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リーガルハイ スペシャル 感想とネタバレ [リーガル・ハイ]

2014年度版スペシャルに関しては→へ「リーガル・ハイ スペシャル 2014 ネタバレ(あらすじと感想)
リーガル・ハイ スペシャル(SP)版2013年版の感想(あらすじネタバレ含む)です
まずは10月からの新シリーズが早くも決定したようです
既に新シリーズは規定路線だったようですね
このドラマスタイルなら「終わり」がないからいくらでも続編は作れるでしょうし
登場人物やその関係性からもいくらでも続編の余地はあるドラマですからね


そして今回のストーリーですが昨年社会問題にもなった大津市の中学生自殺事件をテーマにしたものでしたね
しかも経緯がかなりあの事件と類似していたからかなり大胆なストーリーだなぁと思いました
とりあえず苛められていたとされる生徒の「小暮和彦」は一命は取り留めましたが意識が戻らず
母の秀美はイジメを放置したことで学校側を訴えその依頼を黛が受けたわけです
正義感溢れる真知子は早くも秀美に感情移入し古美門に話を持っていきます


古美門はアルプスの山中で滑れもしないのにスキーを楽しんでいる真っ最中
相変わらず「昔○○をやっていたので」と過去にあらゆる経験を積んできている服部が、
まるで007のようなスキーアクションを見せ、
わざとコケては古美門の女口説きの協力をします
その口説いた相手が裁判官の別府敏子ですが古美門はこっぴどくフられます


ちょっと古美門は女好きの度合いが強くなったのかかなり「見境なし」な様子になってきましたね
フランス美女やナースなど手当たり次第という感じです
以前はもっと1人に情熱的にという感じでしたが
さらに「奇行」・「奇声」の度合いも強くなりかなりぶっ飛んだキャラになってきましたね
演じる堺雅人は菅野美穂との結婚も決まりハイテンション状態なんでしょうか?


一方、飛び降り事件があった中学校では昨年「黒の女教師」を演じた榮倉奈々が教師「藤井みなみ」を演じます
まるでアイドルのようにいつも常に笑顔キープで、生徒との信頼関係も良好で、
気味悪いほど素直に合唱にいそしむクラスの生徒たちからはイジメが起こるとは思えない雰囲気です
中学生の男子があんだけ全員素直に合唱で声を出すのって結構すごいんでは?
普通は音楽の授業とか校歌とか声出さない生徒多いですからねぇ


結局、古美門と黛は生徒達の体育の授業に参加
古美門はバスケ、黛はバレーにいそしみますが、
黛の運動神経というか身体能力はかなりすごいようで、
アタックを打つ際にものすごい跳躍力とバネによるエビ反りジャンプまで見せています
あれってももクロの百田夏菜子がやってるやつかな?


そして運動神経ゼロの古美門はバスケでの無理がたたって吐きそうになる
そこに学校の用務員がやってきて背中をさする
服部を演じる里見浩太朗の縁から続くこのドラマの「水戸黄門シリーズ」はこのSP版も健在
これまでは歴代格さんや助さんの登場ばかりでしたが、
このスペシャル版ではムードメーカー担当だった「うっかり八兵衛」を演じた高橋元太郎が用務員の林役で出演


時代劇のかつら被ってない姿初めてみたけど全然イメージ違って最初気づきませんでした
水戸黄門のイントロが流れてやっと「あ~八兵衛か」と気づいたくらいですから
僕みたいに時代劇好きな方じゃないとまず何のことか誰なのかわからないでしょうねぇ
ちなみに初代ジャニーズの一員みたいなもんです
ジャニーズは八兵衛を演じた高橋元太郎や3代目助さんを演じたあおい輝彦から始ったわけです
「元祖」ジャニーズとでも言うべき2人ですかね
ジャニーズ初期メンってとこです
加賀蘭丸を演じるカトゥーン・田口淳之介の大先輩という事になります


