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花咲舞が黙ってない 9話 「新たな敵は大企業の御曹司」 [花咲舞が黙ってない]

花咲舞が黙ってない 9話 「新たな敵は大企業の御曹司」(視聴率16.1%) 感想(あらすじネタバレ含む)
ついにオーラスを迎えたこの9話
真藤本部長(生瀬勝久)は銀座再開発プロジェクトを進める伊丹グループ総帥・伊丹清吾(船越英一郎)と会う
伊丹グループが手掛けるこのプロジェクトは200を超えるショップ・レストラン・劇場・美術館・ホテル・オフィス・・・関せすれば国内最大級の複合商業施設となる巨大プロジェクトである
たまりません


伊丹会長は威風堂々と語りだす・・・
「見込み客は年間5000万人・・・予算は3000億円は下らない・・・」と
年間5000万人と言えば「金のなる木」状態の東京ディズニーランド&シーの年間合計入場者数2500万の倍・・・
東京第一銀行にはその巨大プロジェクトの主幹事銀行としてお願いしたいと力む伊丹会長
東京第一銀行にとっても1000億を超える取引になるわけで当然生唾を飲み込む真藤会長
「ただし、金利の方はお手柔らかにね」とオチも付ける伊丹会長(笑)


真藤はライバルの白水銀行に差をつけて東京第一銀行の立場を決定的にする最大のチャンスとこのプロジェクトの主幹事銀行契約を成立させる事に全てを賭けている様子
しかし、その伊丹会長の一人息子で後継者と目される清一郎(平岡祐太)が「帝王学」を学ぶ為東京第一銀行の新宿支店の融資課で働いている状況
その新宿支店に今、臨店班の花咲舞(杏)が事務(テラー)応援に派遣されている状況であることが腰巾着かつ太鼓持ちの部下・児玉(甲本雅裕)から真藤のお耳に報告される


真藤にとっては「トラブルメーカー」であり目の下のたんこぶでもあるあの忌々しい花咲舞が巨大プロジェクトの成否を握る伊丹Jr.(ジュニア)と同じ支店で接触することになると考えるともう気が気ではない様子
伊丹会長の気持ち次第で決まりかけているこの契約が白紙になる事さえあると語る真藤
「何事も起きなければ良いんですが・・・」と児玉
「“起きなければ”じゃない!起こさせるな!」と目力全開!!


そんなことはつゆ知らず花咲は新宿支店の窓口でチャッチャカチャッチャと機敏かつ正確に窓口をさばきまくり、支店のテラー中島英里子(年上の方/大村彩子)と安川(年下の方/江田結香)は憧れの眼差し
相変わらずテラーの仕事は楽しいと「天職」を満喫する花咲
銀行強盗(訓練とは知らず)にカラーボールを投げつけようとする正義感溢れる姿勢も相変わらず
仕事が超人的に速くて正確なだけでなく、元来人と接するのが大好きな性格なんでしょうねぇ


しかし、さっそく伊丹Jr.と花咲が接触することに
ゴメイ(業務後の勘定計算合致)後に勘定処理を依頼してきた伊丹ジュニア
「今日はもう勘定を閉めちゃったからムリです」と安川
「明日にされると面倒なんだよね。オレらはいつも遅くまで残業してんだ。早く帰りたいからってアンタらだけ自己都合振りかざすっておかしくないですか?」とひじょ~うにわかりやすい嫌味キャラで語りだす伊丹Jr.(笑)
これはもう・・・花咲舞が黙っていません


「あの・・・お言葉を返すようですが」と早速キメ台詞で切り出す花咲
「私たちは早く帰りたいから言ってるわけじゃないんです。一度閉めたものを取り消して計算しなおすんです。ゴメイ取り直しになるんですよ?それがどういうことかわからないんですか?」とズバッと言っちゃいます
さらに「この伝票は持ち帰ってオーバーナイト処理して明日また回してください」突き返しちゃいます
たまりません


