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恋愛ニート 9話 感想 [恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方~]

恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方 第9話(Lesson 9)「大人の結婚事情」の感想(あらすじネタバレ含む)です
前回、ゆかり(小島聖)に本当の性格を露骨に抉りだされ、現実に引き戻された直哉(佐々木蔵之介)
凛(仲間由紀恵)との結婚を意識し始めると途端に凛の存在が疎ましくなってきてしまいます
しかもコント的なほどタイミング悪く、ことごとく結婚関係の話題を振る凛
ますます直哉は引いてしまいます


凛は決して結婚願望が強いタイプではない
結婚願望が強かったら絶対に駿平(永山絢斗)に心を奪われたりしない
しかしたまたま仕事で結婚をテーマにしたプレゼンの企画を考えさせられていて、
直哉に結婚式の衣装や、子供は何人ほしいかなど聞いてしまうめぐり合わせの悪さ


直哉も直哉で結婚後、自分の好きなスイーツも子供に食べさせることを強要される妄想をしたり、
奥田民生の名曲「さすらい」をバックに流したわけのわからないバラエティー番組の妄想をし、
子沢山の大家族を抱えている自分を想像してしまったりとどんどん結婚にネガティブになっていきます


子沢山はコント的でしたが、最初のスイーツを子供に食べさせろはある意味暗示的でしたね
結婚したらもう自分の事は全て犠牲にしても子供に尽くさなきゃいけない
自分の時間、お金、食べたいもの・・・あらゆるものを子供に譲らなきゃいけない
さらに妄想内でちゃっかり凛が「お母さんも食べちゃおうかな」と自分は犠牲を払っていない姿も描かれる
これも現実の結婚で夫ばかりに負担を強いて自分は何の負担もしない妻の姿を描いています
「自分が一番大事」タイプの直哉にはとても耐え難いものでしょう


結局直哉は凛を遠ざけるようになります
体調が悪いと嘘をつき「時間が出来たらこちらから連絡します」という自然消滅の定番メールを送ります
普通はこの手のメールの時点でその恋愛はもう終わりですよね
本当に好きだったら辛い時こそ会いたくなるもの
仕事が忙しいだとか精神的に余裕がないだとか言ってる時点で本気で好きじゃないということです


直哉は凛のことは好きだし付き合いたいと言う
しかし結婚はしたくないと言う
同じ考えを持っている男は世の中にたくさんいるでしょうね
それだけに生々しい意見でもあります
駿平や耕太はそれに反発します
「結婚=束縛」と捉えてしまう発想


結婚する事で自由を失うと考えるとどうしても結婚に否定的になります
最近は女性でもそういう考えの人が増えてきたと言いますが
1人の相手を一生愛し続けるよりいろんな相手と恋をしたいとかね
そういう話良く聞きます
前クールのNHKドラマ「カレ、夫、男友達」で真木よう子演じる主人公・治子が全くこの発想でしたね
男の場合は「いろんな相手と恋」よりも「いろんな相手とHしたい」というタイプが多そうですが


結婚することにメリットを感じない時代になったと言われて久しい現代
20代で結婚するほうが珍しい時代になりつつあり、結婚しても子供は生まない道を選ぶ夫婦も増えました
晩婚化・少子化・非婚化の原因が必ずしも不況や不安定な雇用情勢だけではないということ
それを1話からしっかりエグり出しているのがこのドラマだと思います
結局は「自分が一番大事」という考えが根底にあるんだと思います
結婚して得られる幸せよりも「束縛」や「自由な時間やお金を失う」という考え


仮に結婚したとしてもそれは「出来ちゃった婚」で「仕方なく」という形も多いし、
結婚したらしたで、駿平の母親のようにネグレクトや、さらにひどくなれば虐待事件など、
再三ニュースでも報じられていますよね
子供が生まれたら夫婦の間の愛情も薄れ「お父さん」、「お母さん」と呼び合い、
夫は外で不倫、援助交際、そして離婚・・・
そんな姿ばかり見えてくる現状
さらにこの不景気で「家族を抱えている」ことで余計夫ばかりが苦しむ事になる
そんなマイナス・ネガティブイメージばかりが「結婚生活」には真っ先に浮かぶ人が増えてしまった
サザエさんみたいにいつも皆が明るく笑って過ごせる家庭を想像できるのはどれくらいいるだろうか
結婚生活に対するイメージの悪化の影響が、男も女も結婚に二の足を踏ませている


まして草食男子の増加は結婚以前に恋愛さえ「めんどくさいもの」と捉えがちです
恋人ができれば休日はその相手とのデートに時間を割かなければいけない
自分の好きなコトをして楽しむ時間は失われ、まして外でのデートを望む相手なら体力も経済力も削られる
だから恋人も作らず休日は自室に引きこもって趣味の世界に浸ってゴロゴロする事が「幸せ」
草食男子の増加は「肉食系」の「強い女」が増えただけが原因ではなく、
そういう背景だってあるわけです


とは言え男だから性欲だけは無駄にある
Hだけさせてくれて、あれこれめんどくさい事言わず鑑賞してこない相手なら付き合いたいとは思っている
だったら風俗行けと言う話だけど、それはそれで嫌だと言う
それが草食男子の実態


社会の少子化・晩婚化・非婚化の根っこってこんなに深いんです
どこかのバカな政党は子供手当てをバラ巻けば金に釣られて皆結婚してバンバン子供産むと思っていたとか
いや、現実はあれも単に票を集めたいだけのものだったんだろうけど
金で票を買う事は禁じられているけど、あーゆーやり方なら問題ないもんね


