんな言葉なんて出てこねぇ(>_<)
あるのは下ネタばっかりだ(>_<)


沙良は「あなたはどっち?」と問う
青年は「オレも今時の愛されたい願望が強いタイプ。病気になってそれがよくわかった」と返す
「私は飛び切りに愛したいタイプ?」と問う沙良
「オレはツイてると思う」と青年
「私に会えて?」と沙良
「あなたに会えて」と返す青年


このやりとり・・・
これはもう完全に「愛されるより、愛したい」です
マジで


「今オレは、誰の事も悪く思う事はないし、嫌いにもならない。それは他人は他人だと割り切った個人主義じゃない」と青年
「それは・・・今あなたが満たされてるから?」と沙良
「わかるでしょ?僕らが混ざった」と青年
「この部屋の空気がおいしいこと・・・」と深呼吸をする青年
それをマネする沙良・・・ホントに青年が好きなんですね・・・


そして二人で「どっちが長く息を止めていられるか対決」をおっぱじめます
2人分のマグカップや歯ブラシがカットインした後青年はなぜか噎せてゲホゲホとセキを吐きます
てっきりこれ脳腫瘍の影響のものかと思ってしまいましたが何もなかったようで・・・
ちなみに沙良はズルをして鼻で呼吸をしていました
おちゃめさん


夜勤に入る2人
青年は「恩師の先生に会ってくる」と沙良に脳検査であることは伏せながら語ります
「私も一緒に」と答える沙良
少しでも長く一緒にいたいほど青年の事が好きで好きでどうしようもない様子
そして待ち合わせて外でディナーをしようという提案になります


「今更だけど結婚記念でもしますか」と青年も同調
いつもバスで通る道から見える雰囲気の良さそうなイタリアンらしきロードサイドの店にしようかという話に
その割をくらってその夜の夜勤は広末(前田公輝)が急遽入ることになる
広末は急に眠れと言われても眠れないということで紗莉の見舞いにくる
そしてついに自分の事を「オレ、近未来が見える人なの」と超能力者であることをカミングアウトしちまいます


「私の何が見えた?」と問う紗莉
「砂浜を楽しそうに走ってた」と広末
「やった!それ私の夢だったの」と喜ぶ紗莉
「オレ、その人の近い未来で一番美しい景色・ビジョンが見えるから」と広末
「なんかカッコいいね」と紗莉
「そうでもない。逆にさ、人によってはお花畑が見えたりもするんだ」と返す広末


「お花畑?」と問う紗莉
「それって近いうちに死ぬってことさ。人間の脳って死ぬ直前、恐怖を遠ざける為にアドレナリンとか出して大抵の人はその時お花畑を見るらしい」と広末
臨終時の脳内麻薬(エンドルフィン)の作用みたいなもんかな?
つまり広末が見た青年がお花畑を歩いているのは天国の蓮の花の上とかそーゆー意味じゃないのね
そもそもあれ蓮の花じゃないもんね(笑)


「それ何かの本で読んだことある」と紗莉
「嘘じゃない。本当にそうなんだ」と広末
「嘘だなんて思ってないよ。だって嘘言いにお見舞いに来てくれないでしょ?」と相変わらず利発な紗莉
広末は「正直(紗莉の未来を見ることは)すごく嫌だった。重病っぽいし・・・その・・・」と言葉に詰まる
しかし紗莉はあっけらかんと「お花畑が見えちゃうかもって?」と返す


「だからホッとして・・・それ伝えたくなって・・・」と広末
紗莉は「ありがとう、私すごい勇気づけられた」と返す
「なんか初めてこの力使い道あったな」と広末
だからこの力をもっと生かして世の中に役立つことを・・・
でも未来は見えても未来を変えることまではできないのかな?
未来は僕らの手の中