そんな元ジャニーズに賄賂を渡して法廷で有利な証言をさせた古美門
相変わらず「イリーガル・ハイ」な雰囲気もプンプンしています
黛の音痴設定も生きていましたね


一方、訴えられた学校側はイジメ問題をもみ消そうと必死で、
今回の訴訟にも古美門の宿敵とも言える三木法律事務所の三木長一郎を頼ります
敗訴すれば学校の名に著しい傷がつきさらに1億支払うことになるからもう必死です


三木は未だに最終回から引っ張ってるハムスターの写真を切なそうに眺めています
つーかもういいよこの設定(´~`)
そして三木法律事務所に「期待の新人」が入ったようで
里美浩太郎と並ぶ時代劇の大御所・北大路欣也が演じる勅使河原勲という還暦を迎えた「新人弁護士」です
これまでビジネスの世界で人間心理に精通してきた実力を弁護士の仕事でも活かしている人物のようです


三木は勅使河原に今回の裁判を担当させることにします
実際かなりやり手のようで、裁判では古美門がやり込められるシーンばかり
そこまで「キレ者」という感じではないですが、長年の人生経験などから人間心理に精通している感じです


そして飛び降りをした生徒の和彦君が意識を取戻しました
とりあえず無事で何より・・・
彼がいつ意識を取戻すかがポイントだと思っていたけどまだ開始1時間も経過しないうちに目覚めました
当然残り1時間以上の放送時間がある以上これで一気に解決というわけにもいかないんでしょうね
古美門は「痛々しい姿の方が効果的」と意識を取戻したばかりでギブスに車椅子状態で出廷させ証言させます


そして和彦はイジメを受けていたと証言
そしてこの裁判の最大の焦点である学校側はイジメの存在を気づいていたかどうかですが、
それも和彦が「気づいていたと思う」と証言します


これで裁判も決着かと思われましたが、勅使河原はこれも覆します
古美門が急かして証言させた事を暴き、逆に古美門側が不利な状況に陥ります


ここで古美門は草(忍び)の者・加賀蘭丸というカードを切ります
これまでも優秀な情報員として働いてきた欄丸に学校に潜入させようとしますが、
田口淳之介(KAT-TUN)やガッキーの制服コスプレショーになっただけで上手く行きそうになく、
結局担任の藤井を探らせる事になります


それが功を奏して、藤井は新任教師として最初に受け持ったクラスで学級崩壊を招いた過去が明らかに
その時の藤井は教師としての矜持に燃えていて、自分の信念を曲げず生徒と衝突する性格でした
しかしその結果生徒たちは完全に反発し、クラスは崩壊し、藤井は半年で担任を解かれた過去を持ちます
それもあって藤井は自分の心を押し殺して生徒たちに「作り笑顔」の仮面で接する「イエスマン教師」と化したわけです


つまり、イジメの実体を藤井がクラスの生徒たちを洗脳して口封じさせていたわけではなく、
寧ろクラスの生徒から藤井自身が「余計な事は口にするな」と支配されていたのだと見抜くわけです
古美門はそのことを法廷で突き、藤井の感情を崩壊させ藤井にイジメの実態があったと告白させます
しかし女性裁判官・敏子は藤井の証言に信憑性がないと突っぱねます
激昂した古美門は敏子にフられた鬱憤もあり暴言を吐きまくります


キレた藤井は古美門に対し監置(かんち)という法廷の秩序を乱した者を監置場へ留置させる措置を取ります
監獄にぶち込まれた古美門
床暖房も暖房便座もない暗く冷たい牢獄の中で吠えまくります


残された黛は一人戦います
そして藤井はイジメがあったと学校側に不利な証言どころか、
職員会議でその事を報告しても握りつぶされたことまで暴露して学校側からハブられます
そして生徒たちも藤井の指揮で歌を歌わなくなり、
「裏切り者」と殴り書きされたメモ書きを突きつけられます


