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泣くなはらちゃん 9話 感想 [泣くな、はらちゃん]

泣くな、はらちゃん 第9話「2人が選んだ結末」の感想(あらすじネタバレ含む)です
現実世界の負の一面を知ってしまったはらちゃんたち漫画世界の住人たち
戦争、飢餓、動物虐待・・・
現実世界は決して天国でもネバーランドでもないということを知ったのです
ユキ姉以外のメンバーは現実世界に暗い影を落とします


しかし彼らが知った現実世界の負の部分などあくまで氷山の一角ですよね
他にも上げたらキリがないでしょう
暴力、いじめ、格差社会、男女差別、人種差別、パワハラ、セクハラ、嘘浮気不倫・・・etc
世の中はあらゆる「毒」に満ちている
さらに言えば人間の心の中にも誰もが善と悪を持っているのです


しかしはらちゃんたちは心に「善」しか持たないピュアな「生物」です
ある意味そこが一番はらちゃんたちの超人的な部分です
それにしてもひろしははらちゃんたちが宇宙人じゃないのかと今更ながら人間じゃないことを感知します
しかし母の秀子は「漫画の中から出てきた」と認識していました
そうじゃなきゃ玉田工場長と全く同一人物である「たまちゃん」を見て驚かないことが不自然ですもんね
それにしてもこの家庭はこれだけ多くの居候を扶養できるほど食費に困ってないんでしょうか(笑)
何の疑問も不満も抱かずに全員を下宿やの女将さんみたいに受け入れている秀子が素敵です(笑)


そして矢東薫子=百合子がはらちゃんやユキ姉を過去に一度殺してしまった罪悪感からこの町を去ることにしました
越前さんはそれを知り止めようと追いかけますが足が遅くてとても追いつきそうにありません
運動はとことん苦手な越前さんのようです


そこではらちゃんたち漫画世界の「超人」達が人間じゃないことから来る無尽蔵のスタミナを駆使して、全力で走りまくりどうやって百合子が去った方角や方向を知り得たのかは突っ込まないとして、何なく百合子を捕まえます


百合子に対しユキ姉が「あんたの描く世界は好きだった」と告げる
居酒屋の場面と同じ服装しか描けない越前さんと違って、
矢東薫子の描く世界は様々で、服装もいろいろあったとのこと
「そうそう、オレ達の神様はガサツなんだよな」と同調する笑いおじさんやあっくん達
「どうもすいませんでした」と脹れる越前さんがちょっと可愛い


そんな感じで百合子は町に残ることになりました
ユキ姉も工場でお手伝いをするようになりました
はらちゃんたち男軍団はサッカーという楽しみを見出しました
楽しそうにサッカーをする姿を見て僕も初めてサッカーをした時の感情を思い出しました
「世の中にこんな楽しいスポーツがあるのか」と感動したもんです
それ以来ずっとサッカー続けてます
だからはらちゃんたちの気持ちがすごく良くわかるんです


しかし、そのサッカーが悲劇を呼んでしまいます
はらちゃんたちが蹴ったサッカーのボールが「悪い人」の頭にぶつかってしまったのです
このドラマはひろしやパートのおばちゃんたちはともかく、
基本的に登場人物は皆善人でとても「綺麗な世界」でした
今回初めて「悪い人」がドラマに登場した形です


3人のチンピラたちははらちゃんたちを全員ボコボコに殴ります
それを止めに来た越前さんや田中さんたちも返り討ちに
女性である越前さんにまで容赦なく手を挙げるチンピラのリーダー格の男・・・
はらちゃんは初めて「怒り」の感情を身にまといチンピラ達と闘います
殴られてもタフなはらちゃんはついに殴り勝ち倒れたチンピラに馬乗りになり殴り続ける・・・


「これがこの世界ですか?」と嘆きながら殴り続けるはらちゃん
田中さんが制止しようとしてもそれをふりほどいて殴り続けます
見かねた越前さんが抱きついて必死に止めます
「こんな世界でごめんなさい」と涙を流しながら止める越前さん
ついにはらちゃんは冷静さを取戻し殴るのをやめました・・・


