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いつか陽のあたる場所で スペシャル 感想 [いつか陽のあたる場所で]

いつか陽のあたる場所で スペシャル 感想あらすじネタバレ含む)
昨年の1月~3月クールで放送され大好評だったドラマのスペシャル版が1年後の今日放送されました
舞台設定も最終回のラストから1年後
芭子はペット服の通販、綾香は老人ホームでの仕事なのは同じです


ただ、時間軸は若干おかしな部分もあるのは事実です
最終回で数年後+1年後の時間の経過がありました
しかし公式ページの各キャラクターの年齢を見ると連続ドラマスタート時の年齢から1つしか歳をとっていない
つまり連続ドラマ版の最終回で芭子と妙子が和解した時から1年後の世界という設定のようです
本来なら芭子は33歳~36歳くらいになってそうな時期のはずですが30歳ということになっています
同様に綾香もまだ40歳


また連続ドラマ版で結構重要なキャラクターだった小森谷雪江(藤田朋子)や飯倉幸子(江波杏子)、
綾香が以前働いていた沢田ベーカリーの面々はこのスペシャル版では登場しません
雪江は芭子と妙子が「歴史的和解」を果たした以上もう「お役御免」的な立場かもしれませんけどね


そんなある日、芭子はアメリカから一時帰国した岩瀬(斎藤工)と会うことになります
岩瀬は静岡にいる両親に会ってほしいと芭子に求めます
芭子の過去の事は言わなくていいから・・・と


そうは言うものの芭子は過去の事を隠して家族と会うことに抵抗を感じる
芭子の実家でも弟の尚之(大東駿介)が、妻・香織(鹿沼憂妃)の実家に芭子のことを話し先方が引いてしまっていることを告げられまたしても自分の過去の過ちの大きさに苦しむ芭子


一方、綾香も施設にいる朋樹(藤本哉汰)から会いたいと手紙を送られる
そしてついに朋樹が単身東京まで綾香を求めてやって来ちまいました!!
戸惑いながらも朋樹を家に連れて帰りパンを食べさせてあげる綾香
パンが食べたいからという理由だけで群馬から一人で来るというのは考えにくい
何か理由があるのではと綾香は思います
視聴者目線からするともしかして朋樹は綾香が母だと施設の方で教えられたのかもしれないと思えますが・・・


しかし思わせぶりな朋樹に振り回されただけで、朋樹はまだ綾香が母であることは気づいていない様子
今回来たのは、慕っていた先生が結婚で海外に行ってしまって寂しくなってしまったからです
母のいない(表向き)朋樹はその先生を母と思って慕っていたんでしょう
そしてその先生も「ずっと一緒だよ」と言っておきながら結婚して施設を去る事になったわけです
朋樹は裏切られたと感じ、一方で「またパンを焼きにくるね」と約束した綾香もいなくなってしまうのかと思い会いに来たという展開


別れ際綾香の事をお母さんだと思って良いかと問う朋樹
綾香もそれを受け入れます
以前の綾香だったらきっと拒んでいたんでしょうが今回は受け入れましたね


一方、芭子は静岡にある岩瀬の実家へ
わざとらしい静岡弁で出迎える岩瀬の父・保(金田明夫)と母・涼子(手塚理美)と妹・加奈(木南晴夏)
静岡には僕は詳しいですが今時あそこまで露骨に静岡弁使わないですよ(笑)


とにかく岩瀬の家族は芭子をすっかり気に入ってしまいます
そりゃ上戸彩似の美人で気も利くお嬢さんなんですから気に入らないわけがありません
しかし、保の「息子が“こんないい人”を連れてきて嬉しい」と心から喜ぶ姿に複雑な気持ちになる芭子
妹の加奈は妊娠中で相手は交通事故で死亡してシングルマザーになるとのこと
しかしやたらと着信が入るスマホに複雑な表情をしているところを見ると・・・何かあるなコイツは


その夜、芭子は岩瀬の実家に泊まることに
わんこを散歩させながら冬の綺麗な星空の下で岩瀬は芭子に「一緒にアメリカに来ないか?」と半プロポーズ
アメリカなら芭子の過去を知る人間もいないし、いちいと過去を詮索されたりもしない「自由」があると岩瀬
岩瀬の実家にはこのまま過去の事は伏せておけば良いと岩瀬
しかし芭子はやはりそれはできない性格