絶望した藤井は学校に休職届けを出し、部屋でガス自殺を図ると言うありがちな展開へ
もう黛が部屋に来てドアを開けようとする流れになった時点でこの展開はピーンと来ましたが・・・
黛は藤井を搬送し学校に乗り込み生徒たちにこの事を告げ怒鳴りつけます


そんな黛の行動に心を打たれたのか生徒たちがイジメの証言に法廷に立つ事になりました
古美門も女帝・敏子に謝罪し監置を解除され法廷に復帰します
結局生徒達の証言が決定的になり勅使河原もあっさり降参します
しかし勅使河原が古美門が監置処分になった時に和解の道を模索して引き時を図ってもいました
さらに敏子に暴言を吐く古美門を諭したりかなり人格者のようですね
小悪党っぽい三木より大物の風格です
そして三木の事務所からは出て独立することになるようです
三木よりやり手の弁護士になりそうですね
「雉も鳴かずば打たれまい」って感じ?


そして最後に古美門がイジメの本当の正体を「空気」だと主張します
日本人は「空気」に流されやすく、抗うことができない生き物だと
この主張はものすごく説得力ありましたね


裁判は古美門側の勝利となり小暮母・息子は1億の大金をゲットしました
クラスメートは引き止めてくれたものの結局二人は引越しをして和彦も転校することに
・・・


・・・しかし引越し先が「豊洲の高層マンション」と秀美
これがおかしいことになる
秀美は最初和彦が飛び降りた時に「和彦は高所恐怖症で歩道橋も渡れない」と言っていた
歩道橋が渡れないほどの高所恐怖症なのに高層マンション暮らしができるのだろうか?
何階の部屋か言ってなかったから低階層の部屋かもしれないけど


それと秀美のバッグがこれみよがしに映ってるけどあれ高級品(シャネル)だよね?
パート勤めの秀美が・・・
そういえば給食費滞納の際逆ギレしてたという証言もあった
あれも感情が秀美・和彦側に移入してたから学校側の悪意の証言かと思ってたがやっぱり・・・
つまりこれ秀美が裁判で大金をがっぽりせしめようと計画したこと?


そしてダメ押しは和彦
去り際に古美門に「やっぱり自分で飛ぶと言ったかもしれない」とつくづく自分の事なのに曖昧な発言
これで和彦がイジメにより強要されて飛び降りたかどうかもかなり怪しくなりました


さすがに死の危険がある飛び降りを命じるほど秀美も無慈悲ではないだろうけど、
おそらく和彦が意識を取戻した時に飛び降りるよう命じられた事やイジメられていたことなどを言うように秀美に吹き込まれたと考えるのが妥当なのか
どうもこの和彦君は誰に言われた事も素直に従っちゃう精神未発達な雰囲気があるからなぁ


そして追い討ちをかけるように、藤井の自殺が狂言だったことや生徒達が法廷に立ったことなど全て古美門による計略だったと明らかにされる
藤井のガス自殺まではすぐに読めたけど、まさかそれが狂言だったことは全く読めなかった・・・
生徒達の「改心」もすごく悩んでいるような映像あれだけ流しておいて、結局は古美門の策略だったなんて・・・
ただ君のクラスの一番後ろ一番後ろ~♪なアフロの生徒は廊下からメモ紙が回ってきて不自然に思わないの?
ちょっと無理がある仕掛けだったような気もします
寝ぼけてたということを考えてもさすがに・・・ね


連続ドラマ版で黛が一度古美門事務所を離れるきっかけとなった医師の買収や虚偽報告などを再度敢行させる相変わらずの「イリーガル・ハイ」ぶりのようで
今回は服部や欄丸まで深く関わっていてまたも黛は手の平の上で踊らされていた状況でした


このドラマらしくやはりこのスペシャル版も灰色の決着っぽく終わりましたね
結局真実はどうだったのか謎もいくつか残されたまま
そのあたりは「視聴者にお任せしますモード」突入ですね