「あのさ~キミ誰?」と最低の名前の尋ね方を示す伊丹ジュニア
「オレ達融資課がいくらの金動かしてるか知ってる?窓口で扱ってる小銭とはケタが違うんだけど」と言い放つ
そこに融資課の羽田課長(入江雅人)がやってくる
「羽田課長聞いてくださいよ~。なんか本部からうるさい人が来て伝票受け付けないって言うんですよ~」と伊丹
本部の児玉から目を光らせるよう言われている羽田は「気楽な営業課と違って融資課は膨大な仕事があるんだ。伝票1つで目くじら立てられたら回らないんだよ」と言い放ち、営業課課長の伏見(山中崇)にゴリ押し


その羽田から児玉にその件の連絡が入り、そこから芝崎(塚地武雅/ドランクドラゴン)に話が伝わったようで、その夜芝崎は相馬(上川隆也)を飲みに誘い、明日は花咲のお目付け役として新宿支店に行くよう指示
渋る相馬だったが尊敬する辛島部長(榎木孝明)もこの件を心配していると聞かされてはもう断れず・・・


花咲は実家の居酒屋「花咲」に中島と安川を誘い伊丹ジュニアの悪口話に花が咲く
伊丹は支店でも腫れ物に触るような浮きまくりな立場とのこと
しかし融資課の営業マンとしては優秀な様子
新規の大口融資先を次々見つけてくるらしい
しかしそれも「伊丹グループ御曹司」の立場を利用してのゴリ押し営業の結果なようで


翌日、真藤は辛島に前日の花咲VS伊丹の「前哨戦」について苦言を呈する
辛島は謝罪するものの「しかし、花咲君は今までも間違ったことはしていません」と告げる
真藤は「私は正しいか間違っているかなどは問題にしていない」とキッパリ言い切る
辛島は「どういう意味でしょうか?」と返す
真藤は「大事なのは東京第一銀行にとって一番の利益は何なのかということです」とさらに強く言い切る
辛島は思う所あるような複雑な表情


こうして真藤と辛島が直接対面してやり合うのは初めてに近いですが、
元々辛島は花咲を本部臨店班に呼び寄せて相馬とチームを組ませたのも横暴極まる真藤派閥及び真藤自身を止める狙いがあってのことと思われるがそこまでの堀り下げは今のところなし


新宿支店に出向した相馬
相馬は10年前新宿支店にいたことがあり、その当時融資担当をしていた幸田産業社長の幸田(梨本謙次郎)を見つけ旧交を温める
幸田は融資の件で来ていた
幸田は差し入れのお菓子を置いていく


融資課に入り、担当の伊丹に声をかける幸田
伊丹は露骨に不快そうな表情・・・
しばらくするとしょんぼりしてとぼとぼ歩きながら融資課から出てきた幸田
相馬がどうかしたのか尋ねると「融資を渋られた」と告げる
伊丹が担当になってから急に厳しくなったとのこと


その日もゴメイになり幸田からの差し入れのお菓子を食べようとなる
しかし相馬がそれを静止する
融資交渉が上手くいっていないようで、差し入れを受け取ると断りにくくなると苦情を受けるからだ
そこにちょうどまるでドラマのように都合良く伊丹がやってくる
差し入れのお菓子をどうするか問われると伊丹は「そんなの捨てといてください」と言い放つ


ここでまたも花咲にスイッチが入る
相馬は静止して深呼吸を促す
素直に従って深呼吸をする花咲
しかし深呼吸して逆に気合が入っただけで全く抑止力なし!
この一連のムーブはつくづく面白い(笑)
そのまま花咲はイケメン・伊丹ジュニアに噛みつき第二ラウンドのゴングが鳴ります


「受け取れないと言うならお返しするべきじゃないでしょうか?頂いたものを捨てるというのはおかしいんじゃないでしょうか?」と花咲
「その程度の会社なんだから仕方ないでしょう」と伊丹
「幸田産業さんはウチとは10年以上の付き合いがある古いお客様ですよね」と相馬も助太刀
「それって何か関係あります?」とバカにしたような態度の伊丹
「応援に来た本部の人が融資の話に口出しするんですか?」とさらに痛いところを突く伊丹


