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抱きしめたい 最終回 あらすじ [抱きしめたい!]

抱きしめたい! 最終回(第12話)「今夜最後まで恋します」 あらすじ(ネタバレ感想含む)です
麻子(浅野温子)は圭介(岩城滉一)に「オレ、夏子(浅野ゆう子)と別れる」と告げられます
全てを捨てて麻子との愛に生きるという意思表示です
しかし麻子は「別れられない」と返します
それは圭介ではなく麻子が夏子と「別れられない」という意味です


ここで圭介との愛を取れば夏子との友情は終わり
麻子にとって四半世紀を共にした大親友の夏子は生涯を賭けた愛以上に大切な存在であることを示します
確かに・・・結婚を意識するほどの恋人よりも子供の頃から続く親友ほど得難いものはないかもしれません
女性ならこの決断は賛否あるところでしょうがわからないでもないです
麻子は情に熱いけどそれは「愛情」より「友情」を大事にするタイプなんでしょう
それに「親友」って恋人や結婚相手以上に作るのが難しい生命体ですからね・・・


その2人の様子を車の影に隠れて聞いていた夏子
涙を流して麻子に抱きつく夏子
「私だって別れたくない」と返す夏子
麻子の顔も涙で濡れています
そうそう浅野温子の泣き顔って本当に美しいんですよね
他のドラマですがそれは感じました
多分「最も泣き顔が美しい女優」が浅野温子なんじゃないかなと
いろんなドラマ見て来たけど浅野温子以上の「泣き顔」が出来る女優さんって今でもまだ見かけないんですよね


そんな2人を見つめる圭介の顔がまたも反町隆史に酷似すぎて・・・
そして圭介は車で去っていきます
入れ替わりに純(本木雅弘)がやって来ます
「やっぱり心配だから」とどこまでも健気な純ちゃん
部屋に戻ると修治(石田純一)が待っていました


麻子は修治に返事をしなければなりません
夏子は気を効かせて純と外に出ていきます
麻子は圭介に対しては「女」になることを止めたと修治に告げます
修治は結婚に対する答えを求めますがやはり麻子はまだはっきりせず
修治は「とりあえず10月28日はキャンセルしよう。今日はここまでにしよう」と急かさずキザに去ってゆきます
去り際に立ち止まって「麻ちゃん・・・大好き」と告げる修治
「ありがとう」と答えになってない返答をするの麻子らしい・・・


いつもの凄まじい遭遇率を誇るクラブ「ジョルト」で飲む夏子と純
純の前に今度はちゃんとした恋人を連れてきた美穂(河合美智子/オーロラ輝子)
「私待つこともできないし、寂しいのも耐えられない。彼は私だけを見てくれるし、女にとってはそれが一番幸せだから」とまくしたてる美穂の言葉に共感したのか表情が曇る夏子
美穂は1話で言っていた「あまり私を放っておくと他の男と付き合う」という警告を本当に実践しましたね・・・


その夜、麻子はヘッドホンでボリュームMAXにしてある曲を聴いています
曲はもちろんThe Beatlesの「I Want To Hold Your Hand」
このドラマの副タイトルもこの曲の歌詞でもある「I WANNA HOLD YOUR HAND」です
麻子は深夜のラグビー場を自転車で何周も回りながらこの曲を熱唱します
圭介への思いを断ち切るように・・・


翌朝2人で食事をするW浅野
夏子は圭介と別れると宣言する
昨夜「オレ夏子と別れる」と言いきった圭介の言葉を聞いてしまった以上無理もありません


麻子は圭介も気持ちが昂ぶっていて弾みで言ってしまっただけだとフォローするが効果なし
夏子はもう銀平(布施博)とやっていく意思を固めているようです
だから圭介を麻子に返すと夏子
しかし麻子はそれを受け入れようとしません
麻子だって圭介が「大本命」
そして夏子もついに認めてくれた
何の障害もないように思えます
しかし麻子は夏子の本心を知っているんです
本当は夏子も圭介が「大本命」である事を・・・


夏子のロケ現場にやってきた銀平
夏子のことをしきりに心配している銀平に麻子はある約束を強要します
それは「もう少しの間」夏子とは最後の一線を越えないでほしいという約束です
銀平はやりたくてたまらないのにそんな約束を押し付けられてめっちゃしんどい様子
しかし麻子は「もう少しで“ケリ(夏子と圭介の復縁)”がつく」とつぶやきます