とにかく直哉の「恋愛はしたいけど結婚はしたくない」という考え
適齢期を迎えている女性に対してはこの発想で付き合おうとする事はいろいろ問題を招きやすいでしょう
仮に付き合っていく中で凛が妊娠したら直哉はどうするのだろう


確かに凛には歳が離れたまだ未成年の妹弟がいて、凛は親代わりの状態
結婚すれば2人も支えてあげなければならない
それも直哉は重荷に感じてしまう


美帆(市川実日子)は別れた元夫が仕事でミスをして子会社に左遷されることになり、
収入激減と新しい妻との間に子供が生まれる事から慰謝料がもう払えなくなったと告げられる
激昂して「あんたの家族がどうなろうと知ったこっちゃない」、「慰謝料払い続けるのがあんたの義務」など告げる
美帆夫婦の離婚の直接の原因は夫の浮気である為、夫には慰謝料の支払い義務が生じている
しかしあそこまであからさまに夫から金を毟り取ることだけを求める美帆の姿もどうか
あの態度にはちょっと考えさせられました
夫も悪いですけどね


菜々子(りょう)を一途に愛する耕太(田中裕二/爆笑問題)
耕太が「迷惑なほど」いい奴だからこそ幸せになってほしいと思う菜々子
他人の子を身篭った自分と一緒になって耕太が幸せになれると思えない菜々子は二度と会わないと誓う
それでも菜々子に妊娠中の「支援物資」を送り続ける
菜々子に頼まれてそれを返品に行く美穂は遠まわしに耕太にアプローチめいた質問を投げかける
だけど耕太はブレない
菜々子を愛し続けたいと
金に困って、経済力のある相手なら誰でも良い状態の美帆の付け入るスキはなさそう


「特別出演」の中里圭吾(草刈正雄)
彼が雨宮社長(室井滋)の元夫で、「ゆあん」ではないかと思われます
今回は明確に明かされませんでしたが
しかし草刈正雄ってつくづくハンサムですね
「マダムキラー」ってやつ?
今は20才30歳年上の男性と付き合ったり結婚する20代女性が急増中らしい
芸能界でも加藤茶やラサール石井
若い子が見ても草刈正雄の魅力は感じるんじゃないかな
同性のオレが見ても見とれるほどのハンサムぶりだったから


凛は直哉に「このまま会えなくなる気がする」と告げます
直哉も「あなたと付き合っていく自信がなくなっている。しばらく距離を置きたい」と告げます
凛はこの言葉を「嫌われた」と捉えます


凛が名古屋に出張時、凛の弟の樹(西山潤)が怪我をして、
学校から父兄を呼び出す事になるが、
名古屋に行っている凛を東京に呼び戻すのはしのびないと思う樹は直哉を呼び出します
直哉はかけつけ、そして一晩樹と一緒に泊まります
そこで樹に「凛姉のどこが好きなの?」と聞かれる直哉
「口は悪いし、短気だし・・・etc」と凛のコキ降ろす直哉
しかし「彼女が笑うとオレも笑いたくなるし、彼女が泣くとオレも悲しくなる」と言う
それを聞き樹は「凛姉は幸せだと思う」と告げる
このシーン良かったですね
前から思ってたんですが直哉と樹の交流シーンってなんか好きなんですよ
樹が素直でいい子すぎるんだよなぁ


しかし、そんな樹の思いとは裏腹に、凛はもう直哉気持ちが自分に戻ることをも待つ事に疲れてしまう
駿平は直哉が凛の妹や弟まで支えることは重いと言っていたことを暴露
凛は「そりゃそうだよね」と思い十字架を背負った自らの運命を再認識
そして「恋なんてしなければ良かった」と泣き出します
駿平は凛を抱きしめ「オレが凛ちゃんを幸せにする」と告げます
そして「もうオレにしなよ」とも
しかし駿平の経済力じゃ直哉以上に凛の妹や弟を支えてあげられないと思うけど・・・
経済面だけの問題じゃないかもしれないですけどね
そもそも凛も一ビジネスパーソンにすぎないのに妹弟をしっかり養うだけの収入良く稼いでいますね
両親の保険やら遺産が多少はあったのかもしれないですが


とにかく駿平のこの申し出を受けたかどうかはっきりせず
ただ駿平が一人で信号待ちしている描写を見る限りじゃ断られたようですね
それにしても今回の駿平は本当に大人になって成長していました
初期の身勝手で奔放な姿はすっかり影を潜めました
イケメンぶりにもますます磨きがかかっていますし


直哉から「話があるから明日会いたい」と電話で誘いを受ける凛
名古屋のお土産ではしゃぐ妹と弟を見つめながら「私もお話したい事があります」と答える凛
いつもの恵比寿ガーデンプレイスでロケを敢行するこのドラマ
そこで待ち合わせた凛と直哉
直哉は凛に今度こそ本気で向き合って付き合う事を告げるつもりでした
もう気持ちのふんぎりがついた状態
しかし、凛はついに直哉に別れを切り出します
自分の恋愛(幸せ)より妹弟の幸せを選んだわけです
妹弟達はそんなことをして喜ぶわけがないのに・・・
今週はここで終わりです


いよいよ話もクライマックス
凛を巡る直哉と駿平の三角関係もかなり激しくなってきましたね
次週で最終回ですがどう決着がつくのか
菜々子と耕太もあと1週でまとまるとはとても思えない状態
美帆に関してはもう・・・
駿平とくっつくにしてもあと1週では唐突過ぎるかな・・・


次週は「ゆあん」の正体も明らかになるとのこと
やはり中里なのか
それとも別の人物なのか・・・


以上、恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方 第9話(Lesson 9)「大人の結婚事情」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
来週はいよいよ最終回ですから絶対お見逃しなく!

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