結局花咲&相馬カップルで幸田産業にお菓子を返しに行くことに
相馬は幸田社長に現状の詳細を聞く
赤字を出しているわけでもなく、利益は小さいものの黒字であること
融資希望額は5000万円
決済日は4日後ともう時間もない状況
担当が伊丹に代わる前はこんなことがなかったと嘆く幸田社長


融資を断られれば不渡り→倒産は必至の状況
伊丹は「倒産してもしょうがないでしょ」という対応だたっとの事
幸田社長は残り4日何度でも伊丹に頼みに行くとのこと


その夜「花咲」で酒を酌み交わす花咲&相馬カップル
おそらくあの業績なら幸田産業の融資は通るはずだと相馬
仮に伊丹1人が反対しても融資は1人でYES/NOを決められない
たくさんの人間の判断が必要で、融資課長や支店長が伊丹の暴走を正してくれるはずだと
それに不渡りなど出したら支店にとっても大きなマイナスで大問題だと相馬


そこで花咲の父・幸三(大杉漣)が娘の嫁の理想像を語りだす
長男でなくて、酒が飲めて、食の趣味もあって、たまには一緒に温泉旅行に行ければ理想だと語る
結構ハードル高いとつぶやく花咲相馬カップルだが・・・
普通に相馬が条件ピッタリでしょ(笑)
つーかもうさっさとくっついちゃえよ(笑)


そんなほのぼのとした夜、性格最悪なものの誰よりも遅くまで仕事はしっかりしている伊丹ジュニア
デスクに付箋で幸田産業の幸田社長が「シキュウレンラクサレタシ」状態だとある
しかし伊丹はそれをクシャッと丸めてポイ捨て・・・


そしてついに幸田産業の決済日
幸田社長から本部臨店班に電話が入る
融資を断られてしまったとのこと
しかも決済日当日に!
縋り付いても「銀行って全て稟議で決まるからボク1人じゃどうしようもないんですよね~」と取り合わない伊丹


相馬花咲は融資課に乗り込む
羽田課長になぜ幸田産業の融資を断ったのか問う
しかし羽田課長は幸田産業の稟議は回ってきていないと驚く
伊丹に連絡を取ろうとするがケータイの電源を切って外回りと称して風俗か何かで遊んでるのか伊丹とは連絡がつかない


しかも支店長も熊本に出張中で機上の人状態
このままじゃ幸田産業は倒産待ったなしだ!
たった1人の行員の怠慢で潰れなくて良い会社が潰れ多くの社員の家族が破滅の危機を迎えるとんでもない状況になってしまった
相馬は本部の融資部に連絡して緊急稟議を通してもらう事を提案
あくまで非常時の緊急手段ではあるが・・・


総出で稟議書を探す
融資審査を通し、口座処理を16:30までに手続きをしないと幸田産業は倒産する・・・
羽田課長は臨時パスワードを発行し伊丹のPCへのログインを許可
伊丹のPC内部に作成中の稟議書データファイルを発見する
しかし全くの書きかけで稟議に上げられる状況ではない


相馬は今から新しい稟議書を作ると言いだす
「たった2時間では無理だ」と羽田
「やってみなきゃわからないじゃないですか。幸田社長も諦めずに走り回っています」と強気な相馬


羽田は斎藤(高橋秀行)に稟議書の作成を指示するが相馬は自ら「オレがヤります」と志願
10年前幸田産業の融資担当だったと告げる
さすがに10年空いててしかも今は部外者の相馬に任せるのはリスキーな気がするが羽田はあっさりOK
斎藤も資金繰表と返済計画の精査を担当しヘルプに回る
花咲は本部に戻り融資部長の西野(小野了)にアポを取りに行く