ただ、和彦の回想によるイジメのシーンはかなりリアルだった
あれが全て架空の出来事の映像と考えるのも不自然だと思うしやっぱりイジメはあったんだと思う
そして藤井もイジメの存在を認知して職員会議で報告していたのも事実である


生徒たちも生徒たちで法廷に立つ前に思い悩むような映像を流したりして、
視聴者に対してもかなり入念に練りこんだ演出だった(笑)
でも法廷で証言にたったのも「空気」の結果だけではなく、
やっぱり良心が動いた部分もあったんだと思う
人間なんだから・・・


結局イジメの実体も秀美の本心も何が白か何が黒かもわからないままドラマは結末へ
学校を去ることになった藤井に生徒たちが最後に指揮を取ってほしいとせがむ
しかし藤井は手渡された指揮棒を受け取ると「次の学校で使おう」と呟いて生徒たちを掻き分け学校を去る
これでもう感動のストーリーぶち壊し(笑)
ストレートに判断すれば本来の姿の矜持に燃える(黒の?)女教師に戻るというシーンなんでしょうが・・・
ただそうなら多分指揮棒投げ捨てると思うんですよね
持って返ったのがひっかって結局この後も「仮面笑顔教師」で生きる事を選んだと考えたけど・・・考えすぎかな
今度は指揮棒を「強く振る=生徒たちに指揮されない」という意思表示と考えるのが普通かもしれませんが・・・
とりあえず「指揮棒を強く振って葉を切り落とす」行為が何を意味するかでしょうね


相変わらず灰色な部分が多い印象ではありました
でもこれが「リーガル・ハイ」テイストでもありますよね
それでも十分面白いドラマですし今後も期待したいです

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このドラマは大好きだし秋からの新シリーズもとても嬉しいんだけど、
もう少し真実を明らかにしても良いんじゃないかなと思う部分もあります
ちょっと視聴者に判断を丸投げする要素が多い印象を受けました
生徒達の本音やイジメの実態・木暮母・息子の真意など曖昧なままで終わった感じもします
生徒たちの良心が動いた部分も確かにあったと思うし全てが「空気」だけの結果ではないと思います


なんでもかんでも「視聴者のご想像にお任せします」で終わらせる手法のドラマが多いなと感じます
それが良いと思う視聴者もいれば、もっと白黒はっきりしてほしいと思う視聴者もいるはずです
僕も後者の立場なんで、あまり曖昧で灰色な決着ばかりだとどうしても悶々としたものが残ります
連続ドラマ版でも1話の坪倉や3話の村瀬や7話の千春など個人的に真相がすごく気になった結末でした
真実の追究に興味がない古美門より、真実を求める黛に感情移入する視聴者の方が多いんじゃないかな?


でもやっぱりこのドラマは面白い
第2シーズンではさらに磐石の人気に昇華して、その後も長く続くドラマになったら嬉しいです
いろいろ考えさせられる部分も多いし、すごく考えられた脚本だと思います


今回は欄丸の活躍場面というか登場シーンが少なめでしたね
演じる田口淳之介は「遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜」でも登場シーンが少なめな出演でしたが、活動をセーブしながらやってるわけでもないんでしょうけどね


「水戸黄門シリーズ」もついに八兵衛まで登場させるまでになりましたか
そうなると秋からの新シリーズでは由美かおるとか登場するのかな?
まさかこのドラマでも入浴シーンを流すとか(笑)
個人的には5代目助さん役の原田龍二が結構好きなんで登場させてほしいですけどね
このドラマの雰囲気にすごくフィットしそうな俳優ですし


あと番組の合間にやたら杏が出演するCMばかり流れたのはなんだったんだろう(笑)
まるで杏推し番組なのかと感じるほど杏のCMばっかり
杏ってこんなにCM出演してたのかと自分でも驚くほどに
まー「妖怪人間ベム」好きだからいいんですけどね
父親はあの渡辺謙なんだし


以上、リーガル・ハイ スペシャル(SP)版の感想(あらすじネタバレ含む)でした
このスペシャル版の視聴率は13.5%でした


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ごーひくにーは

はじめまして。
やっぱりリーガルハイは面白いですねー。続編が楽しみです。
ところで、

>「次の学校で使おう」と呟いて生徒たちを掻き分け学校を去る
>藤井は次の学校でもまた「仮面笑顔」で生徒たちに接するんだろうか・・・?

