タイムスパイラル 7話 「究極の選択」 感想

タイムスパイラル　第7話　「究極の選択」　感想（あらすじネタバレ含む）
辰巳愁夜・・・いや、光田愁夜（GACKT）は相沢奈月（黒木メイサ）をの息の根を止めることができなかった・・・
奈月の息の根を止めなければ妹の真美（竹富聖花）はどう過去を変えても死んでしまう
だから奈月を亡き者にするしかなかった・・・
しかし・・・愁夜は直前で奈月を助けてしまった
奈月を殺すことができなかった・・・


愁夜はタイムトラベルのヤりすぎで身体に相当負担がかかっている
ついに倒れてしまう愁夜
奈月は愁夜を介抱する


意識を取り戻した愁夜は「キミを殺そうとした奴にかまう必要はない。もう帰ってくれ」と奈月を拒む
しかし奈月は「もう少し・・・いさせてください」と完全に愁夜を愛している表情で返す


「真美の為なら何でもできると思っていた・・・なのに・・・（キミを殺せなかった）」と愁夜
「優しいから・・・こんなになってまでタイムトラベルをするのだって自分の為じゃない・・・真美さんのため・・・あなただけの望みってないんですか」と問う奈月
「忘れたよ・・・」と寂しげに返す愁夜
過去を何度も行ったり来たりしても真美の死という運命を変えられない辛さ
今の望みは「終わらせたい・・・ただそれだけだ」と愁夜


奈月は愁夜の手を握る
「君を殺せない・・・悪かったな、巻き込んで」と謝り立ち上がるがまだフラついてしまう愁夜
奈月は後ろから愁夜を抱きしめる・・・


奈月は翌朝、これまで健太郎（平岡祐太）にしか明かしていなかったパニック障害のことをついに母・良美（岸本加世子）にカミングアウトする
良美に心配をかけたくないとひた隠しにしていた事実だ
これまでは健太郎が助けてくれていたけど、今後はもう健太郎には頼りたくないと語る奈月
健太郎が15年前の誘拐事件の責任を感じたままじゃ本当の意味であの事件は終わらないから
「終わらせなきゃ・・・」と語る奈月のベクトルは愁夜と一致している


愁夜はついに身辺整理を始める
不毛なタイムトラベルに終止符を打ち未来へ帰るときが来たのだ
思えば愁夜はホントにピュアな人間だ
「妹の命を助けたい」というただそれだけの願いの為に動いてきた
身体への負担は明らかに大きなものだ
おそらく寿命を縮めてのタイムトラベルなんだろう


愁夜がその気になれば人類の歴史さえ大きく変えてしまうことだってできる
世界の王になることだって可能だろう
それでも愁夜が決してタイムトラベルを悪用しなかった
ただ・・・真美の命を助ける為だけに行動した
自らの命を削りながら・・・


結城総合病院で真美のチャリティコンサートが開催されていた
愁夜は真美の元気な姿を最後に目に留めようと柱の陰からこそこそと怪しいサングラスをかけて見つめている不審者スレスレな状態
そんな愁夜を健太郎が見つけて愁夜に話しかける
「あなたは何者なんですか？怪しすぎる」と切り出す健太郎
そりゃそうだ・・・


でも「正直、あなたが何者だっていいんです。奈月を傷つけたり苦しめたりしないのなら」と語る健太郎
「それに真美さんのお兄さんを疑うのは嫌なんです」と続ける健太郎
その言葉に顔を上げる愁夜
「約束してください。奈月を苦しめたり辛い思いをさせないって」と懇願する健太郎
愁夜も「彼女を傷つけたりはしない」と返す
「それに・・・僕はもういなくなる」と言葉を残し去ってゆく愁夜・・・


奈月も大学で愁夜に「ここからいなくなる気ですか？」問う
「ここにいてもできることは何もなくなった・・・それに希望も出てきた。結城健太郎が真美の演奏を聴きに来てた」と返す愁夜
「健太郎が一緒に入れば真美さんは助かる・・・終わるんですね、あなたの戦いが」と奈月
穏やかな微笑を返す愁夜


すると真美が交通事故に会ったと健太郎から連絡が入る
真美は手術を受けていた
愁夜は親族として説明を受けに行く


奈月は健太郎にパニック障害の事を母に打ち明けたことを伝えた
「私・・・あの誘拐事件で死ぬはずだった」と衝撃の告白
「何言ってんだ？」と当惑する
「でもこうやって生かされている・・・ただ、時間はもとに戻ろうとするから、時間は私を殺そうとするから・・・だからパニックになってた。今までは健太郎がそれを助けてくれた。ありがとう」と健太郎に告げる


「もう健太郎も誰も責任なんか感じる必要もない。終わらせよう、私たちの中のあの事件。過去は私たちにはどうにもできない。でもこれからだったら私たちの自由にできる。」と奈月
健太郎はすすり泣きそうになりながら「わかった」と返す


帰宅した奈月に良美がついにノイズ病治療薬・NDXの発表時にデータ改ざんしたことを学会で発表することを告げられる
3万人に1人の代謝異常を持った人がアルコールを飲んだ上で過剰摂取すると死に至るという事実・・・、それにより臨床患者が死亡したことを改ざん・隠ぺいしたことをもうこれ以上放置はできないと決意を示す良美
今朝の奈月の「自立宣言」が良美の心を押したのは間違いない


地位も名誉も研究者としての立場や信頼も全て失ってしまうことも覚悟している良美
奈月はそれが自分を助けるためだったと悟る・・・
ただ、代謝異常の患者にアルコールの摂取時の服用を避けるよう強く言えば有効な薬であることは事実なんだけどね・・・
それも3万人に1人の代謝異常患者がノイズ病という難病に発症するって結構天文学的確率だと思うけど・・・
2007年に死亡した患者と死神に獲りつかれてる真美の2人だけなんだしアルコール摂取を注意させればねぇ


翌日、奈月は愁夜に良美のことを話す
愁夜は何をどうしても時間が真美を殺そうとする運命を変えることができないことに絶望する
「1人にしてくれないか・・・」と奈月を追い払う愁夜


奈月は真美が死んでしまう原因について考える
理恵（広澤草）のくだらないパイロット合コン相手のメモから奈月はその原因が「タイムスパイラル」であることをついに悟る！
「体型・ややぽっちゃり」とか言ってる場合じゃないのである
奈月は愁夜の元に駆けつける
愁夜は今にも未来に帰ってしまうと奈月は感じていた


夜の大学で愁夜を発見した奈月
「私が助かってしまったせいで、時間は複雑によじれてしまいまいた。まっすぐであるはずのものが螺旋のように」と語り、15年前の誘拐事件の日に戻って自分を助けようとしている愁夜を止めるよう進言する奈月
「それは君が死ぬってことだぞ？」と返す愁夜
「このまま繰り返したら傷つくだけです・・・あなたの体も心も」と語り自己犠牲の愛に生きようとする奈月


「君は殺せない。例えそれが終わらせる方法だとしても」と愁夜
「ありがとう。でもこれ以上見たくないんです。あなたが自分を責めるのも自分を痛めつけるのも・・・終わらせましょう」と奈月
「終わらせる」というフレーズが何度も出てきた今回のストーリ
次回はいよいよ最終回

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