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dinner 8話 感想 [dinner]

dinner第8話「まずいと言った最強の敵!」の感想(あらすじネタバレ含む)です
今日は八嶋智人演じる木村数馬のメインストーリーです
3話でも数馬がメインっぽい感じでしたが真野響子・柴本幸の「母娘共演」に持ってかれてしまった感じでしたから、
今日でキッチリ数馬の為に1話割きましたね
たまりません


数馬の家族問題は前回から伏線が張られていて、自宅に戻っても誰もいなく寂しそうな数馬が切なかったです
今回は「なぜ」妻の正美が息子の翔馬を連れて出ていってしまったのかがポイントでした


思えば数馬は1話から一貫して料理人としての向上心のなさが描かれていて、
江崎に対する反発や愚痴も常に彼が中心のような感じでした
今回もはづきや信成がオリジナル料理を江崎に提出し褒められてやる気になっているのを見て面白くなさそうにふて腐れています
居酒屋では「オレはどうせ一生パスタ場だから」とやさぐれてもいました


しかし今井が言うには数馬の実力なら他の店ならメイン担当のシェフとして十分やっていけるとのこと
この店には江崎がいて、さらに今井がいて、そして年下でしかも女好き(関係ない?)の夏野まで数馬を飛び越えてメインを担当しているわけでいろいろ面白くもないわけです


さらに数馬は1年前独立をシーザーに相談し、シーザーも後押ししたものの、マンションの25年ローンが残っている為銀行に融資を断られそこから挫折し夢も希望も失い向上心も失ってただパスタを茹でるだけの「パスタ・マシーン」と化してしまったバックボーンもありました
感情のないパスタ・マシーンとしてパスタを淡々と湯がき続ける数馬は料理をしていても楽しそうでもなければ躍動感もなく、厨房に入り込んでそれを見てきた翔馬にもそれがストレートに伝わってしまうほどです


妻の正美に「オレの何が気に喰わないんだ」と問い詰めても正美は答えてくれず
女性に嫌いになった理由を聞いても大抵の場合まともに答えてくれないのは世の常でしょうか
数馬はますますやさぐれる


しかしおしゃべりな弥生のおかげで正美を巡っては数馬と今井がプチ・三角関係だったと大暴露
今井はショックで二人の結婚式も風邪を引いたとウソをぶっこいて欠席し、
さらに正美を失った喪失感から逃れようとお見合い結婚で望みもしない結婚をし、
当然長く続くわけもなく離婚して現在に至っているわけです
「お見合い結婚」と言えば瀬川を演じるユースケ・サンタマリアもそんな名前のドラマに出ていましたが・・・


とにかく今井のその「失恋物語」に弥生と沙織と恵理子とはづきの4人はガールズトーク状態で完全に盛り上がり、失恋の傷を抱えた寂しげな今井の後姿を見てキュンキュンしちまってるわけです


そして沙織と今井を交え数馬と正美の話し合いの場がセッティングされました
弥生は「女は真剣に謝られたら許す生き物だ」と言うけどそんなもんなんでしょうか
もう離婚まで考える段階まで行った状態ではいくら頭下げても関係の修復はほぼ不可能なのが現実ではないかなと。こぼれたミルクは元に戻らないわけです。覆水ですね。


数馬はその弥生の役に立たない助言に従い家事を手伝わず家族サービスもしなくてごめんね的に誤りますが、ここで正美が「あなた何もわかってない」と泣き出します
正美は数馬が料理人として向上心に満ちていた頃の姿が好きで、そんな数馬と一緒にいられるだけで幸せだったのだと
家事を手伝わなかったり、家族サービスがないことなんて問題じゃなかったと告げます


「そんなことで出ていったのか」と数馬は激昂
しかし正美は「そんなこと」で片付けられてしまったことで完全に愛は破局へ・・・
確かに好きになった部分って女性にとってとても大事な部分なのにそれを「そんなこと」って言ってしまうのはねぇ・・・
しかもそれを言っちゃったら料理人としても死んだも同然じゃないかと