紗莉は「ねぇ!もう一度見て!」と再度握手を求める
広末は再度手を握ろうとする
しかしそこに沙良が入ってきてしまい変な誤解されるかと思い手を放してしまう広末
ちょっと・・・これ気になるシーンだな
ここで紗莉の未来を見ずに終わったのって・・・
なんか悪い暗示を感じるのは気のせいか・・・


場面は変わって青年と臼井(西原純)の会話へ
青年は「満たされている(から誰の事も不快に思ったり嫌いになったりしない)」と語る
臼井は「オーナーに大切にされてるみたいだからな」と皮肉っぽく返す
「ええ」と認める青年に「本来なら妬ましいところだけど、あんたにはそんな気起こらないよ」と返す臼井
臼井は50歳×なし未婚であることが判明する
青年は香水をプレゼントして去る特に意味のないシーンだがもう沙良のことは諦めモードなのかな?


そしていよいよ青年は検査を受ける
検査後、ついに弟に電話をかける青年
「オレ、オぺが受けられる事になったんだ。だから・・・助かるかもしれないんだって」と涙ぐみながら話す
涙ひとひら
「そのこと、母さんと父さんにも・・・(伝えてほしい)」と伝える青年


その頃沙良は夜の青年とのディナーデートに備えて新しい服を買いに行く
普通なら鬱陶しい店内店員の売り込みにも嬉しそうに応じる沙良
沙良はさらにヘアサロンまで行き髪型もイメチェン
マーサ叔母さんに言われた通りに従う沙良
今まではこんな楽しい幸せな気持ちも味わう事もなく紗莉の世話だけに人生を費やしてきたわけだから・・・


ここで突然都築の部屋に
陽も明るいうちからベッドの上で愛し合う2人
相変わらず和久は外回りと称して仕事サボってるようで
出世できないわけだ
とりあえずこの2人はこれで肉体関係ができた


和久は都築のリスカ痕を見ながら「リスカする人間をバカにする奴に限って自分で手首を切る度胸もねぇ。上っ面で物事語る臆病者ってことだ。楽しいこと、楽なことにしか興味がねぇ・・・マンガお笑いゲームにサッカー・・・」と珍しく熱く語りだす和久
「ディープなのは苦手?」と都築
「苦手というか・・・わかんねぇんだそーゆーの。理解したり共感したりする部分がねーんだよ。重いのから逃げてばっかりきたから。だからそんなの深くねぇ、安っぽいって決めつけて・・・」と和久


「ホントは自分が安っぽいと認めたくない」と都築
和久は黙って頷いて「真ん中へんにいりゃいいか・・・上行くと叩かれるし、下行くと惨めだし。けど、テキトーに真ん中辺いるとわかんねーんだ。どっち行っていいか・・・上か下か・・・右か左か・・・」と和久
「選んでシクりたくないから結局動かない」と都築
「逃げてんだよな・・・要するに・・・」と和久


さすが和久の嘘を瞬時に見抜いただけあって都築は頭は良さそう
和久は都築のリスカ痕をまたまじまじと見つめる
和久のスマホが鳴る
「会社・・・戻らなくていいの?」と都築
しかし和久は出ようとせず涙を流し「オレ、人生赤ちゃんからやり直してぇ・・・」と泣き出す
一気にディープな関係になり心を通い合わせる2人


新しい服・髪型・メイクでおめかしを済ました沙良
来ていた武彦に「ママ、今夜デートなんだって。結婚記念日まだしてないから」と話す紗莉
武彦は「あいつは来ないぜ」と沙良に告げる
「その顔は結局聞かされていねーみてぇだな。脳検査の結果、奴の腫瘍は小さくなってたそうだ。オペが可能な大きさになってたってな」と続ける武彦


突然の話に「そんなこと・・・」と驚く沙良
それを遮るように「あいつの命は助かる。以上、報告終わりだ」と武彦
「ホント?」と嬉しそうに聞く紗莉
「あぁ、本人から聞いた。紗莉には残念な話だがな」と武彦
青年は弟に電話した後に武彦にも検査結果を伝えたようですね