一方麻子の部屋では愛(野際陽子)が自分の結婚式の事で来ていました
夏子が挙式した教会で夏子の来たウェディングドレスを着て式に出ると言う愛
娘のウェディングドレスを着て母親が式を挙げるというヘルタースケルターな状況に絶句する夏子
47歳の花嫁が純白のウエディングドレスを着てバージンロードを歩きます
「I Want To Hold Your Hand」に「Helter Skelter」とビートルズ押しですいません


そして挙式当日
圭介も修治も純もついでにあまり関係性のない徳永(佐藤幸雄)までも出席し、
式はおごそかに進行していきます
皆で賛美歌を歌う感動のシーン
放蕩三昧だった愛が涙を流し「真実の愛」に酔いしれます


二次会で盛り上がる出席者達
圭介は義之に海で泳ぎに行こうと提案
義之は夏子も一緒に行こうとせがむが夏子は拒否
圭介と二人きりになるのが嫌な夏子
圭介と一緒に海に行けと進言する麻子を振り切り銀平とのデートに出かけます


愛の結婚式で幸せそうな涙を見て気持ちが昂ぶった+1人が寂しくなった夏子
銀平を露骨に誘います
律儀な銀平は「本当はもうギンギンなんだ」と言いながらも麻子との約束があるからできないと一度は拒みます
男にも「月に一度のもの」があるとまでほざきだす銀平
ちなみに・・・男にはそんなもんはありませんのであしからず・・・


夏子は「麻子と私のどっちが大事なの?私に恥をかかせるの?」と強く迫りついに銀平はギブアップ
麻子との約束を破りギンギンの銀平は「一線」を越えちまいました・・・
コトが終わって目を覚ました銀ちゃん
すると夏子が泣いています
複雑な気持ちになる銀ちゃん・・・


麻子は徹夜で夏子の帰りを待っていました
純も一晩付き合い待ち続けます
夏子が帰ってきました
「うれしはずかし朝帰り」です
ママ(麻子)への言い訳はどうするつもりなのか・・・


夏子は「銀平が下で待ってる。麻子に話があるって」と告げる
銀平は麻子に「約束」を破った事を正直に話す
そして夏子が泣いていた事を話す
それを見ていて「なぜ泣くのか理由はわからないけどわかるんだ」とわけのわからない事を言う銀ちゃん・・・
そして「夏子の幸せな顔が見れるなら相手はオレじゃなくてもいいんだ」と泣かせるセリフ!!


布施博って最近はあまり見かけなくなっちゃったけど、「トレンディ」時代のドラマに良く出てた印象ありますね
いつも自分より二枚目の恋敵がいて、結局惚れた相手がその恋敵と幸せになれるならいいと身を引くみたいな
「いい奴キャラ」を演じさせたら他にいないみたいな感じがありますね
そういえばこのドラマの何年かあとに「世界で一番君が好き!」ってドラマがあるけど、
そこでも彼は浅野温子と共演して惚れこむものの、最後は三上博史に彼女を譲るみたいな展開だったような
LINDBERG「今すぐKiss Me」


ついに麻子は夏子を無理矢理圭介がいる伊東の海まで引っ張り出します
そして圭介と無理矢理対面させた麻子
夏子は圭介に銀平と寝た事を明かす
そして圭介と別れると切り出す
麻子は圭介に「認めるの?」と問う
黙って頷く圭介
それを見て悲しそうな表情をする夏子
「別れたくない」と言ってほしいんだろうけど・・・これはちょっとめんどくさい性格だな・・・


麻子は「あそ、だったら離婚の諸条件でも2人でゆっくり話しあってちょうだい」と部屋を去ろうとする
しかしすぐにとって返してズッこけて「帰れるかよ!」と激昂
一回寝たくらいでなんだと
そして夏子に「何で泣いた?」とついに「核心」を突く
「ウルさい」と返す夏子にホテルの外まで響き渡る大声で絶叫する麻子


落ち着きを取戻した麻子は夏子に「銀平と寝たことで憑き物が取れたんだよ。流した涙は圭介恋しさの涙だよ」と肩を抱きながら優しく諭す
そして圭介に対しては「どうして無条件に夏子を抱きしめてあげられないの?あんたたちがいつまでも“おままごと”だからアタシ安心してお嫁に行けないじゃない!お嫁に行かせてよ!ちゃんと夫婦やって仲人やってよ!」とまくしたてる


仲人の件は修治も以前執拗なほどに圭介に懇願していた
麻子と修治が結婚するなら結局圭介は修治の願いも聞き入れることになるのか・・・
とにかくそこまで言うと部屋を出ていっちまう麻子


海辺で佇む麻子を追いかけてきた純
「素敵でした」と語る純
「抱きしめてもいいですか?」と続ける
戸惑う麻子の返事を待つまでもなく「抱きしめたい!」と言って抱きしめる純
麻子も嬉しそうな表情を示す