数馬は江崎になぜこの仕事を選んだのか問う
江崎はキッパリ「他になれるもんがなかったから」、「オレから料理を取ったら何も残らないだろ」と告げます


その夜数馬は眠りにつけず幼い頃の事を思い出していました
数馬は幼い頃に父親を亡くし、さらに高校時代には母親まで亡くし、
妹の為に自分が働いて妹の学費まで出してあげた苦労人だったのです
そして幼い頃「おなかすいたよう」と訴える妹に子供の数馬は荒く刻んだ玉ねぎでチャーハン?を作ってあげて、妹が嬉しそうに「おいしい!」と喜んでくれた笑顔が浮かびました


ここで数馬は思い立ったように布団から出てきて、深夜にも関わらず店に入り、新メニューのオリジナル料理の開発に着手します
夢中になっているうちに夜明けが訪れ徹夜で作り続けた新メニューを江崎は高評価
新メニューに加えられるかもしれないと告げます
数馬は江崎に「オレから料理残ったらメガネしか残らない」と返しました


そして数馬の新メニューは客にも好評
数馬も料理人としての矜持を取戻し翔馬も嬉しそうです
そこに正美が翔馬を引き取りにやって来ます
数馬の新メニューも食べず数馬とも会わずに帰ろうとする正美
しかし今井が頭を下げて食べてやってほしいと懇願


正美は意味深に「今井さんっていつもそう。優しいんだから」と返します
「あなたたちには幸せになってもらわなきゃオレが困る」とこれも意味深な返答
どうやら正美は今井の気持ちを知っていたようですね


そして正美は数馬の料理を食べることに
そして厨房も覗き熱い眼差しで料理を作っている数馬をその目で確認します
やっぱり真剣に仕事に打ち込んでいる時の男の姿って女性にとっては魅力的なんでしょうね
そして出てきた数馬の新作メニューを食べ正美は数馬とやり直すことを決めます
「作っていて楽しかった」と語る数馬の言葉が印象的でした
僕も自炊しますけど作っている間って苦痛でしかないんですよね
でもプロの料理人ともなると作っている時って楽しくて仕方ないんだなぁと感心させられてしまいました


オチは翔馬の嫌いなカボチャを使ったメニューで「美味い」と言わせる事にムキになる江崎
渾身の作品もやっぱり「まずい」と返され悔しがる江崎で今回は終わりです


思っていたより結構中身の濃いストーリーでした
弥生が数馬を「若い頃は~」と言ってましたが、八嶋智人って20代の頃から42才の今も全然変わらないなぁと思うんですけどね
彼を初めて見たのは古畑任三郎の第3シーズンでしたが、あれから全然容姿に変化もない
そういえば古畑の第3シーズンの最後の犯人役が江口洋介でしたね


ドラマは残り3話ですが、1話からず~っと引っ張っている瀬川の秘密が未だに触れられないですね
次週予告でもそれらしいシーンはなかったですし
次週予告はイントロまで違うしかなり「テコ入れ」を意識した展開っぽいですね
あの温水洋一がゲストのようですが・・・
2010年から続くフジテレビ「ドラマチック・サンデー」枠もこのドラマが最後になりますからね
次クールからはこの枠はバラエティー枠になっちまいます
ドラマ枠が一つ減ってしまうのは寂しいことです
バラエティ番組あまり好きじゃないから尚更ですが


思えばドラマチック・サンデーは裏にTBSの日曜劇場という強力な裏番組があり、
そこにドラマで挑むフジテレビの心意気みたいなものを感じていました
ただフジテレビはここ最近かなり不振みたいですからロマンより実利を取った選択なのかもしれませんね


そんな背景はともかく、残り3話はすごい展開になりそうですから期待していきましょう
シーザーの意識も戻ってほしいなぁ


以上、dinner第8話「まずいと言った最強の敵!」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
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コメント 2

A

最後まで、ちゃんと撮れていなくて落ち込んでいたところ.このブログを見つけました!!!

分かりやすくて、ほんとに助かりました!!

ありがとうございました(o^^o)
by A (2013-03-08 07:03) 

ショウ

A様コメントありがとうございます^^
分りやすいと言ってくださりとても嬉しいです^^
こちらこそ、コメントしてくださってありがとうございました^^
by ショウ (2013-03-08 08:40) 

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