翌朝、芭子は独断で保と涼子に前科持ちであることをカミングアウトします
罪状も聞かれ、正直に出会い系で会った相手に睡眠薬を飲ませ金を取り続けたことを全て打ち明けます
悪いホストに騙されたから・・・実家で親と素直に向き合えなかったから・・・と言った一切の言い訳はなし
自分が愚かだったと素直に認めます
岩瀬の必死の説得も甲斐なく保と涼子は「帰ってください」と芭子を拒絶します・・・


芭子は岩瀬をあきらめるかどうか悩み綾香や母の妙子(浅野温子)と話します
妙子は芭子を抱きしめ「あなたの選んだ道を応援するわ」と背中を押します


すると加奈が突然東京にやってきました
芭子に「兄と結婚したら生まれてくる子供をどんなことをしても守る覚悟はあるか」と問う加奈
過去に罪を背負っている芭子だけに子供もそれと無縁ではいられないと厳しく指摘します
それに目が泳ぎながら答えようとする芭子
そこで再三気になっていた加奈のスマホにまた着信があります
加奈は外で話すと席を立ち芭子は回答に困る質問から逃れることができました
どう見ても「覚悟はあります」ときっぱり答えられる雰囲気じゃなかった芭子
ちなみに芭子が未だにガラケーなのは20代の大半を刑務所暮らしでその間の技術の進歩についていけないという原作の設定に忠実です


ところが席を立った加奈のお腹が突然痛みだし動けなくなってしまいます
芭子は加奈を病院に送りお腹の子は無事流産せず済みました
静岡から岩瀬・保・涼子も駆けつけます
そこで加奈はお腹の子の父親は実は生きていてその相手は妻子ある男だとカミングアウトします
加奈は不倫をしていたんです


加奈は不倫であっても大好きな人の子だからどうしても産みたいと堅い信念
「世界中を敵に回してもこの子を守る」という加奈の強い決意に芭子は何かを感じる
加奈は保と涼子に自分の事や兄と芭子のことも見守ってほしいと告げる
しかし保は「親は子の苦しみを肩代わりしてあげられない。それが一番辛い。だから子には幸せになってほしいんだ」と最初は加奈の方を向いて、途中からは芭子の方を向いて話す
息子の結婚相手は前科持ちで、娘は不倫の結果父親になれない男の子を産むことになる
保と涼子もさすがにこれは辛いですよね・・・


芭子はついに岩瀬にアメリカには一緒に行けないと告げます
両親が反対したからではなく、どんな反対を押し切ってもこの愛を貫き、
そして生まれてくる子供を守る自信が今はまだないというのが理由
やはり加奈の「世界中を敵に回しても」という強い決意を見て気おくれしてしまったのは明らか
芭子は元々優柔不断で気弱な女性なんです


だけど今の自分も諦めたくないと、母の妙子に言われた事も岩瀬に告げる
そして、自分に自信が持てるようになったら岩瀬に会いに行くと芭子
「待っててくれ」とは言えないと芭子が言うが、岩瀬は案の定「気長に待ってる」とどこまでも芭子一筋
この岩瀬いう人物はドラマオリジナルキャラクターで原作にはいない人物ですが、
ちょっと芭子をここまで愛せる掘り下げが若干足りない気もしますね
とても良いシーンではあるんですが(笑)


そんなこんなで結局連続ドラマ版の最終回と同じような状況に逆戻りしてこのスペシャル版は終わり・・・
かと思いきや最後に岩瀬の実家から荷物が届く
傷物で商品として出荷できないみかんを箱いっぱいに送ってきた保
「傷はついているが芯はしっかり通っていて、どれも皆大切な私の子供です」と保直筆の手紙付き
芭子は涙を流しながらそのみかんをほおばり今回は終わりです

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ほろっとする感動シーンが本当に多いドラマです
芭子は相変わらず優柔不断で、自分に自信が持てるようになるのに10年20年どころか一生かかってもうじうじしてそうな気はしますが、綾香はついに朋樹に母であると名乗ることを決意したようです
綾香は連続ドラマ版の最終回の神戸で芭子と一緒に谷中に帰ろうと言われた時は「1人で生きて1人で死んでいく」と悲観的な言葉を吐いていましたが、谷中に戻ってきたことで前向きな気持ちを取り戻せたようです


これはもうこのまま終わらせるのはもったいない素材ですね
ぜひ第二部の制作を期待していますNHKさん!!


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