とありますが、
藤井は受け取った指揮棒で、葉っぱを切り落とした後に「次の学校で使おう」と言ってましたよね?
これは、また昔の教育方針に戻して、今度はこの指揮棒を体罰に使おう。そう考えてたんじゃないですかね……
勝手な考察、失礼しました。
by ごーひくにーは (2013-04-15 00:15) 

ショウ

ごーひくにーは様コメントありがとうございます^^
ホント面白いですよねこのドラマは!
だから続編が早くも決まってとても嬉しいです

そうですね、藤井のラストはほとんどの人は本来の自分に戻る決意を示したと判断すると思いますし僕もそれが正しいと思います^^

僕は深読みしすぎてしまうとこがあって、「悪夢ちゃん」の最終回の更新の時も最後に登場したのがGACKTであることはわかったけど、彼がそれまで演じてきたではなく、同じルックスの別人とめちゃくちゃややこしい考察を書いてやはり「あれは普通に志岐貴でしょ」と周囲に指摘されて不必要に深読みしてしまう悪いクセに自分ながら呆れてしまっています(笑)

当然、ごーひくにーは様の考察が多数派の意見だと思いますし、その可能性が極めて高いですよね。ややこしい更新をしてしまって申し訳ありませんでした^^
by ショウ (2013-04-17 00:49) 

煮汁

ファンブックに脚本家のインタビューが載ってます。
それによると、成長物語はもういいかなと思ってこのリーガルハイを作ったそうです。

古美門は完成された大人であって、改心して性格が変わったり、何かのきっかけで正義に目覚めたりしないそうです。
黛も同じく、一流のやり手になったりせず今のままだそうで。
ここは過剰になったりしますが、ブレないですね。

類推すると周りの人物もそうです。
裁判でいじめを有罪にされてマスコミにバッシングされても、もう一度いじめは起こるし、一度殺人容疑をかけられた人物はまた同じことを起こすし、裁判を通して悪行をやめたり、人間関係が修復されたりもしない。

多分、脚本家の中では最初から決まってるんです。
視聴者へのフェイクはありましたが、いじめを解決させる気はなかったのでしょう。

ちょっと現実ではアリエナイ感じにはなってます。
けど知恵比べでより賢い方が勝つ、そんな勝負に見え、そこが楽しかった。
by 煮汁 (2013-04-17 01:23) 

ショウ

煮汁様コメントありがとうございます
興味深い情報感謝します

実際典型的なヒーロー物やハッピーエンド物に作る雰囲気は皆無ですよね
そこまではする必要もないとも思いますし

確かにこの作品は知恵比べやフェイクなどを楽しむ要素も十分ありますね
「改心」や「成長」の要素を入れると作品の雰囲気が変わってしまいますし
古美門も黛も今のキャラだからこそ受けている部分もありますね

個人的には連続ドラマ版1話の坪倉が本当はやはり殺していたのかどうかを古美門があっさり「どうでもいい」と言い切ってどっちとも取れる結末に落ち着かせて終わらせてしまった部分に、最低限の白黒ははっきりしてほしい性格の僕はかなり不満を感じ真実を求める黛に感情移入しちゃったりもしましたが、大半のストーリーで「根本的解決=ハッピーエンド」にする安易なドラマを作らないのも脚本家の矜持ということなんでしょうね^^まして黒を白にするのも弁護士の仕事だという部分も描きたかったのかもしれませんし本当に視聴者それぞれに様々な解釈が可能な作品で、だからこそ奥深いんだろうなと思います