相馬も斎藤も着々と稟議書を作成していく
花咲も会議中の西野部長を会議室の前で待ち、
会議が終わると西野部長を捕まえる


西野は「何で支店のミスをこっちが尻拭いしなきゃいけないんだ」と当初は突っぱねる
しかし新宿支店の徳山支店長(永倉大輔)がおそらく羽田から連絡を受け熊本から西野へ連絡を入れる
その電話と花咲の「健全な経営を続けている会社が銀行のミスで倒産するかどうかの瀬戸際なんです」という言葉に動かされ稟議書に目を通す事に同意
しかし「ただし、(融資を)通すかどうかは稟議書の内容次第だ」と釘も刺す


相馬&斎藤カップルは短時間で見事に稟議書を仕上げ社内オンライン経由で電子稟議書をUPする
羽田課長も心配で本部まで駆けつけて花咲と共に西野を要請
思えば羽田は最初の登場時は「気楽な営業課と違って」とかダークサイド丸出しの発言で伊丹の無理難題をフォローしたりしていたが、やはり「善意の行員」だったみたいで1つのストーリー内で180度近いキャラ転換が実行されている


「審査担当と早急に検討に入る。(時計を見て時間を確認し)融資判断が出たら早急に連絡する」と西野も協力的に
時間も確認していることからリミットの16:30は把握した上での発言の模様


支店で連絡を待つ一同
伊丹はなぜ稟議書を出さなかったのか訝しむ花咲
「幸田産業に融資をしたくなかったとしか思えない」と相馬
もしかして伊丹グループ傘下の会社か取引先と対立関係にあるからとか?
「何か個人的恨みがあったとか・・・」とつぶやく花咲


そこに伏見が伊丹が配属してきてから2か月ほど営業課にいたことがあり、
その時振込伝票の金額を間違えて処理してしまった相手が幸田社長だったとのこと
その時の回想シーンが流れ、「取引先にも迷惑をかけてしまった」と苦言を呈する幸田社長に対し、
相変わらず(悪い意味で)威風堂々と全く悪びれも謝罪もしない4年前の伊丹ジュニアが「そうですか。じゃあこれ書いてください。組戻しますから」と用紙の記入を求める伊丹


幸田社長は「そっちがミスしたんだからそっちで訂正処理するべきでしょう」と反論
「こっちの方が簡単なんで」と平然と言い切る伊丹
「キミは・・・謝らないのか?」と幸田社長
伊丹は苦笑して「たかが50万じゃないですか」ともう通常の行員だったら即クビレベルの暴言
幸田社長は「ふざけないでくれ!」と激昂する
生まれてから人に叱られた事のない(と、思われる)伊丹ジュニアは幸田社長の顔を睨み返す
親にも怒られたことなかったのに・・・って感じ?
そーゆー場合って逆に感謝するケースの方が多かったりもするけどね


温室育ちのエリート(ボンボン)で、プライドばかり高く、人に頭を下げたり謝ったりが簡単にできないタイプで、怒られたこともなく、打たれ弱いんだろうと伊丹ジュニアの「プロファイリング」を着々と進めて行く相馬・羽田・伏見
もうボロクソです(事実だけど)


居ても立っても居られない幸田社長もそこにやって来る
あちこち資金繰りに回ったが1000万円しか用意できなかったと嘆く幸田社長
相馬が「今本部に5000万の緊急稟議をかけています」と告げる
ここで羽田のケータイに連絡が入る
羽田は電話先に「ありがとうございます」と答え審議は通った


伏見は中島にすぐに5000万円の融資処理を指示
タイムリミットまで残り1分を切っている
刻々と進む秒針
まるで時限爆弾の解除みたいな雰囲気
全員が見守るめっちゃプレッシャーのかかる状況でも中島は手際よく入力を済ませて幸田産業の不渡りは回避できた