紗莉は「やだ、何言ってんのよパパ。私の事は関係ない。よかった・・・本当によかった」と素直に青年の命が助かる事を喜ぶ紗莉
直に心臓に手を当てられてまで自分の心臓を提供すると言われた後なのになかなか言える事じゃありません


沙良は倉田に問い詰める
沙良にそのことを伝えなかったのは「彼、個人の事です。医者には守秘義務もありますので」とのこと
「しかしてっきり、あなたも彼から聞いてるだろうと・・・(思ってました)」と沙良に告げる倉田
「オペの日取りも決めたようです」と言う倉田
「私は何も聞いてません」と声を荒げて出ていく沙良
倉田はやはり沙良に思いが残っているようで複雑な表情・・・


沙良は青年との約束の店に行こうとする
しかし再度武彦がエレベータの前で立ちはだかり引き留めようとする
「帰ってもあいつはいねぇ。あいつは戻らない。ほとぼりが冷めたら離婚届を郵送しろと言っておいた」と武彦
沙良は武彦を振り切って行こうとする
武彦は「奴は普通に社会復帰だ。喜んでやれよ。奴はどこにもいない。もう戻っちゃこないんだよ」とまくし立てるが沙良は振り切ってタクシーに飛び乗り約束の店へ


沙良を引き留められずますます傷心の武彦・・・
病室に戻ると紗莉に自分の移植が遠のいても青年の命が助かる事を喜んであげられるその優しい心を褒める
そして沙良と3人でアメリカに行って手術を受けようと突然提案する武彦
紗莉は「パパお仕事は?」と問う
何も答えず紗莉を見つめる武彦


タクシー車内で何度青年のケータイに発信しても電源が入っていない
沙良は青年がもう来ていないと絶望しながら店へ
しかし・・・引っ張って引っ張って・・・普通に予約席に青年は座っていました
武彦のハッタリだったようで
ただこれは来ているのは展開読めちゃいましたね(笑)


でも青年がいたことで沙良は驚いてまともに話せず
沙良は何から話していいかまだ頭の整理がつかない様子
「私・・・私・・・とても・・・」とまで言いかける沙良
しかしそのあとは「喉かわいちゃった」と話す沙良
ここでこれまで主題歌とED(エンディング)テーマを担当していたビリー・ジョエルの楽曲からこのドラマ初登場の「ピアノ・マン」が流れエンディングロールへ


この場面でこれまでの「ストレンジャー」でも「オネスティ」でもなく「ピアノ・マン」を選曲する野島先生やこのドラマん制作陣のセンスには思わず感心
「おぉ~ここでピアノ・マンが来るか」と軽い感動さえ覚えるほど・・・


沙良が青年に命が助かる事や、移植の話がなくなること、そして何よりこれからどうするのか問一切聞かず「喉乾いちゃった」と切り替えた心理はなぜか?
おそらく青年がいないという絶望感でマイナスに振り切っていた沙良の感情の針は、いざ店に行ってみると青年が来てくれていた嬉しさに感情のふり幅がマイナスからプラスに一気に振り切れた事で、より大きな喜びと感動になり、その気持ちを壊すことなく今は結婚記念のディナーを楽しもうと思ったのではないでしょうか


これが武彦の余計な横やりがなく何も聞かされないまま予定通り沙良が店に行っていれば、それは当初の約束通りのことであり「予定調和」であることからこれほど大きな感動と喜びにはならなかったでしょう
人間は感情が大きく揺り動かされた時にプラスにもマイナスにも大きく心が揺さぶられる生き物です
サプライズプレゼントなどはこの心理を生かしたものでしょう
プレゼントなんてもらえると全くアテにしてなかった所に突然プレゼントを渡されることでマイナスからプラスに感情の針が振り切れ大きな喜びを抱き感動する
逆に、誕生日に当然プレゼントがもらえると期待して感情がプラスに振り切っている時に、恋人が自分の誕生日を忘れていてプレゼントがもらえなかった時は一気に感情がマイナスに振り切れてしまい、そのショックや悲しみは通常時より大きくなる