え?まさか最も「恋愛対象外」に思われた純がこの最後の最後で麻子の恋人=結婚相手になるという大逆転の結果なのかと思うシーン
しかもここでカルロス・トシキ&オメガトライブによる主題歌「アクアマリンのままでいて」が流れるから尚更


しかしその後純のナレーションで後日譚が語られ、
結局麻子は純と結ばれるわけでもなく、
修治との結婚に踏み切るわけでもなく相変わらず「恋愛ニュートラル」な状態であることが語られる
ただこれまで全く対象外だった純がかなり「有力候補」に入ってきた雰囲気も出ている
普通なら全く見込みもないしとっくに諦めてしまうところだけどそれでも諦めず愛し続けた純の「粘り勝ち」かな


夏子は一応圭介の元に戻る
麻子は自分だって圭介が一番好きなのに、それでも親友の為にその圭介を譲る選択をしたんです
親友の夏子も圭介を一番愛している事を知っていたから
だから圭介を自分のものにできる状況にありながらも身を引いて圭介を譲ったんです
麻子はそーゆー性格なんです


ダブル浅野の「熱い友情」を描いたこのドラマはここで終わり
「バブルの風」鮮明で、とても元気をもらえるドラマでした
25年後の今、初めて通して見て逆にいろいろ新鮮なドラマでした

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伝説のドラマになっているようなこの「抱きしめたい!」
各話の視聴率は以下の通りでした↓


1話 「'88夏の恋開幕」 視聴率 17.3%
2話 「熱い夜は渚でキス」 視聴率 14.8%
3話 「愛と友情どっちが大事?」 視聴率 18.8%
4話 「真夏の夜のプロポーズ」 視聴率 18.4%
5話 「熱い夏は一気に恋する!」 視聴率 17.0%
6話 「今夜だけ愛を受けとめて」 視聴率 16.9%
7話 「女の幸せは絶対に結婚よ」 視聴率 18.1%
8話 「この婚約は解消すべきだ」 視聴率 20.3%
9話 「女の友情か恋人をとるか」 視聴率 19.0%
10話 「私の気持ちが止まらない」 視聴率 20.1%
11話 「ついに私達オワリなのね」 視聴率 21.8%
最終話(12話) 「今夜最後まで恋します」 視聴率 19.9%

平均視聴率 18.5%


伝説のドラマ、元祖トレンディドラマ等様々形容されている割にはそれほどの数字ではないかもしれません
実際浅野温子自身も今年にテレビ出演した際にこのドラマの話になって「視聴率はそんなに良いわけではなかった」と言っています


ただ、これだけ有名になったドラマですから、数字に表れない魅力があったんだと思います
80年代は番組の視聴率もシングル曲の売上枚数も「メガヒット」が続出した90年代とは違って「控えめ」な時代だったとも言いますからね
寧ろ80年代にしては良い数字だったのかもしれませんね
バブル絶頂期ですから自宅に篭ってテレビを楽しむより外で遊ぶ解放的な時代だったんでしょう


「ラブコメ」ですからストーリー的にも深い展開やハラハラするような展開があるドラマではありませんでした
11話の2人のケンカが相当こじれるかと思えばわずか数時間で「なかなおり」しちゃうように、
「重い」展開になる事もほとんどなし
修治など憤慨するような扱いを麻子に受けていますが波風立てませんでしたし
そしてキーパーソンでもある圭介というキャラクターも喜怒哀楽が極めて希薄であることがこのドラマの「象徴」でしたね


ストーリーで惹きつけるよりも、明るく前向きに生きる2人の女性の友情と、
時代の雰囲気と、そしてそのファッション性などを楽しむ「エンターテイメント・ドラマ」という側面があります
昨今大ヒットした「半沢直樹」と対極にあるようなドラマではありますね(笑)


今との様々な違いも逆に新鮮で面白かったです
冒頭で主題歌がしっかり流れる
12話までしっかり放送する
メインキャストがほとんど喫煙者
メインキャストがほとんど車持ち
しかも出てくる車は左ハンドルばかり
留守番電話・公衆電話・自動車電話
今との違いがこれだけいろいろあると本当に見てて楽しいもんでした


10月1日放送の「抱きしめたい!Forever 」も見てみたい気持ちにさせられました
25年後の麻子と夏子はどうなってるか楽しみですね


抱きしめたい! 最終回(第12話)「今夜最後まで恋します」 あらすじ(ネタバレ感想含む)は以上です
最終話の視聴率は19.9%(当時)でした
あと0.1%の差でギリギリ20%に届かず残念^^


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