10月からの新シリーズも本当にさらに魅力が増したものになっていると期待してしまっています。近年稀に見る良作だと思います^^
by ショウ (2013-04-17 08:38) 

桜

こんにちは。

広末さんの裁判官役が不似合いさがずっと気になってしまいました。
デビュー当時から成長のない演技が苦手です。
見方は色々でしょうが裁判で負けずに裁判官に負けたのもちょっと残念でした。

私も翔さんと同感で「ラストは視聴者にお任せ」は嫌いです。
製作サイドは「勇気を持って」白黒つけて欲しいと思います。
「お任せ」は放棄のように感じちゃうからです。

ただここで安易且つ無理やりな「映画化」にせずドラマで勝負してくれるのは有り難いです。


by 桜 (2013-04-17 10:05) 

ショウ

桜様コメントありがとうございます^^
共感コメントとても嬉しいです^^
何事も限度なんでしょうけどあまり「見えない」部分が多すぎると付いていけない視聴者もいると思うんですよね

皆が皆集中して一字一句セリフを聞き逃さす、ドラマの細部の小さな描写までじっくり視聴しているわけでもないわけで、そうやって視聴していても気づくのが困難(あるいは不可能)な「真相」や、視聴者の考え方次第で結末もいろいろ出てしまう流れなど、「視聴者任せ」な部分も大きすぎる作品だとなんとなく「セルフサービス」なドラマだなと感じる事もあります

このドラマも視聴者に判断を委ねる部分は多い部類に入る作品だと思いますが、決して雑なドラマというわけでもないですし、十分視聴者を引き込むストーリーや最後にいつも「大逆転」を持ってくるところなど、良い要素もたくさんありますし、あとはバランスの問題かもしれませんね。どちらにしても秋からの新シリーズは十分期待できる作品だと思います^^

そういえば確かに広末さんはどのドラマでも同じようなキャラクターに感じる事がありますね。表情の問題なのかな・・・なんとなくあまり喜怒哀楽の幅が狭いような人に見える部分はありますね。逆に言えば透明性のある女優さんということなのかもしれませんが。でもこの人は秋からレギュラーか準レギュラーになるかもしれませんね。最後の笑顔に何となく再登場の雰囲気が出てた気がしましたし、まさか古美門と恋愛関係になったりとか・・・

>「製作サイドは「勇気を持って」白黒つけて欲しい
大変共感できるご意見です
何もかも明らかにしろとまでは言わないにしても、
昨今はこの姿勢が欠けているドラマが多い気が僕もしています
by ショウ (2013-04-18 12:22) 

かよこ

はじめまして。
リーガルハイの大ファンです!

>「製作サイドは「勇気を持って」白黒つけて欲しい

そうでしょうか。
私はそうは思わないです。

リーガルハイの製作コンセプトにもあるように「結果ではなく過程を見せたい」というところが魅力だと思います。

今までの法廷ものは必ず白黒がつく、いわば善悪が分かりやすく描かれる場合がほとんどでした。
でもこのリーガルハイは決着がついても真実なんて本当はわからないものなんだということを描いています。
結果は全てではない法廷ドラマ、私はとても新しいと思います。

ドラマの1話の最後のシーンで容疑者(中村蒼)がつぶやくひと言が忘れられません。
そして古美門と黛の言葉…
あれがこのリーガルハイの全てを語っていると思います。

秋のドラマも楽しみですね!!

by かよこ (2013-05-01 14:36) 

ショウ

かよこ様コメントありがとうございます^^
やっぱりこのドラマのファンはかよこ様と同じ意見の方が多いだろうなと僕も思います
その結果として視聴者によっていろいろな捉え方や感想を抱けるのもこのドラマの魅力だと思いますから

確かに白黒・善悪を明確にしない、「真実なんて誰にもわからない」というスタンスのドラマって斬新ですよね
脚本家がそのような矜持を持ってドラマを作っているのもありますよね