元々はニュートラルな位置にある感情の針が、あるきっかけで事前にプラスかマイナスに偏っている場合、
結果がそれと真逆の方向に一気に振り切れるとき・・・人間の心は良くも悪くも大きく感情がゆさぶられるんです
スポーツで言えば野球を見ていて応援しているチームが最終回の時点で大差をつけられて負けている試合で、その土壇場で逆転勝ちした試合の喜びは、序盤から大量点を取って楽勝で勝った試合の喜びより何倍も大きくなるでしょうし、逆に最終回に大量リードしてても最後で大逆転負けした時のショックは、序盤からガンガン点取られ、早くも諦めモードで見続けてボロ負けした時のショックの何倍も大きいくなります


それは簡単に言えば「ぬか喜び」ってやつですね
期待させといて結局得られない・・・こんな「ぬか喜び」でガッカリさせられた経験は誰にでもあるはず
その心理は全てこの「感情の振り幅」の大きさに影響されるわけです
最初から期待も悲観もしていなければその針は常に真ん中(ニュートラル)の位置ですから喜びも悲しみも大きなものにはなりにくい
でもそれって人生を損してるんじゃないかなって思うんです
喜びも悲しみも振り幅大きいからこそメリハリのある刺激的で充実した楽しい人生になるとも言えますし
誰だって傷つきたくないという気持ちが強いのは日本人なら尚更でしょうけど


話は大きく反れましたが、今回の沙良の感情は武彦によって大きくマイナスにブレてしまっていました
しかし実際行ってみたら青年はいたことでその感情の針は一気にプラスへ振り切れる
沙良は本当に嬉しかったし感動したに違いありません
青年を見つめるあの美しい笑顔がそれを物語っていました
だから沙良は何も話さなかったんです
それはマーサ叔母さんの言う「(今後の事を問わないで)刹那を生きる」という考えもあったのかもしれません


とは言えあの場面で何も聞かないなんて普通ならなかなかできることでもないでしょう
それでも沙良は青年との愛に余計な感情を持ち込みたくなかったんでしょう
沙良本来の「ゼロか100しかない性格」がそうさせたのかもしれませんね
沙良は青年に100の愛情を捧げているんです
沙良は青年を愛しているんです


ラストシーンのオレンジ色(みかん色)に輝くレストラン
このロケ地横浜青葉区にある「RISTORANTE GENOVA」(http://www.e-page.co.jp/shop/4909/)という店舗
本当に雰囲気の良さそうな店舗ですから記念日の食事やデートには最適ですね


そして次回はいよいよ最終回です
青年は沙良にどのタイミングで話すのか
そして青年はオペが成功したら沙良との関係はどうするのか
いろいろ謎は次回に持ち越しです
そもそもオペも100%成功するわけでもないでしょうし


そして気になったのがやっぱり紗莉
沙良が花瓶を落としたり紗莉が危篤になったような描写が最終回予告で流れていましたね
公式HPの予告でも何か「悲劇」があると示唆されています
今回広末が紗莉の手を握らなかったことがどうしても暗示的
握っていたらおそらく「お花畑」が見えている結末が次回で待っているような気がしてなりません
だとしたらとても悲しい結末ですよね・・・


ただ、広末は一度は確かに紗莉が海岸を走っている未来のビジョンを見た
一度助かる未来が見えたのにまたしばらく時間が経過したらその未来が死ぬことへ「降格」してしまうことなんてあるのかな?
そもそも青年も死ぬ未来が見えたのに命が助かるような流れになってきているし
広末の能力はやはりアテにならないもんなんだろうか??


最終回は10分拡大版とのこと
それだけのこのドラマが好評だったということでしょう
早く続きが見たくて待ちきれないです・・・


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