それにしてもはらちゃんたちの体ってどうなってるんでしょうね
身体能力とか耐久度とか・・・
そもそも漫画のキャラクターですから不老不死でおそらく拳銃で撃たれてもスカイダイビングをパラシュートなしで落下しても死なないんじゃないかと思うんです
第1話ではらちゃんが田中さんの運転する車に轢かれたと思ったらピンピンしてた描写がそれに当たります


しかし今回は殴られて普通に怪我もして出血もして痛がっていました
つまり「普通の人間」と同じ反応です
漫画キャラクターであるならいくら殴られても何も感じないという形の方が自然じゃないのかなと思いました
思えばはらちゃんたちには「睡眠」という概念もなさそうです
だからやはり現実世界に来ても普通の人間とは違うはずなんですがこの場面は妙に人間っぽいですね
笑いおじさんもサッカーやって筋肉痛になってたりして・・・
このあたりが見ていてちょっと疑問に思えた部分です


個々の身体能力にも個人差があるようですが、はらちゃんはやはり主役特権なのか身体能力が優れているようですね
足も速ければケンカも強い
思えば何も物事を知らないのは当然としても、他のメンバーより頭の回転や理解度は高いような気もします
身体能力も頭脳もはらちゃんはすぐれているようですね


そしてついに「別れ」の時がやって来ます
メンバー内で最も心身ともに打たれ弱そうなあっくんが真っ先に漫画世界に帰りたいと泣き出します
マキヒロは悪魔さん(清美)に何の別れの言葉も告げずにあっさりと一緒に帰る事を決めちまいます
何一つ言葉もかけられずにあっさりフられてしまった悪魔さんが憐れでした・・・
今にして思えばマキヒロは見た目と体は大人ですが精神がメンバーで一番幼稚でしたね
だから悪魔さんに何の未練も残さずにあっさりと漫画世界に帰る決断を下せたんでしょう
ミニカーをブーブーと走らせて楽しそうに遊んでる姿にマキヒロの幼稚さが出ていました
思慮深いはらちゃんやユキ姉とは全く違います


そして他のメンバーも次々と漫画世界に帰ることに同調
ついに越前さんは意を決して漫画の封印(赤テープ)を引っぺがします
そして唯一一人だけ漫画世界に帰る事を決断できないはらちゃんに「私達は両想いです」と告げます
涙を流すはらちゃんに「泣くな、はらちゃん」とドラマ名を口にする越前さん
そして有無を言わさず漫画を開いてメンバー全員を消してしまいました・・・


その夜、家族3人でご飯をたべる越前家
越前さんは秀子に「ダメな娘でごめんなさい」
ひろしに「ダメなお姉ちゃんでごめんなさい」とそれぞれ告げます
そして楽しそうにテレビを見る二人を寂しげに見つめる越前さん
自分の部屋に帰り漫画を描き始めます


描きながら涙を流す越前さん
漫画の中に描いているのはなんと自分自身です!
そして一度閉じた漫画ノートを自分で開いてついに漫画世界の中に行ってしまいます
これってちょっとした自殺みたいなもんですよね
現世から消えてしまう事を選んだ時点で


越前さんは元々厭世観の強い性格でした
そして今回のチンピラ騒動と大好きなはらちゃんたちが漫画世界に戻ったことで、
越前さんも嫌な事だらけの現実世界から去ろうと決めたんでしょう
思えばはらちゃんたちが漫画世界に帰りたいと言い出した時、
妙に決断と行動が早かったですが、既にあの時から自分もすぐに「後を追う」決意があったんだと思います


漫画世界に越前さんが現れて驚くメンバー達
たまちゃんと違って越前さんは現実世界からの記憶もそのままで入っているようです
「ずっと一緒にいましょうね、はらちゃん」と告げる越前さん
皆で楽しく「私の世界」を歌うメンバー達
最後に一滴流れたはらちゃんの涙は何を意味していたんでしょうか・・・?


以上、泣くな、はらちゃん 第9話「2人が選んだ結末」の感想(あらすじネタバレ含む)でした

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