1話の中村蒼の「次はあいつをぶっ殺してやる」発言は本当に衝撃だったんですよ。「え!そう来たか!」と思ったんで。黛の表情が一瞬で凍って握手した手を不快そうにしたのにはすごく共感しましたね。

だけどすぐに蒼が「冗談ですよ」と曖昧にして去っていき、その後現れた古美門に黛が「先生は知ってたんですか?」と尋ねるとも「どっちでもいい」と言いながら暗に蒼が殺していたんだと理解していたような雰囲気とか・・・。確かにあれを明らかにしなかったのも今にして思えば良い演出だったのかなと思うようになってきました。それに冷静に考えればそこまで言い切って「冗談」ってことはないと思うしやっぱり殺してたのかなと僕の中では思っているんですけどね。

「過程を楽しむ」ドラマというのも納得です。実際、白黒がはっきりしなくても面白いと思うのも事実ですし、やっぱり秋からの新シリーズもめちゃくちゃ期待してるんです^^今のガリレオみたいにヒットしてほしいですね^^


by ショウ (2013-05-01 20:27) 

すけ

リーガルハイ面白いですよね。私も大好きです。

ところで、翔さんのご感想に「もう少し真実を明らかにしても良いんじゃないかなと思う部分もあります」とあります。
勿論どのような感想を抱こうとその方の自由だと思いますが、僭越ながら私は翔さんの上記感想はこのドラマの趣旨に反していると思います。
このドラマは、正義の多面性が一つのメッセージだと思いますが、それと同時に真実(事実)の多面性も一つのメッセージであるかと思います。第一話中の古美門の発言に、「自惚れるな。我々は神ではない。真実がどうかなんてどうでもいい。検察官の証拠が不十分だから無実になったまでだ」とあります。まさに真実は神のみぞ知る。たとえ当事者など事件を見聞きしたものであっても、記憶は曖昧にありますし、そもそも事実は見方によって変わるものです。このスペシャル版で、いじめグループとされたものの一人が証言台で証言した内容に「無理やり飛び降りさせたといえばそうかもしれない」とあります。この曖昧さこと真実の多面性を正面から見据えた証言だとおもいます。

判決では一方当事者に不利なものとなります。その一方当事者に判決が不利に及ぶことを正当化するために、判決は事実(真実)に基づいたものである必要があります。しかし、所詮人間は神ではないから、真実はわからないのです。そこをなんとかするために人類が手に入れた叡智が「証拠」だと思います。
古美門が最終話で、「公明正大な裁判所におかれましては、法と証拠に基づいて判決をされることかと存じます」という趣旨のセリフがあります。「法」が、正義の多面性を克服するための人類が獲得した叡智だとすれば、「証拠」は事実(真実)の多面性を克服するための人類が獲得した叡智だと思います。
だから、このドラマでは神の目線での真実をあえて描いていないのだと思います。
以上、僭越ながら私の見解を述べさせてもらいました。
多分にこのドラマは司法の本質をえぐるように見せつけてくれる、秀逸なドラマだと考えます。
by すけ (2013-09-14 15:53) 

ショウ

すけ様コメントありがとうございます^^
仕事が多忙になり一ヶ月くらい更新どころかログインさえしてない状態で、
今日久々にログインしたらコメントがついていて慌てて返信しました^^
遅くなって申し訳ありませんでした

非常に納得のできるご意見でした
実際同様のご意見を頂いたこともありますし、
このドラマの本質は白黒はっきりさせるものではないということを来月からの新シリーズではしっかり納得しながら見ていきたいと思います

このドラマに限らず曖昧な結果に終わるドラマや映画はいつもスッキリしない印象を抱いてしまう性格なので厄介ですが(笑)、それでもこのドラマが僕も好きですし、主演の堺雅人がTBS系ドラマ「南極大陸」、「半沢直樹」でグングン存在感を高め、このドラマの新シリーズに入っていくこの状況はすごく楽しみだなぁと思ってます