一同拍手で喜ぶところにまたもまるでドラマのように絶妙のタイミングで今回の「主役」の伊丹がヘラヘラと肩にバッグをかけながら「あれ~なんかあったんですか~?」的に現れる
羽田課長は「何をしていた?」と問う?
伊丹ジュニアは「外回り(ホントはサボり)ですけど」と返す
羽田は「そんなことを聞いてるんじゃない。何で幸田産業さんの稟議書を出さなかった」と問う


「あれ?決済日って今日でしたっけ」とすっとぼける伊丹
「で、どうなったんですか?」と問う伊丹
「寸前で不渡りは回避できた」と羽田
「そうすか」とどーでもいいような伊丹
花咲VS伊丹の第3ラウンドの火蓋が切られます


「あなたのせいで1つの会社が潰れかけたんですよ」と詰め寄る花咲
「だから~忘れてたんですよ。今大きい仕事が決まりそうで、そっちで手いっぱいなんだ」と伊丹
じゃあちゃんと外回りはしてたのか・・・
しかし相馬が「忘れていたというのは本当ですか?」と問う
相馬は伊丹が憎い幸田産業を潰したいが稟議書をどう悪く作成しても上司に突っぱねられるから、敢えて提出せずに、幸田社長にも稟議で断られたという嘘をかましたと完全に伊丹の真意を見抜いていた


伊丹は「そんなのあんたの想像だろ。部外者は黙っててくれないか!」と声を荒げる
「いいえ、黙りません」と返し、完全に花咲イズムが乗り移った相馬は作りかけの伊丹の稟議文著に決済日がしっかり明記されていることを指摘して再度「忘れていたというのは本当ですか?」と伊丹に問う


ついに反論できなくなり黙り込む伊丹
羽田及び一同は深々と幸田社長に頭を下げる
「君を謝りなさい」と伊丹に指示する羽田
伊丹は頭も下げず「良かったじゃないですか、会社潰れなくて」と幸田社長に皮肉を言い放つ
羽田は最初は伊丹寄りだった雰囲気も完全に消え失せついに伊丹に人の痛みを知らせる為に殴ろうとします
「親にも殴られたことなかったのに・・・」な伊丹ぼっちゃんを・・・


しかし相馬が慌ててそれは静止
伊丹は「いいんですか?そんなことして。あんたレベルの行員飛ばすのなんて簡単なんだけど!」と羽田に言い放つ


花咲は「よくそんなことが言えますね。自分のせいでこんなことになったのに」と再度ボンボン野郎に詰め寄る
「何なんだよ?オレのせいじゃない!たかが5000万の融資が受けられないくらいで潰れるようなちっぽけな会社どうせ遅かれ早かれ倒産するんだから。そんなこともわからないのか?あんたバカじゃないのか?」と最低最悪な人間としても終わってる外道発言を咆哮する
文字通り「狂気の咆哮」です


「お言葉をかえすようですが、大馬鹿者はあなたの方です」と毅然としてキメ台詞を言い返す花咲
「考えたことがありますか?あなたの稟議1つで1つの会社が倒産して、大勢の社員が職を失うんです。中には住宅ローンを抱えて家族の生活を支えている社員もいるんです。その人たちの幸せが、あなたのくだらないプライドのせいで奪われるなんてそんなの間違ってます!」と続ける
完全に反論できなくなる伊丹


完全に論破された伊丹はヒステリーを起こして「ふざけんな!アンタ誰に口聞いてんのかわかってんのか?」とついに親父の権力を振りかざす“最後の手段”に出る
「わかってます!」と言い切る花咲
「あなたは入行4年目でまだ銀行の仕事もロクにわかっていない無能行員です」とバッサリ切り捨てます


「伊丹さん、あなたは将来人の上に立つ経営者になるかもしれません。しかし今のあなたは何者でもありません!」とさらに切り捨てる
「口ケンカの日本チャンピオン」である“百戦錬磨”の花咲に苦労知らずのボンボンがかなうわけがなく、伊丹ジュニアはは何も言えなくなる
周囲の冷たい視線も痛かったようでジュニアはその場を逃げ出しちまいました・・・