白黒はっきりさせたい僕の目線は多分新垣結衣演じる黛真知子と同じベクトルを向いているようで、真実追求派の彼女の姿勢に共感する部分もあり、そんな存在がいるから古美門とのコントラストも際立ち作品が面白くなるんだろうなと思います。現実にだって白黒はっきりしないことだらけなのに、ドラマにそれを求めるのもおかしな話だったかもしれませんね^^

素晴らしいコメント本当にありがとうございました^^
感謝です^^
by ショウ (2013-09-18 20:20) 

今日32才になった男

こんばんは。先日、記録的な高視聴率で話題になった「半沢直樹」で堺雅人さんの演技にハマり、その勢いで「リーガル・ハイ」もさきほど全話見終えた通りすがりの者です。

スペシャルに関するほとんどの感想はすでに皆さんが書かれているので、私はショウ様の感想の中から少し気になった一部について書かせていただきます。


>歩道橋ごとき渡れないほどの重度の高所恐怖症なのに高層マンション暮らし?
>そもそも歩道橋さえ渡れないほどの高所恐怖症なんてあるのかい?
>その程度の高さが怖いんじゃ人間生活を送る事も困難だと思うけど・・・
>教室が校舎の3Fとかだったら毎日震えながら授業を受けるというのか?


こちらの部分ですが、私は自分の経験として、小学生の頃は実際歩道橋でさえ足がすくんでしまっていました。
年齢が増すにつれ平気にはなってきましたが、今でも高層から下を見下ろすような事があると恐くて何かを掴んでいないといられなくなります。
さすがに校舎の3F程度では恐怖は感じないでしょうが、窓から下を覗くような行為は避けたい…という感じでしょうか。
いえ、別にショウ様に文句をつけたくてコメントさせてもらったわけではありませんので、こういう人もいるんだなあ程度に考えていただければ幸いです。

リーガルハイの2期放送開始も間近になってきました。相変わらずのモヤモヤ感残るシナリオになるのか・・・なるんだろうなあ。
でも期待せずにはいられませんね。できれば半沢直樹の2期(劇場版?)も早く欲しいところですが、堺雅人さん、お身体お大事に。

では、乱文失礼致しました。
by 今日32才になった男 (2013-10-07 23:57) 

ショウ

コメントありがとうございます^^
非常に貴重なコメントをありがとうございます
完全に自分の見識不足でした
該当部分を読み返し不快な気持ちを与えてしまったと反省しております
今回書込みを頂いた事で歩道橋の高さでも恐怖を感じる事もあるということが自分にもわかりました
今後は配慮を欠くような書込みをしないよう注意していきたいと思います
貴重なご指摘ありがとうございます

やはり下を覗き込むような形になると恐怖感が出るということで、
秀美と和彦の母息子が高層マンションで生活ができるのかという部分が気になりますが、高層階であっても下を覗き込まなきゃ大丈夫かもしれませんね

今思い出しましたが自分自身の実体験として、高層マンションは20F程度の部屋までしか入った経験がありませんが、その時はベランダでバーべQパーティーをしました
下を覗き込むことができないような作りの広いベランダだったのでわかりませんでしたが、高層階のベランダから下を覗き込んだらさすがに怖くなると思います

西武園遊園地の観覧車は狭山丘陵にあるだけあって風が強く、頂上付近に達するとかなり揺れてその時もちょっと恐怖感を感じたことがありました
やはり人間誰でも高い所は多少恐怖感を感じるかもしれませんね
スカイダイビングやバンジージャンプが大好きという方以外は

リーガルハイのモヤモヤ感はこの2部も変らないでしょうね(笑)
その結末はともかく過程だけでも楽しめるドラマですから、
半沢直樹で一気にグレードを高めた俳優・堺雅人の「ハイテンション演技」に期待したいですね

お誕生日おめでとうございます^^
コメントくださり本当にありがとうございました

by ショウ (2013-10-08 02:34) 

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