事後報告を受ける辛島
芝崎が「臨店の2人はとんでもないことをしでかしてくれました」と銀座再開発プロジェクトの契約が白紙に戻ることを懸念するが、辛島は「私は2人は正しいことをしたと思う」とあくまで2人を評価する


真藤は人事部から伊丹ジュニアこと伊丹清一郎の処分をどうするかと相談が持ちかけられる
「人事部預かりにしてもらいなさい。ほとぼりが冷めたらどこかの支店に行かせればいい」と真藤
太鼓持ちの腰巾着のイエスマンである児玉もさすがに「それでは処分と言えないでのは?」と反論
「何か問題があるか?幸田産業という会社に5000万の融資は行われた。倒産もしていないのだから」と真藤
そして「結果が全て。それが銀行だ」と強調する真藤


しかし、果たしてそうだろうか?
倒産は避けられたとは言え、幸田産業は方々に資金繰り・金策をしたことで信用がガタ落ちした
今後は取引先業者から打ち切りや依頼の減少も考えられる
さすがにドラマではそこまで描かれないだろうが・・・
この話が現実だったら幸田作業のダメージは大きい


伊丹清一郎という人物
次週予告では人事部行きになり早速権力を悪用して花咲を「アンタ飛ばされるよ」と胸ぐら掴んでパワハラ・セクハラまがいの脅迫してるシーンが流れていましたが、
そもそもこの性格であの巨大グループの総帥が務まるとはどう考えても思えない
まだ父親の清吾の性格がはっきりしていないが、これが露骨に息子を擁護する「親バカ」ならそんな親でも会長が務まるんだから後継者たりうるんだろうけど


清一郎は大口の融資先を良く見つけてきているとのことだが、
それも中島や安川の話によれば「伊丹グループ後継者」の肩書を利用してのものらしいとのことだし、
そう語られるならそれが「事実」なのもドラマだろう
正直あの人間力で大口融資先を次々獲得できる営業力があるとは思えない
人間力と営業力は密接に関係する時代だし、その傾向は年々強まっている
例えニーズがあっても嫌いな人間や信用できない人間からはモノを買わない時代に突入して久しいわけだから


しかし、今回の清一郎と「イケメン悪役」という点ではイメージが被る前回(8話)の秋山(桐山漣)は、清一郎同様人間的には最悪だったが営業力はあったと認めざるを得ない
一人暮らしのお年寄りの寂しさに付け込んだ汚い犯罪だったが、相手とタメ口で話し、「君付け」で呼ばれ、そして無条件で2000万円のキャッシュを手渡しされるほど信用を得るなど余程のことだ
判断力が衰えた高齢者を狙う悪質訪問営業が流行った事もあったが、少なくとも関口静江(茅島成美)はお人好し過ぎる性格ではあったものの脳はまだ健常そのものだった


営業の人間が顧客相手にタメ口で会話できる関係になるのもなかなか簡単ではない
それもまして新規開拓の飛び込み営業だ
住宅リフォーム系の営業などは親しみを得るため敢えてタメ口で「奥さん、この壁どうしちゃったの?」的に切り出したりしているアプローチ法などは見たことがある
しかし最もコンプライアンスが求められる銀行行員であれはいくら寂しいお年寄り相手でもすごい


悪人=人間力最悪でも営業力がある人間はいるのも事実
詐欺師なども人間心理に精通した「営業のプロ」とも言える
このドラマでビジネスパーソンの心得を説いても仕方ないが今回の清一郎と前回の秋山はある意味似ているようで、根本では似ていない部分もあった
秋山の方が頭脳(悪知恵)は圧倒的に上だろう
奇遇にも演じる平岡祐太と桐山漣は同学年だったが


「女半沢」の花咲舞が悪を論破する痛快口ケンカ社会派ドラマでも次回でいよいよ最終回
視聴率好調なのにわずか10話で終わってしまうのはW杯の為とは言え残念な気持ちも強いが、
続編やるのも確定的だろうしそれはそれで楽しみでもある

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